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Covid-19のワクチン接種が始まったイギリス 地元 (いなか) での接種状況

イギリスでの新型コロナウイルス予防接種プログラムについて、政府発表の優先順位1~4は以下の通りです。
優先順位1)
ケアホーム※ の入居者、およびその施設で働いているひと。

※ケアホームとは:自力や家族の補助で生活できない高齢者が入居する施設。体力および認知能力が一定レベル以下の高齢者が介護のもと集団生活をしている場所。(高齢でも、個人宅で自力・または介護を受けつつ自活している人も居るので ←バタコはこのカテゴリの人に「訪問介護」をパートで提供するオシゴトをしています)

優先順位2)
80歳以上のひと。医療・ケア業務に従事しているひと (いわゆる「フロント」対面業務の人)。

優先順位3)
75歳以上のひと。

優先順位4)
70歳以上のひと。および疾病・障がいなどの要因で「高リスク」と認定される人 (年齢は無関係)。

うち、1月18日までで1)の半数以上、2)の半数以上が接種済み、総数400万人を超えた、との発表がありました

仕方のないことですが、優先順位1)グループなのに未接種な人と、4)なのに既に受けている人とが入り混じっているのが「イマココ」の現実だと思われます。先日、仕事中にテレビから聞こえてきたのは 「知り合いの、私より若い人は先に受けたのに、私にはまだ連絡来てないわよ!」という個人のお怒り意見と「とにかく、できるところからやってますので、順番が来るのを待ってくださいとしか言えません」という医療者の回答。

ニュースなどで聞こえてくる話をまとめると「ファイザー/ビオンテック社のワクチンは-70℃で管理する必要があり、病院や診療所に配布される。1コンテナ975回分は解凍すると5日間で使い切らなければならない。ケアホーム向けには、一般の冷蔵庫で保管できるオクスフォード・アストラゼネカ製の共同開発タイプが配布されている」とのことで、それぞれの供給量や流通ネットワークによって差が出てくる模様。

そして、田舎に住んでいて意外に盲点だと思うのが「診療所の駐車スペース及び屋内のスペースを考慮して『ソーシャルディスタンス』が確保できない、またはスタッフが足りないという理由で、別の場所に送られる」場合ですね。バタコの所属する診療所はたまたま十分なリソースがあったらしく、1月16日の土曜日から早速接種が始まっていました。なぜこの情報を得られたかと言いますと、バタコは地元の「ボランティア団体」に所属していて、診療所のスタッフとは別に「駐車場や、診療所の裏口に配置される案内係」の募集を見たからです。先日、2時間だけ、駐車場で蛍光の「安全ベスト」を着て交通整理をやってきました。
当初は土・日だけの「ワクチン接種用臨時開業」で対応する予定だったのが「予定になかったワクチンが急に配送されたため、月~金曜日も接種することになりました」と急遽ボランティア募集をしていたのを見て手を挙げたというわけです。

やってくるのはシニア世代、見た目だけではわかりませんが、お元気そうなひとが多かったですね。70代、優先順位4)の方々なんでしょう。(普段、認知症シニアのお世話をしているので、私の年齢の感覚がくるっているのか、「皆さん、かくしゃくとしてて60代にしか見えないなぁ」って思いました) あと、明らかにシニアではないものの、障害または疾患をおもちの方も混じっていたようです。

それに引き換え、車で20分程度のところに住む80代の義母は、普段通っている診療所が手狭なためか、さらに車で20分程度離れた、比較的規模の大きい駐車場が完備された大型の診療所にての接種に回され、40代の私よりも1週間遅れの接種となっていました。



次回は、「介護従事者」枠でバタコがワクチン接種を受けた体験談を書きます。

個人の日記ですので、自分に起こったことについてのみ「事実」、その他は「ニュースではこう言ってた、知り合いはこう言っていた」という伝聞・推論になります。ご了承ください


最後まで読んでいただいてありがとうございます!