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刺繍ミシンの疑問一問一答[その9 ]『 ミシン、壊れちゃいや!』

わたしがもらったお盆休みは今日が最終日。お盆までに半分以上はこれたかな…と思うとほっとしてるところ……ですが気は抜かず!はりきって9回目やっていきます!

Q,刺繍ミシンが壊れたらどうしよう……

というお題で今回はやっていきます。
もらった質問いくつかの方から「高い買い物だし、扱い方がわからないまま使って壊れたらどうしようと思うと購入に踏み切れない」という趣旨のお悩みをいただいてました。

(わかる……)

そんなによく知ってる機械じゃないし10万以上出してお迎えしたのに壊れたら悲しすぎますもんね😢そんな不安に対しての回答ですが

A,故障の多い機械じゃないから大丈夫!(仮に壊れても修理もちゃんとできる)

と胸を張って言わせていただきます。3階から地上に投げ捨てたりしたらアウトだと思うけど……
ある程度の人間が想像する不安はカバーできるような気がします。では細かくお答えしていきますね〜
(壊れる!という不安についてはいろいろあると思うので今回はいただいた質問にフォーカスして回答します)


q-1,裏糸が絡まったりすると、故障すると聞いたけど…

裏糸というのは、ボビンケースにいれた糸のことですね。回答は

a-1,現状復帰に時間がかかるけど故障はほとんどしないよ!

です!

ミシンを普段あまり使わない方に説明すると、ミシンはソーイングミシンも刺繍ミシンも『2種類の糸を使って縫う』システムになっています。
表に出る糸(色付きの糸とかはこっちに設置)と、裏に出る糸(ボビンと呼ばれるパーツにストックして使う。これが裏糸)の2種の糸を高速で結ぶ、という動きをミシンはしています。

裏糸が絡まると布の裏側にスパゲッティ1皿🍝が誕生したり縫製が止まって針が動かなくなったりします。
ミシンから異音がして『ギゴゴゴゴ』とか言ったりすることもあります。当然、パニックになります。(私は最初よくやりました)
でも大丈夫!落ち着いて対処すれば平気です。コツをお教えしますね。

🧵一旦ミシンのスイッチを止めるor切る

止めちゃえば被害はこれ以上出ません。怖かったら電源そのものを落としましょう。正しい手順で電源を落とした方がいいですが、やむを得ません……。

🧵ハサミを持ってからまりをほどく

電源を切れたらゆっくり、確実にからまりをとりましょう。刺繍ミシンの刺繍は途中で糸を切っても、サテン縫いでなければ絵柄が解けることはありません。(ほかにもあるかな?🤨ご存知の方知ってたら教えて!)

🧵からまりの原因を調整する

裏糸が絡まる時はだいたい
・上糸の通し方が正規ではないorゆるい
・ボビンケースのネジ調整がゆるいorきつい
・刺繍枠の張りが足りない
・針がまっすぐじゃなくなってる
のいずれかが私の経験の中のほとんどです。
上から順にチェックしていきましょう!

※大事なことは原因を取り除かないと、ほぼ確実にまったく同じスパゲティが誕生するのでかならず原因を取り除くこと!!

からまっても壊れることはないんじゃないかな〜。レアケースで針の糸が折れてボビンケースに入り込んでどうやっても取れない……😱みたいなこともありますがそういう場合は📱購入した店舗に連絡して修理依頼を出しましょう。スクラップになってしまうことはほぼないと思います!

q-2,ちゃんと図案を作れないと壊れてしまうと聞いて心配…

「そんなことあるかな!?」🧐と思って考えたのですが回答としては「0%!とはいいきれないかも」みたいな感覚。

a-2,そうそう壊れないから大丈夫!でもデータは事前にチェックしよう

「チェックってどうして?」
刺繍ミシンはPC上で制作した図案データを元に縫っていくのですが、ミシンたちはその図案という名のデータをまったく疑いません。なのであまりにやばいデータを仮に用意したとしてもその身が動くかぎり縫製を進めていってしまう……
みたいな危うさがあります。

🧵図案をレシピ🍳/ミシンをロボット🤖に置き換えてみる


イメージで恐縮なのですが仮に『野菜炒めのレシピをPCで作成している』とします。あなたは
「野菜を3分炒める」という記述を誤って
「野菜を33分炒める」と書いてしまいましたが気がつきません。

そのレシピをミシンという名のロボ🤖に渡すとあなたの書いたレシピ通り調理を進めます。

それはそう

あわやロボは壊れるところでした。なぜこんなことをしたか聞くと「レシピ通りに進めた」とロボはいいます。

だってロボだもん🤖

我々にはロボットはいませんが縫製を代わりにしてくれるロボット(ミシン)に同じことをしてしまった場合、データの制作者があまりにひどいミスをすると故障の原因になることもある……そう言えるわけです。

🧵やばいデータはどんなデータ?

そうなる可能性を避けたい!そんな方向けに簡単にご説明すると
「ずっと同じところを縫い続けない」
を心に入れておくといいと思います。
例えばこういう丸を縫う時、上からみるとただの赤丸ですが……

横からみると、実は同じ箇所を5回、別の色で縫うようにデータをつくっちゃってた!というミスをしたとします。当然ミシンは同じところを5色、5回縫います。

ちょっと話がそれますが、羊毛フェルトってフカフカの羊毛を針で刺していくと硬くなっていきますよね。

同じことが刺繍でも言えて、同じ場所を何度も何度も針で刺すと硬くなっていきます。硬くなった布を頑張ってモーターを動かしてミシンは縫製します。
🤖『だってデータがそういってるから』

🧵どんなトラブルが想定できる?


何度も同じ箇所を刺しているうちにどんどん硬くなった布に張りが通らなくなっていってモーターが止まる。ボビンが布を巻き込んだり、針が折れる。
そういった可能性があります。(ちなみに針は消耗品なので折れるのは故障に入りません。こでもこういうトラブルがあると折れやすくなるのででやめようね)

こういうミスをしてデータを作っちゃうこと……なくはないと思うので不安な方は縫製手順のプレビューがあるソフトの場合は一度再生してみたり、初めての縫製のときは様子みてあまり離れず見ててあげる……といいかな?と思いました!


🧵おわりに

本日は『ミシン壊れるかな〜壊れたらやだな〜』という不安な気持ちに寄り添ってみました。
世の中すべてことがそうなように、ミシンのトラブルは0%にはできません。でも大体なんとかなるから大丈夫!といいたいです。

何を隠そう私も結構なビビりで、針が折れるたびに泣きながら針を回収しています。ミシンから異音がして恐ろしくてコンセントごと引っこ抜いたこともあるし、実際業者さんに修理にきてもらったこともあります!

皆さんが大体怖いよ〜と思うことは私も思ってるしなんなら経験してますが刺繍を作る体験は相変わらず楽しい!怖いからもうやめよう、とは思いません。

ミシンに対する恐怖心は人それぞれなので無理にでもやろうとは言わないけれど……怖さを超えた先に楽しさがあること、ぜひ知ってほしいです!

本日はここまで!お疲れ様でした〜
よいミシンライフを!🖐️

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