やさぐれ 短歌8首
蛍ほど求められず蝉ほど
誰かに耳に届くこともない
蝉時雨 道路にぽつん 立っていて
四面楚歌だと身に染みた朝
この程度 分かっていても 認められ
褒めそやしてさ、欲しいんだよ
羨まし いつだって知られたくないし
知られなくていいと思ってた
身体中 掻きむしっても 血が出ても
気休めにすらならない誰か
いいねに取りつかれたら終わりだと
言われたのになんでこんなに
悔しくも素敵なことも身に染みて
怨みも持てずただ泣きわめく
星すらも月光すらも恨めしい
もう元には戻れないのかな
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