Crypto Outlaw Guys 制作秘話
先の記事でちびでびは手動ジェネラティブくずれ(笑)だったとお話しましたが、本格的にジェネラティブコレクションを作りたい、という思いが爆発したのは確か11月末だった気がします。奇しくもあのNTPで超有名なNIKOさんが取り掛かり始めたのと大体同じ時期でした。←余計な情報
● 作品のコンセプト
この頃のTLは、きゃぴきゃぴふわふわ☆なkawaiiがあふれかえっていました。もともと少女漫画が大の苦手で、6年も二次創作で野郎ばっかり書き殴っていた私は、そういう「意味なくただカワイイ」絵とは真逆のコレクションを作りたい、と思うようになりました。市場の需要をシカトしても、自分の好きを詰め込んだ作品が描きたかったんです。
結局色々調べたけど、独自コントラクトだの何だの難しいことはサッパリ分からず終いだったので、ジェネラティブアートを手軽に作成できるジェネレーターをお借りして「量産」を目指すことにしました。
● 元絵の遍歴
まず、どんな悪党を描き出すか。よし、大好きな筋肉タトゥー野郎にしよう！ と、色々案を出していった結果、こんな感じの普通頭身の絵になりました。
しかし実験を繰り返しているうちに、ふと気づきました。
( ﾟдﾟ) タトゥー全然目立たないやん
そう、この構図だとろくにタトゥーが見えないんですね。
タトゥー野郎が売りなのに、これはまずい。
では、これならどうか。
ふむふむ。ではこの感じで行くか。
この時点では特に疑問もなく作業は順調に進み、肌色×3、髪×18、タトゥー×24、目×12を組み合わせ、全部で150体完成しました。
大事なので二回言います。
「完成」したんです。
で、告知用画像をしっかり作ってTLに上げました。
ついにこの日が来たぞ～とうきうきしながら。しかし。
( ´ Д｀)………？
(；´Д｀)……な、なんか……コレジャナイ感がスゴイ……
この段階にきて、初めて自分の作品に違和感を持ちました。
なぜ得意なデフォルメではなく苦手な普通絵をチョイスしたのか？ これはこれでありかもしれないが、普通絵よりデフォの方が満足のいくPFPに仕上げられるんじゃないのか？
一旦疑問が浮かんだらもうダメでした。
せっかく仕上げた150体は、その時点でボッシュート行きになりました。
はい。というわけで丸々一ヶ月分の作業をボツり、心機一転作り直し。
大体の手順は掴んでいたので、たたき台やパーツなどガリゴリ作成していきます。
ボディ×3、服装×8、髪×21、目×22，オプション×27、武器×14、タトゥーはすでに作ってある24種類を適当に使い回します。
ジェネラティブの性質上、パーツが増えるほど仕上がり数も増えるわけで、軽率に万単位まで作成できてしまいます。さすがにそこまで管理しきれないので、せめて150くらいを目安に作成するつもりでいました。
しかしそこで、またもやしょーもないことが頭をよぎります。
( ﾟдﾟ)……単に色違いやパーツ違いの量産絵なんて、面白くないのでは？
ジェネラティブやりたいヤリタイ言っときながら、ここにきてジェネラティブの本質を否定するとは、何という手のひら返しか！
分かっちゃいるんですが、一旦そう考えてしまうともうダメ、というのも私のどうしようもないところです。
はい、量産はやめ。
100体限定で、全員個性を持たせた悪党にしましょう、と、ここでようやく本当にやりたいことが決まりしました。←おばかさん
いや、人様がジェネるのは大歓迎なんですよ。他のアーティストさんたちのジェネラティブコレクションは好きですよ、色んなバージョンが見れてありがたい限りなんです。
ただ、自分で作る分にはちょっとなあ、というか……これ多分ヒト型じゃなかったら問題なくジェネってたと思うんですよね。なまじヒト型にしちゃったもんだから量産型が許せなかったんだと思います。何てメンドクサイ性格……
肌色3種と髪、目をざっとジェネって100に絞り、武器ごとに振り分けて全体を見ながら細部を調整する、てな作業を延々繰り返してました。
そうしてできたのがこちら。
長くなったので、制作秘話についてはこの辺で。
世界観や設定については次回お話しますね。
とりあえず、ほんと頑張ったんです……めちゃめちゃ遠回りしたけど、でも何とか完成させることができて本当に嬉しい。
願わくば、誰かの性癖に刺さってくれますように……
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