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家族ってなんだろう。

家族との別れは、いつかやって来ます。
そんな事を考えた事はありませんか。
前回は、祖父母との別れについて語りました。
今回は、兄妹との別れについて語ってみたいと思います。


第2回  妹 編

1 兄妹

私には2歳年下の妹がいます。
小さい頃は両親と妹と私の4人家族で暮らしていました。
そんな妹も24歳で結婚し、嫁ぐ事になりました。
今から約30年前の事です。

1-1 幼少期

私と妹は小さい頃は本当に仲が良くて、放課後は近所で遊んだり、家ではアニメを見たり、いつも一緒に遊んでいたものです。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」とよく慕ってくれる本当に可愛い妹でした。

どんな子だったかと言いますと、
私は口下手で人見知りをする少し近寄りがたい子供だったのですが、妹は社交的でみんなから可愛がられる明るい子供でした。
そんな明るい妹は父にすごく可愛がられていました。

そんな妹も思春期を迎え、私と妹は男女ということもあり、次第に喋らなくなってきたのですが、相変わらず社交的でみんなの人気者でした。
私も大きくなり、あまりにも性格が違い、みんなから可愛がられる妹に少し嫉妬を覚えた事もありました。

1-2 成人後

やがて妹は地元の高校を卒業し、地元の会社に勤めることとなりました。
会社でも人付き合いがよく、みんなの人気者だったようです。

妹も年頃になり、
恋人ができて彼氏と付き合う機会が何度かあったようですが、そのたびに父親からことごとく反対され別れさせられていました。
なぜ父がそんなに妹の恋愛に反対をするのか、当時はよく分からず、職人気質の父の性格なのかと思っていました。
そんなこんなで父と妹は次第に仲が悪くなり、小さいころの二人の関係はもうありません。
父は亡くなるまで妹と仲を戻すことはなかったみたいです。

大きくなってからは、妹は母とはよく喋っていたのですが、男性の私とは喋り辛かったのか、あまり話しをしませんでした。
そんな日々が過ぎさり、
結局、妹は母の知り合いの紹介で見合いをし結婚する事となりました。
妹が嫁いだ後、我が家は3人暮らしとなり、
今までひとつ屋根の下で4人暮らしだったのが、ポツンと穴が開いた感じになりました。
明るい性格の妹だった事もあり、1人いなくなるとこんなに寂しいものなんだなってつくづく思いました。

1-3 その後

妹はその後、3人の子供を産み、子供たちを育てていました。
しかし、夫婦の間にはいろいろあるもので、20年寄り添った丹那さんとうまくいかなくなり、10年前に別れました。別れずに済まないものかと私も尽力しましたが、思いも虚しく子供を1人引き取り別れる事になりました。
妹の選んだ道なので私にはどうする事もできません。

2 最後に

一昨年、父が亡くなってからは、母の介護の事などで妹によく相談にのってもらい頼りになっています。
同じ血を分けた兄妹の絆なのでしょうか。
約30年前に同じ屋根の下からいなくなった妹。
私が結婚をして妻が我が家に来るまでは本当に寂しかった。最近、妹はいい人にめぐり逢い再婚しました。
しあわせになって欲しいものです。

最近、娘をもった父親になって、私も亡くなった父の気持ちがなんとなく分かってきたような気がします。
しかし、父のように自分の意志を娘に押し付けて、娘と不仲になり一生を終えるような事にはなりたくありません。


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