見出し画像

「一口馬主ってどうすればなれるの?」


今年の目標の一つとしていた、一口馬主。
インゼルサラブレッドクラブで、なんと出資が確定しました。

念願の一口デビューです!やたーー!!!

一口デビューするための知識や経験、ここに至るまでの経緯など。
これから始めようか考えている人や興味がある人の為になればと思い、長文ですがこのブログにまとめます。
(自分があちこち調べて結構苦労したのでww)

アラは目立つと思いますが、良ければ読んでみてください。

はじまりはじまり・・・・


元々、Twitterなどで自分の「愛馬が勝った負けた」と言っている人たちを見て、楽しそうだなと興味を持っていた一口馬主

昨年の年末に今年の目標を色々と書き出していて、「そういえば一口馬主ってどうしたらなれるんや?」と思ったことがきっかけでした。


気になったので軽く調べてみたところステップがあり

①クラブの会員になること
②1歳馬の募集が始まるのはその年の夏頃〜秋頃
③出資が決まった馬のデビューは順調なら翌年の夏〜

簡単にまとめると、これら3つをクリアしなければいけない事がわかりました。

要するに始めようと思った、昨年の年末時点からデビューまで最短で考えると。

【出資できるのが6ヶ月後】▶︎【出走するのは順調で更に1年後】ということは、20年の年末に気付いた段階でめちゃくちゃ上手くいったとしても「1年半〜2年後」の【22年夏から秋】に愛馬デビューという事になります。

いやいやいやいや!  決心してから2年かかるん!?

この決断を来年に引き伸ばしたら、愛馬のデビューは俺が30歳の時!?

しっかりオッサンやんけ。ということは・・・
20代で愛馬デビューのラストチャンスって今年??

となりまして、今年の目標に「一口馬主」と書き込んだのが昨年末の事でした。

ここから全ては始まったのです。


まず、「どんな一口馬主クラブがあるんだろう」と調べました。

たくさんクラブはありましたが、その中から絞って検討した結果、最初に気になったのはシルク・ホースクラブでした。

最近だとアーモンドアイ、グローリーヴェイズ、ブラストワンピース、インディチャンプ、サリオス、ピクシーナイトなど活躍馬多数!

とにかく重賞勝ち馬が多く、ノーザンファーム生産馬に出資できるのは魅力です。

自分と一緒に競馬を予想してくれている後輩くんが、既にシルクで出資しているので、色々と仕組みなどについて教えてもらいました。

ま、聞いて調べてるだけでは進まないので。

とりあえず仮入会という形でカタログを送っていただきました!

手元にカタログが届きワクワク。
(すっごく出来の良いカタログで外車でも購入するんかって感じの作り)

画像1

「う〜ん、どれどれ〜」

画像2

「!!!!!!!!!!!!」

画像3

「やっぱり、いいお値段」 

この値段はなかなか勇気が必要ですww

仮に出資となった場合、入会金と一口価格+月会費の支払いになります。
決して安くはない上、馬の命にも関わるので、途中リタイアはできません!

とにかく出資する限りはダメージは軽減したいので、血統や雰囲気などだけで選ぶのではなく自分なりに勉強することに。
(ここから一口馬主の沼にハマっていきます)


まず初めに重視したのはお値段です。

基本的に馬の値段は、血統や筋肉の付き方や体のバランスなどから決まります。

スクリーンショット 2021-11-05 5.05.01

では、「高額馬の方が走るのか?」

調べたところ、そんなことはなさそうです!
何億円する馬が未勝利で終わること、そもそもデビューできないことなんてよくある話みたいです。

というか、結局生き物なので走ってみないとわからないんですね

一口馬主のリターンは馬の獲得賞金
損をしないということは、馬が自分の価格以上に稼ぐ必要があります。

例えば、総額4000万の馬は単純に考えて4000万以上の賞金を獲得できなければ赤字になります。

レースによりますが、とりあえず2勝と何回か掲示板の確保が必要になるレベルですね。

2勝という数字、普段馬券を購入する側からすると、

「え?それくらいいけそうじゃね?」

と思うかも知れませんが、これはとんでもなく難しいことの様です!
(自分も当たり前のように勝つ馬を見ていたので、甘く考えていました)


年間サラブレッドは7000頭以上誕生し、そもそも順調にデビューするということも難しく、そこから勝ち上がれるのは一握りで、勝ちを重ねられるのは「素晴らしい」というレベル。

馬主としては、重賞を勝つなんて本当に夢のようなことなんですね。

で、話を戻しますが。

という事は、逆に“高額馬はリスクが高い”ということになってきます。
自分の金額分だけ勝たなければならないからです。

それこそ何億もする馬は、重賞を勝つレベルでないと回収は難しいみたいです...

こんな世界は上を見ても下を見てもキリがないですが、「安すぎても走らない」って気もします。

では、いくらくらいの値段から強い馬は現れるのか??
シルクのトップホース達を調べてみたところ・・・

画像5

アーモンドアイ 獲得金累計 19億1,525 万
募集価格 3,000 万 募集口数 500 口 一口価格 6 万 一口賞金 383 万


安田記念_優勝レイ_インディチャンプ

インディチャンプ 獲得金累計 5億9,504 万
募集価格 3,500 万 募集口数 500 口 一口価格 7 万 一口賞金 119 万

などなど、あくまで一例ですが3000万円台からもG1ホースは現れることがわかりました。

広く見渡すと、高すぎず安すぎずが良さそうです!
(3.5万円〜8万円くらい)

自分は一口馬主を長く楽しむ為に、「この子は自分の値段以上に賞金を獲得できそうか」を中心に考えるべきだと判断しました。

(血統のロマンや直感的な部分だけでなく、実績や数字からリスクとリターンを見極めようってことです)

以上のことから、一口6万円程度で募集価格3000万くらいの馬の中から探すことをマイルールにしました!
(最悪、全く走らなくても6万円くらいなら楽しむ上でリスクとしてOK)


そして!

ほんっと色々調べて、動画も全部見て、血統も調べて、

画像7

スペシャルグルーヴの20

この子に出資しようと決めました。

理由としては、
・最近新馬戦の勝ち上がり率が高いドレフォン産駒
・父 ドレフォン×母父 スペシャルウィーク 良血統
・馬体重も十分
・兄弟に重賞勝ち馬グルーヴィットがいる
・値段もお手頃

こんなところでした。

不安な点はなかったのか?というと実はありまして、
歩き方が内孤歩様だったことが気掛かりでした。

動画を見れば歩き方がちょっとおかしいことがわかると思います。
歩く際、脚が孤を描くみたいに進むんですね)

すごく問題か?というと何とも言えないですが、調べた感じだと『故障のリスク』が高くなるようです。走る時に脚が接触したり、体重の掛かり方がおかしかったりするからでしょうか。

とはいえ、今をときめくエフフォーリアも歩様でどうのこうの言われてたみたいなんで気にしすぎるのも良くないなと思い出資を決めました。

「フゥ〜〜〜〜 これで晴れて一口馬主に・・・・」

とはいかないのが一口の難しいところ。
ってか、こっからが問題でしたwww

では、何が問題だったかお話しましょう。


元々何年も前から「一口馬主ブーム」は来ていました、アーモンドアイが火付け役だったんですかね。

ブームになるとどうなるのか?

端的に言えば「欲しい馬に出資できなくなります」

500口を1000人で取り合ったら、2人に1人しか出資できませんからね。
まだ2分の1の確率ならマシな方だった様です。

残念なことに、21年コロナが更にこのブームを加速させ競争は激しさを増すことになります


ウマ娘が流行り競馬人口が増える、
コロナで出費が減ったことにより一口馬主に興味を持つ人が増える、

スクリーンショット 2021-11-05 6.07.46

そうなんです。

出資したくても人が多すぎて出資できない戦国時代となってしまいました。

ではどうなるか?

重賞勝ち馬を多数輩出し、お値段もリーズナブルなクラブ。
シルクとキャロットに人が群がります。

自分もその内の一人ですけど! 笑

さらにさらに、キャロットよりもシルクには新規がたくさん集まります。
なぜなら新規に甘いからです。

シルク・ホースクラブさんは、新規も既存会員も抽優という制度が使えます。

基本一口馬主のクラブは、一頭を株みたく500口(数はクラブによる)に分けて販売されています。

で、この500口を2つのグループで取り合うんです。


2つのグループとは何か?

①実績枠【300口】
過去3世代の競走馬出資金額の合計額上位者から口数を割り当てる。

②抽選枠【200口】
抽選時優先馬1頭選定、他通常申し込み。

要するに①は既存の会員であることが前提で、更に課金額が多い人ほど出資できる制度。

調べると100万〜200万くらいの実績はあった方が良いっぽいです。
(みんな人生かけすぎやろ・・・)

②は新規も既存会員も、一頭だけ好きな馬に使える抽選券枠です。200口分だけ、どの馬にもこの枠があり、200以内の人数ならすんなり出資できますが200以上だと抽選になるというものです。

新規で参入するためには、この抽優で欲しい1頭引き当てるしか方法はない訳ですね。

ちなみにこれでも全然緩い方です。

キャロットなどは、既存の会員でほぼ埋まる制度になっているので、新規の参入はかなり難しいものになっています。
(これについては後ほど登場します)

ということで、自分は新規なので【抽優】の権利をスペシャルグルーヴの20に使いました

手頃な値段もあってか『スペシャルグルーヴの20』はとんでもない人気となった様で、結果発表日の前から絶望感は漂っていました。


結果発表当日・・・

ここで引けなければどこで引く。抽選は確実だったので不安はありましたが、幸運という部門で自分はかなり自信があったので「いける!」と思っていました。

ドキドキドキドキ・・・・・・


画像9

なんでやっ!!!!!!!!!!

思いっきり外しました。

無事にデビューできたら2勝はできる子だとすごく期待していたので、外してアホみたいに落ち込みました。
(今思えば、落ちること前提で複数口応募するべきでしたね)

ですが、悔いはありません。

もし来年いい馬がいたら、その馬で再チャレンジすればいいだけです。
特にフィエールマンの産駒が出たタイミングで出資したいので、これも何かの御告げだと思い、シルクは諦める事にしました。

とにかく、来年この子が活躍することを願っています!


落ち込んでいても仕方がないので、次に進むしかありません。

シルクの当落発表の前後くらいから、次の候補だったキャロットクラブの先行募集がスタートするのでカタログをお願いしました。

画像10

かっちょえええええええええ〜〜〜

血統で馬を表現した表紙、キャロットに所縁のある名前もチラホラ見えます。ブラッドスポーツと言われる競馬を見事に表現していますね

ペラッ!

画像11

さすが400口のクラブ、なかなかなお値段です。

キャロットは正直、シルクより良血が多いイメージ。
名前を見ただけで唸る馬ばかりですねーー。

で、キャロットの最大の魅力なんですがシルクと違い既存会員が優遇される制度があります。

母馬優先制度というやつです。この写真の右上にもタグがついています。

これは牝馬限定になりますが、お母さんに出資していた会員はその子供に優先して出資できる制度の様です。

400口中 200口がこれに割り当てられるので、必然的に残り200口をその他の会員で取り合う形になります。(牡馬は400口を取り合いますね)

その上残りも既存会員のみで取り合うので、新規は全く参加できません。
(逆に会員にさえなっていれば、この恩恵が受けられるので良い制度だと思います)

シルクと違い、キャロットの問題は新規から会員になる難しさなんです。

まず会員になる為に「欲しい馬に出資できない」これを覚悟しないといけません。

自分が良いなと思う馬はみんな思う事なんです、つまり欲しいと思っても既存会員で満口になって終わります。

では、我々新規会員はどうすればいいのか?

画像13

余り物に出資してまず会員になるしかないということです。

更に難しいのが、新規会員もゴロゴロいるのでゾンビみたいに余り物を狙っています。笑

これだけで「えぇ〜〜〜〜」って感じなんですが、実はここから更に難しいんです。

募集期間の中間で現在の馬の票数、平たく言えば「馬の人気ランキング」がキャロットから発表されます。

ここでランキングに掲載されてしまうような馬には、まず出資できません。

既存会員でもうパンクしているか、パンク寸前だからですね!
なので、ここで新規がしないといけないのは不人気を予想すること

悪い言い方をすれば「誰も欲しがらない馬」を予想することです。

・割高な地方馬
・手術や持病がある馬
・超高額馬

例にあげたらこんな感じでしょうか?

新規は入会申し込みと出資申し込みを、郵送でしか受け付けてもらえないのでキャロットから発表される最終発表前に送らなければいけません。

なので新規会員ゾンビたちは、中間で判断し、不人気を予想し、会員になる方法しかないんですね〜。

先々のことを考えるとキャロットは一番良いと思うんですが、一口デビューで会員になる為に欲しくない馬に出資は厳しいのでパスとしました。


まぁここまでチャレンジし、いろいろ調べて、
「今年は一口馬主に縁が無いのかも」
段々とそう思う様になっていました・・・

一応、レッドシリーズで有名な東京サラブレッドクラブも検討してみたんですが会費が高いことや良い馬はダノックスに取られているなど、あまりいい話を見かけなかったので見送りました。

そして9月に入りチャンスが残っているのは、ノルマンディーオーナーズクラブだけとなっていたある日のこと・・・


画像12

インゼルサラブレッドクラブ 誕生のニュースが!

キーファーズのオーナーである松島さんが、新たにクラブを新設するということでした。

「なんだってぇえええええええ!?」

ネットでも物凄く話題になりましたね。発表から2日〜3日間はSNSでもずっと話題でした。

自分はシルクにもキャロットにも入れなかったので、「とにかく先行入会しよう」ということでサイトからすぐ登録しました。
(馬への出資が確定してない内は、会費等の料金は発生しません)

そこからしばらくして・・・

画像14

カタログがやってきました!!


画像15

とんでもないメンバーからお祝いのコメントがズラリ・・・

これは期待できる。ゴクリ

一口馬主のクラブも当然ビジネス、一年目から失敗する訳にはいきません。走るのは馬ですが重賞を勝てるような馬が一頭くらい出そうだなと思いました。
(キーファーズの馬が、あんまり走ってないので心配はありますがww)

それに加え、キーファーズということは「武豊」が騎乗してくれる可能性が極めて高いのも魅力的。

ルメールもコメントしてくれているので、こちらもチャンスがありそうです。

そして初年度から預託厩舎の名前がハンパじゃねぇ!!
数々の名馬を輩出した、国枝厩舎に友道厩舎に池江厩舎など。

他のクラブでも19頭に対して、これほど豪華な厩舎ラインナップはお目に掛かれないんじゃないでしょうか?

十分出資の価値があるとこの時点で思いました。


こちらのクラブに出資するなら、ノーザン生産×ノーザン育成の馬を目的にします。

シルクもキャロットもそれが目的でしたからね!

今年インゼルでは計19頭募集がありました。
初年度からこの頭数なら十分ですね。
(今のブームを考えると、来年は25頭くらいになるんじゃないですかね)


この19頭の内、ノーザン生産×ノーザン育成は・・・

ヴィニーの20 牡馬 募集価格 4500万円 一口9万円
チカリータの20 牝馬 募集価格 1500万円 一口3万円
スカイダイヤモンズの20 牡馬 募集価格 6000万円 一口12万円
スターズアンドクラウズの20 牡馬 募集価格 2400万円 一口4.6万円
エレクトラムの20 牝馬 募集価格 1800万円 一口3.6万円
フリーティングスピリットの20 牡馬 募集価格 1億2500万円 一口250万円

こちらの6頭。

ファーストインプレッションでは、ヴィニーとチカリータとエレクトラムが良さそうだなと感じました。

1つ目のクラブ、シルクを検討した際には「募集金額」と「血統」を中心に考えましたが、今回インゼルは募集馬の発表から出資決定までに1ヶ月近く猶予がありましたのでじっくり考えました。

ここから募集金額と血統の他に、何が大切か更に掘り下げてお話したいと思います。

画像16

上から順に重要と考えました。

①預託厩舎は優秀かどうか、クラブの馬をどう扱ってくれるか。
②初仔の牝馬は買わない。(牡馬はok)
③サンデーサイレンスの血を持つこと。
④兄弟の成績が良いこと。
⑤歩様、特に体の使い方と後ろから見た時のバランス感。

調べている内にこの5つは、とても大切なんじゃないかと気付きました!
順を追って説明します。


画像17

①預託厩舎は優秀かどうか、クラブの馬をどう扱ってくれるか。

やはり一口馬主を楽しむ上で、馬がレースに勝つことは非常に重要です。愛馬が走らず引退しその後行方がわからないや、大金を出資したにも関わらず1勝もできなかったなどは、極力避けたいですよね。

シルクを参考にしましたが、一流クラブでノーザン生産馬でも勝ち上がれていない馬がたくさんいました。

何が違うのかな?勝っている馬に共通しているのは何かな?と思い、自分なりに調べてみたところ、やはり厩舎の力によるものが大きいとわかりました。

シルクだけでも、木村厩舎・国枝厩舎・音無厩舎といった一流に預けられている馬は結果がよく出ています。
(この辺りに預けられる段階で、期待されているのも分かります)

出資される際は馬が預けられる厩舎の成績や、クラブ馬の扱い等に注意した方が成績は出ると思います。

ちなみに他の方のブログの話なのですが、友道厩舎は期待に沿えなかった場合クラブ馬はぞんざいに扱われた経験があると書かれていました。

逆に「手塚厩舎は馬のことを色々考えてくれて嬉しい」という内容のものを見かけました。“これでダメなら納得できる”という使い方をしてくださるそうです。


②初仔の牝馬は買わない。(牡馬はok)

こちらの件に関しては、分かりやすくまとめてくださっているブログがあるのでそちらを見た方がいいです!笑

一口馬主が産駒の特徴を探る~相馬の水滸伝

ちなみにこちらの方が出資されている条件を満たした初仔の牝馬、ヴァシリエフスキーは既に4戦2勝という素晴らしい成績。
参考にする価値はあると考えます。


③サンデーサイレンスの血を持つこと。

これは説明するまでも無いですが、サンデーを持たないと日本のスピード馬場への対応が難しくなってします。

どれだけ悩んでも、無ければ避けるのが無難です。

ステイヤーやスプリンターを目指す、またはダートを走るなら無くても良いかなと思いますが、やはり基本的に活躍する馬はサンデーが入っています。

最近だと母父にディープインパクト、サンデーのクロスなども走ってきていますね。


④兄弟の成績が良いこと。

大物や走る馬の共通点は、兄弟に重賞勝ち馬がいたり、全ての兄弟が勝ち上がっていたりします。

これはお母さんが優秀な繁殖牝馬ということが考えられますね!

例えば、G1を2勝しているインディチャンプ。
彼はウィルパワーの2番仔で、1番仔は全く走りませんでした

1番仔は初仔の牝馬だったので、②初仔の牝馬は買わない。(牡馬はok)に該当します。

そして、3番仔で彼の妹になる、アウィルアウェイ。
彼女は20戦4勝 [4-1-4-11]で重賞のシルクロードS(G3)を勝っています。

4番仔のヴィレンスクラフトは、病気でデビューできなかった様です。無事繁殖で見られれば楽しみですね!

5番仔のラキエータは、今年の9月にデビューしていて新馬戦を既に勝っています

以上のことから、兄弟が走っていれば期待できるということがお分かりいただけると思います。


⑤歩様、特に体の使い方と後ろから見た時のバランス感。

クラブで募集が始まると歩いている姿が確認できる動画が公開されます。
経験者の方や有識者の方の意見を参考にしてみると、【脚の使い方や可動域の広さや踏み込みや歩様についてなど】様々な意見があります。

ただ、「スペシャルグルーヴの20」でも触れたように歩様などは気にしすぎるのも良く無いようです。

“歩様がおかしい”ということがあっても、エフフォーリアのような怪物が出てくる訳ですからね。

当然怪我のリスクは考えないといけませんが、それは全馬に共通することですし、生き物ですから見た目でわからない問題を抱えている可能性もあります

では、どこを重視しようか・・・
アーモンドアイやインディチャンプやピクシーナイトやサリオス
G1を勝つ馬に共通したのは何かを探ってみました。


アーモンドアイの募集時


インディチャンプの募集時


サリオスの募集時


ピクシーナイトの募集時


本当はもっとたくさん見たんですが、ここではサンプルとして4頭ピックアップさせていただきました。

全馬に共通して言えることは、体が柔らかく、全身を使って前進している事が伝わってきます。あと活気があって、リズムよくスムーズに歩きますね

まぁ、こんなのは感じ方に個人差がありますし、何回も見てたらどの馬もだんだん良く見えてくるものです。
ただいくつも見ている中で、ハッキリとわかる共通した部分がありました。


スクリーンショット 2021-11-06 6.29.46

アーモンドアイ

スクリーンショット 2021-11-06 6.30.00

インディチャンプ

スクリーンショット 2021-11-06 6.30.19

サリオス

スクリーンショット 2021-11-06 6.30.27

ピクシーナイト

後ろから歩いている時、分りやすいんですがとにかくブレないんです。
余所見をしたり、前脚がバラついても、とにかく後ろだけはブレません。

1枚目のアーモンドアイにお尻の付け根と書きましたが、この辺りを注意して観察すると分かりやすいと思います。

よく福永騎手が「馬のバランスが良い」というような事を、記者会見等で言っていますよね。

自分はこの事を言っているのではないかと睨んでいます。
バランスというか、生まれ持っての体幹なのではないかなと思うわけです。
自分は全身の使い方と、このバランスを重視したいと考えます。


さて、話が長ーくなりましたがこれらを元にインゼルの募集馬を検討しました!

ノーザン生産×ノーザン育成の馬たちをおさらいしましょう。

ヴィニーの20 牡馬 募集価格 4500万円 一口9万円
チカリータの20 牝馬 募集価格 1500万円 一口3万円
スカイダイヤモンズの20 牡馬 募集価格 6000万円 一口12万円
スターズアンドクラウズの20 牡馬 募集価格 2400万円 一口4.6万円
エレクトラムの20 牝馬 募集価格 1800万円 一口3.6万円
フリーティングスピリットの20 牡馬 募集価格 1億2500万円 一口250万円


この内・・・
チカリータの20は初仔の牝馬なので無し。
スカイダイヤモンズの20とフリーティングスピリットの20は価格面から無し。
スターズアンドクラウズの20は後ろがブレるので無し。

結果残ったのは、
ヴィニーの20とエレクトラムの20という事になりました!

キーファーズ所有のヴィニーの初仔ですね。
初仔ですが、牡馬なのでOKです。何より測尺は完璧です。
サラブレッドとして満点の体付きだと個人的には思います。

また、ロードカナロア×母父ディープインパクトは重賞勝ち馬も輩出する良い組み合わせです。似たようなところだと、ファンタジストやアドマイヤハダルなどがいますね。

ヴィニーの祖母コケレールはG1勝ち馬で、そのコケレールとロードカナロアの仔は、キャロットで今年6000万円で満口となっています。

そのコケレールにディープが入って、ロードカナロアを父に持っているのが、ヴィニーの20で4500万円。めっちゃお値打ちだと思いますね。

(個人的には、コケレールの20より走るじゃないかと睨んでいます)

歩き方も柔らかみがあって良いですし、後ろから見た時のバランス感もいいです。

1600m〜2000mくらいを主戦場に頑張れそうですね!
4500万ということは3勝を目指したいところ。
その素質はあるし重賞も狙えるのではと思います。

ただ、不安な点が一点あり故障のリスクがありそうなところです。
お母さんのヴィニーも脚部の問題で引退になっています。

怪我さえなく順調に走れれば活躍するでしょう。


母のエレクトラムは海外で5勝しています。
G2とG3を1勝ずつしていますね。すごい馬です。

子供は1頭が勝ち上がっていて、もう1頭は未出走ですね。

個人的にダイワメジャーの産駒が好きなんですが、好きな理由としては勝ち上がり率が高いからです。調べてみたところ4割〜5割みたいですね。

2歳戦からバンバン走るイメージがあります。

ダイワメジャー×サドラーといえば、アドマイヤマーズやレシステンシアなどがいます。どちらもG1ホースです。

ダイワメジャー×母父 ハイシャパラルはこれまでに8頭デビューして4頭勝ち上がり。内2頭が重賞勝ち馬のアマルフィコーストシゲルピンクダイヤですからね。

期待せずにはいられませんよっ!!

体の使い方も良く、全身を使って歩けています。
後ろから見た時のバランスも抜群にいいです。

もう一つのストロングポイントといえば、やっぱり手塚厩舎。
結果の出ている厩舎ですし、クラブ思いの調教師だとも認識しています。

最後に心配なのは馬体重ですね。笑
(これについては測尺が発表されてから、あちこちで言われてました)

とは言え、9月で406kgありますから成長すれば、
デビューは430〜440kgで出てこれるんじゃないかと思ってます。

管囲が19cmしかないっ!という人もチラホラ見たんですが、問題ないでしょう。

この“サイズ問題”についてもブログで書かれている方がいますので、そちらを参考にしてみてください。

測尺別(管囲)に回収率を比較してみた【キャロットクラブ募集検討】


そして実はこの2頭以外に悩んだのがいまして・・・・

ノーザンラインから外れてしまうんですが、
オワセイフの20 牡馬 募集価格 4500万円 一口7.8万円
ビウィッチトの20 牝馬 募集価格 3900万円 一口7.8万円
ラヴアンドフェイスの20 牝馬 募集価格 2600万円 一口5.2万円

この3頭もめちゃくちゃ悩みましたwwwww

オワセイフの20とビウィッチトの20は、ディープインパクトの血を引くサクソンウォーリアー産駒。

世界のクールモア産で、凱旋門を目指すことも目標にしているインゼルならではの馬ですからね。
「この2頭に出資したいから」という理由で入会される方も多いんじゃないでしょうか?

魅力的なので、自分も最後の最後まで悩んでたんですが・・・

やっぱり血統的に“重すぎる”気がしたのと、ポイントで取り上げたバランスの部分が引っかかったので見送ることにしました。

歩き方で好みだったのはオワセイフ、血統で好みだったのはビウィッチトでした。



そして、ラブアンドフェイス・・・

5月生まれの牝馬なんで測尺や体付きに関しては、他の馬たちより2ヶ月程遅生まれですから気にしない様にしました。

どこが気になったかというと、キーファーズ×三嶋牧場の組み合わせですよね。他にも何頭かいたんですが、三嶋牧場からはこの馬がどうも走りそうな気がします

お母さんのラヴアンドフェイスが繁殖牝馬として、とても優秀で兄弟がみんな走ってるんですよね〜〜。

日本だとメイショウヒューマが既に2勝、ひとつ上の兄デールは未出走です。
もしこのデールが走ればこの子も確実に走ると思われます。

最後まで悩んだ1頭だったんですが、募集金額が2600万円で割高であること、サンデーを持たないこと、主戦場がおそらくダートになること。

これらの理由から見送りを決めました。走りそうなんですけどね〜。
気になりますねぇええええええええええ!!!


そんなこんなで悩んでいたら、
インゼルから中間発表があったんですね!

画像22

「くぅうううう〜〜〜、ヴィニーもエレクトラムも抽選確定〜〜〜」

インゼルは新設のクラブなので、今後様々な動きがあると考えています
現にこの中間発表も、“あるのかないのかさえ”分かっていませんでした。

今年の申し込みの数を見て、
・来年は募集馬の数を増やすであろうということ
・新規会員と既存会員で有利不利になる制度が導入される可能性があること
・母馬優先の制度が出てくる可能性があること

考え始めたらキリがないですが、今年1期生として入っておくメリットはあると思っているので何としても入会したい。

ただ、クラブがビジネスとして運営するなら今年は会員の確保に走るはず。

ということは入会したいからと抽選漏れの可能性を考えて手を広げ、
ヴィニーとエレクトラムとラヴアンドフェイスを申し込んだ場合・・・

抽選対象になっていない馬だけ当選の可能性がある。

ということから「それなら抽選の2頭だけで勝負した方が良いか!」の結論になりイチオシの2頭を申し込む形となりました。

これでダメならもう今年はノーチャンス!
頼むぞぉおおおおおおおおおおおおおお!!

スクリーンショット 2021-11-06 9.44.11

ポチッ!



画像25

うぉおおおおお!きたぁあああ!



スクリーンショット 2021-11-06 9.49.15

ドキドキするぅううううううう!!


スクリーンショット 2021-11-06 9.57.50

やたぁああああああああああああああ!

ということで「ヴィニーの20」は外れてしまいましたが、1番人気だったと思われる「エレクトラムの20」に出資できることになりました。

これで自分も一口馬主デビュー・・・
めちゃくちゃテンション上がりますwwww

来年のデビューが今から待ち遠しいです。

なんとか2勝してくれたら良いなぁという思いで、愛馬を応援します。
まずは無事にデビューですね!

ホント長くなりましたが、これが一口馬主デビューに至るまでに得た知識と経験と経緯です。

はじめて一口馬主をやろうという方は、自分と同じで右も左もわからないと思うのでこのブログが何かの形で役に立てばと思います。

色々データなどまとめてあれこれ書きましたが、結局生き物なんで走ってみないことには何もわかりません!

自分の感性を大切に、好きな馬に出資するのが一番です。
皆さんの一口馬主ライフが楽しいものであることを願っています。


スクリーンショット 2021-11-06 8.44.51

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?