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菊花賞2021の予想とレースの振り返り。


はてさて、結果から申しますと完敗です。

◎ステラヴェローチェ(2番人気)
◯オーソクレース(3番人気)
▲レッドジェネシス(1番人気)
☆ヴェローチェオロ(12番人気)

勝ち馬のタイトルホルダーは消していました。
(センスなくて泣いた)

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今回はどの様に予想したかや、レースの振り返り。来年も同会場開催のため調べたデータなどをまとめたいと思います。

【傾向と血統】


まず、今年は京都競馬場の改修工事に伴い阪神競馬場で行われます。

阪神の3000mというと、阪神大賞典という重賞でのみ使用されるコースですね。

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コーナーが6回、坂を2回越える必要があります。

例年は京都競馬場の直線までゆったり入ってヨーイドンですが、阪神はそうはいきません!

スタミナとパワーが求められるコースなので血統が大切になります。持久力勝負ってことです。

前回、菊花賞が行われたのは42年前。
ほぼデータが無いに等しいので、参考にしたのは【例年の阪神大賞典】と【21年の天皇賞春】。

まず例年の阪神大賞典で好走する馬は、
血統にノーザンダンサーのクロスを持ちます。

過去10年、3着までに来ている馬は“ほぼ”この条件を満たしています。

例外は、【ステイゴールドの血】と【ハーツクライの血】。

馬券になった馬は、これらの条件を全頭満たしていました。

要するにスタミナとパワーの血がないと話にならないということです。

そして21年の天皇賞春。
こちらも京都競馬場改修の影響で、今年は阪神開催でした。

外回りからスタートして内回りフィニッシュの特殊なコースを使用するレース。

こちらのレースでは、何が好走したのか?

1着 ワールドプレミア
2着 ディープボンド
3着 カレンブーケドール
4着 アリストテレス
5着 ウインマリリン

上位4頭まで全てディープインパクトの血を持ちが好走したのです。

“ワールドプレミア”
父 ディープインパクト
※ノーザンダンサーのクロスあり

“ディープボンド”
父 キズナ (ディープの子供)
※ノーザンダンサーのクロスあり

“カレンブーケドール”
父 ディープインパクト

“アリストテレス”
母父 ディープインパクト


これら2つのレースから見えてきたのは、
・ノーザンダンサーのクロス持ち
・ハーツクライ持ち
・ステイゴールド持ち
・ディープインパクト持ち

この4つのポイントになります。

上記のデータを元に、今回の菊花賞メンバーから条件を満たすメンバーを選出します。

まず最も重視したいのは、ディープインパクトの血。

これだけで、
・レッドジェネシス 1番人気
・ディープモンスター 7番人気
・ディヴァインラヴ 6番人気
・ノースザワールド 18番人気
・ステラヴェローチェ 2番人気
・オーソクレース 3番人気

この6頭がいます。
これらは無条件で買いですね。

唯一、セファーラジエル(父 キズナ)のみノーザンダンサーのクロスを持たないこと。母系にスタミナの要素がないことから消しました。

その他に、
ステイゴールドの血を持つ
・ヴェローチェオロ 12番人気

ハーツクライの血を持つ
・ヴィクティファルス 8番人気

を馬券に加えました。


「ノーザンダンサーのクロス持ち」の条件は満たす馬が多く、点数が増えすぎるので削る必要がありました。

以下全頭クロス持ち

・アサマノイタズラ 5番人気
・タイトルホルダー 4番人気
・ロードトゥフェイム 15番人気
・ヴァイスメテオール 9番人気
・グラティアス 14番人気

“アサマノイタズラ”
距離適性が、「父 ヴィクトワールピサ」から感じられないこと。また能力的にここでは足らないと判断しました。

“タイトルホルダー”
姉に菊花賞5着のメロディーレーンがいたものの、騎手の横山武史騎手がコメントしていた様に「この馬に3000mは長い」と自分も感じました。

脚質的に先行か逃げ。前進気勢が強く、前走は菊花賞を見据えて抑えながらの競馬。

それが仇となって、進路も失ったことから逆噴射。

水曜日の会見でも後ろ向きなコメントを武史騎手がしていたことから、3000mは難しいと判断しました。

(後にこれを後悔します。ここから陣営の作戦だった可能性もありますね。笑)

“ロードトゥフェイム”
能力的に足りないと判断しました。

“ヴァイスメテオール”
全5走の内、勝ち鞍は全て稍重〜不良馬場。
渋った時こその馬と判断しました。父にキングカメハメハというのも嫌った理由です。

なぜキングカメハメ産駒を嫌ったのか?
菊花賞は走らないのか?

いえいえ、そんなことはありません!

・ユーキャンスマイル 菊花賞3着
・ローズキングダム 菊花賞2着
・エアスピネル 菊花賞3着

走るキングカメハメ産駒もいます。
しかし、この3頭は「母父にサンデーサイレンスの血」を持っていました。

これを満たした馬しか馬券になっていないこと。
加えて言えば、全て武豊騎手が騎乗していました。

丸山騎手に武豊騎手と同じポテンシャルがあると思えないこと、サンデーを持たないことから難しいと判断しました。

“グラティアス”
ハーツクライ産駒ですが、兄弟にレシステンシアなどがいるように3000mは長い。

前走も負けすぎであることと、早熟性を疑い難しいと判断しました。

以上の理由から、血統の条件を満たしていましたが消しました。

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【印の馬について】

◎「ステラヴェローチェ」

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買いデータとして優秀だったのが、
前走神戸新聞杯組3番人気以内、3着以内
プラス上がり最速なことです。

これはかなり高い複勝率を誇っていました。

さらに1974年のキタノカチドキから、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯で全て馬券になった馬は、菊花賞でも必ず馬券になっています

これに該当したのは、2番人気のステラヴェローチェです。

出世レースのサウジアラビアRCを勝った時から応援している馬で、100万以上稼がせてくれました。

サウジアラビアRC1着、朝日杯2着、皐月賞3着、ダービー3着、神戸新聞杯1着。

調教では、最終追い切りで今までに見せたことのない反応の悪さを見せましたが、この世代の中でも上位の存在なのは成績からも疑う余地がなかったので本命としました。 

◯「オーソクレース」

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対抗のオーソクレース。
こちらは大外枠になった為、大変悩みました。汗
買いデータに該当する項目こそ少なかったのですが、春に故障があり戦線離脱。

おそらく順調ならクラシックでも善戦したであろう逸材です。

父にエピファネイア
母にマリアライト

エピファネイアは菊花賞勝ち馬でもあり、マリアライトは宝塚記念やエリザベス女王杯の勝ち馬。

ド級の良血馬であり、スタミナとパワーの下地は十分

怪我明けで調教の動きも今ひとつだったセントライト記念で3着。これは能力が高いことを裏付けています。

状態面はやや良化といったところで、完成はまだ先と見ましたがルメールが上手くエスコートすると信じることにしました。

▲「レッドジェネシス」

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レッドジェネシスは複勝率の高い神戸新聞杯組のデータに該当。天皇賞春の勝ち馬ワールドプレミアなどを管理する友道厩舎は、とにかく長距離に強いです。

レッドジェネシスも血統面で言えば、
父 ディープインパクト
ノーザンダンサーのクロス持ち

上がりの掛かる舞台で好走していて、阪神が舞台の菊花賞はおあつらえ向きです。

普段は栗東芝で行う最終追い切りはCW。

友道厩舎のG1仕様調教ですね。

減点の少なさから3番手としました。

☆「ヴェローチェオロ」

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面白い穴馬では、ヴェローチェオロを選択。
前走は2勝クラスの三田特別を上がり最速で完勝しています。

負かした相手は春時点でそれなりに期待されたオヌール。ゴールドシップ産駒ということで、阪神の3000mはこなせるのではと考えました。

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【結果とレース分析】


1着 タイトルホルダー (4番人気)
2着 オーソクレース (3番人気)
3着 ディヴァインラヴ (6番人気)
4着 ステラヴェローチェ (2番人気)
5着 ディープモンスター (7番人気)
6着 ヴェローチェオロ (12番人気)


おおよその予想は的中していました。
馬券もステラヴェローチェとオーソクレースを本戦に、3連単と3連複を厚めに購入。

唯一の誤算はタイトルホルダーでした・・・ 

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今回の結果を端的にまとめると、“横山武史騎手の神騎乗”だと思います。正直ハマりすぎていました。

インタビューでは「この馬に3000mは長い」と語っていたり、「前走は競馬ができなかったので今回はレースに参加したいと思います」といったマイナスなコメント。

これについてはやや炎上もしていましたが、実際前走のことを考えるとその様なコメントが出るのも頷けます。

最終追い切りでは、武史騎手が手綱を引っ張り抑えている様子が映像から窺えました。

陣営も控えて競馬したいと発信していたので、この前向きな気性では自滅するはず!

そう予測していました。。

ゲートが開き各馬が一斉に飛び出した瞬間、タイトルホルダーが鼻に立ちました。

行きっぷりがよくて逃げたのではなく。
武史騎手は手綱をしごいて馬を押し出していました....

明確に逃げる意思のある騎乗、控えるつもりは無かったはずです。

会見でのコメントや後ろ向きなインタビューはブラフだった可能性がありますね。勝負は戦う前から始まっていたのです!!

他の逃げ馬、ワールドリバイバルやエアサージュは主張せずにタイトルホルダーの後ろに控えましたね。

当然そうなります。阪神の3000mで逃げ争いなんてしても誰も得をしませんから。

この時点でタイトルホルダーの術中にハマっていました。笑

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他の騎手たちもスタートしてから前半ペースが早かった為、前は勝手に潰れると思ったはずです。

阪神3000mで逃げて勝つのはそもそも不可能に近い芸当。前例のないフルゲートの内回り2周で全員探り探りの競馬でした。

そこをまんまと突かれた形になりますねwww

12.5-11.1-11.5-12.1-12.8-12.6-12.8-14.3-13.1-12.6-12.4-11.7-11.5-11.4-12.2

このラップを刻んでいました。
途中でペースをグッと落として息を入れ、そのままラストスパート。

後ろは追走に脚を使わされ前は楽に逃げることに成功。

大阪杯のレイパパレを彷彿とさせます。

馬ももちろん強いですが、それ以上に武史騎手の天才的騎乗に全員やられた形ですね。

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言い方は悪いんですが、どハマりした勝利だと思います。

手の内がバレてしまってる以上、次からここまで楽はさせてもらえないし勝ち切れるまでは怪しいかなぁと...

おそらく適正距離は2000くらいまで、直線の短い舞台で今後狙いたい一頭です!

それにしても、この若き天才には驚かされます。
皐月賞をエフフォーリアで制し、ダービーはハナ差の2着、菊花賞は別の馬で1着。

どれも勝負根性、強気に出た結果勝ち取ったものと言えるんじゃないでしょうか?


今回のレースで強い競馬をしたと思うのは2頭。
オーソクレースとステラヴェローチェです!

阪神の内回り、ましてや3000m。内枠有利です。
天皇賞春のレース展開分析動画で、福永騎手もこの事について言及しています。

正直、3着に来たディヴァインラヴは馬の力以上に福永騎手のエスコートによるところが大きいと思います。

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早めに先団に取り付きインを確保、そのままロスなく運んだ結果ですね。

とにかく、それくらい内は重要で有利という事です。

そんな中、オーソクレースは大外18番で外外を回らされ2着に来ていますから馬に力はあります

同様にステラヴェローチェも最終コーナーで最も外を回されたにも関わらず、上がり最速の4着はスゴイです。

今後もこの2頭には要注目!!

タイトルホルダーを除いて、なんだか各馬状態も悪く思う様に競馬できなかったピンとこない菊花賞だった気がしました...

おわりっっ

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