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"期待値"と向き合って生きる

今回は"期待値"について書いてみようとおもいます。期待値といっても高校数学の確率のところで出てくる期待値ではないので、数学嫌いな方も安心して読んでいただけたらとおもいます。

ぼくは、人生23年目まで髭をきれいに剃った状態で毎日出歩いていました。しかし、人生24〜25年目は髭を伸ばして生きています。しかも、あごひげだけでなくエラ部分も生やし髪の毛までつなげるスタイル「メッシスタイル」です。

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「いきなり何の報告だよ!」「だれも聞いてねえよ!」という声が聞こえてきそうですが、もちろん今からの話と関係があります。(「メッシと同じとかお前何様だよ!」という声には対応しかねます)

ぼくは普段ウーバーイーツの配達をしているので、いろんな人間と初対面で顔を合わせることが多いのですが、「メッシスタイル」にする前とした後でお客さんの反応が全然ちがいます。

「メッシスタイル」のとき、つまり、髭モジャモジャのときに初対面で顔を合わせると、多くの人が最初ムッとします。たぶん日本ではあまりいない見た目なので少し敬遠するのでしょう。

だが、しかしですよ。そのあとが面白いんです。ムッとされたあと、ふつーに「お待たせしました。ウーバーイーツです。」と挨拶するだけで相手はすごく安心した顔をするんです。ふつーに挨拶しただけですよ?自分で言うのもなんですが「髭なしで清潔感あり」のときにはそんなことは一度もありませんでした。

これって、"期待値"が関わってくる話だとおもうんです。

「髭なしで清潔感あり」のときはよく見る見た目なので、期待値はおそらくほぼゼロです。相手の感情が動くことはほぼありません。

一方、「メッシスタイル」のときは髭に抵抗のある人からすれば期待値はマイナスです。「こいつはマトモなのか?」とおもう人もいるでしょう。

そして、当たり前ですがどちらの見た目のときも、顔を見合わせてから"ふつーに"挨拶します。すると、期待値がマイナススタートの場合だけ安心された顔されます。そして、なぜか相手が上機嫌になってお別れするパターンが多いです。

おそらく"期待値"を下げたあとに"ふつーに"挨拶をすると、「なんだ、意外と誠実な奴ではないか」となるんだとおもいます。(あくまで想像)

結果論ではありますが、「髭モジャモジャ」のときのほうが"ふつーに"挨拶するだけで喜ばれがちです。"ふつーに"挨拶するだけなのに。お得。

日本の飲食店やアパレルショップではスタッフルールとして「髭は全部剃りましょう」みたいなのはよくあるとおもいます。しかし、あえて「剃らない」という選択をとることで期待値を下げて、相手を喜ばせやすくするみたいなのもありだなぁとおもいました。

ホリエモン、本田翼、東出昌大

仕事の話で言うと、ホリエモンの「ハッタリの流儀」も期待値の話として挙げられます。この場合、逆に期待値を先に上げておく作戦ですね。「できます!」「やります!」「任せてください!」とスピード感よく言うことで、「こいつはできる奴なんだ」とおもわせ、良い仕事をたくさんもらう。そして、そういった仕事をこなしまくり、さらに期待値を上げて仕事をもらう、という話だとおもいます。とても合理的ですね。

また、期待値の"種類を外す"という意味では本田翼さんが例に挙がるかなとおもいます。本田翼さんは「演技がうまい」「圧倒的美人」ゆえ「大人美人」みたいなイメージを持たれがちですが、そんな彼女が「超ゲーマー」で「ゲームに没頭して無邪気になる」という一面を世に出すことでさらなる人気を得ています。そういうのを狙ってゲーマー姿を出したわけではないとおもいますが、結果的に期待値の"種類を外した"ので、「本田翼ってそんな一面もあるの!めちゃくちゃ良いやん!」となったのだとおもいます。

最後に、最近話題の話で言うと、東出昌大さんの不倫騒動はまさに"期待値の下落"代表として挙げられるとおもいます。騒動前の東出さんは「爽やかイケメン」「愛妻家」「イクメン」といったイメージを世間から持たれていました。マスコミが彼らの家族について取り上げるたびに、彼の"期待値"は跳ね上がっていたとおもいます。それによって、仕事面に良い影響もあったでしょう。そんななか、あの騒動が報道されたのです。それはそれは"期待値"は急降下です。ジェットコースターですごい勢いで下に落ちるなーとおもったら、そのまま地面に突き刺さるくらい急降下です。最近は時代の変化もあり、「不倫は生物としてしょうがないところもある」「そもそも一夫一妻とか結婚って不自然」みたいな風潮もあるなか、彼がここまで世間から叩かれてしまうのは「元々の期待値が高すぎた」ということが言えるでしょう。イメージ先行の職業は大変だな〜

まとめ

期待値は高いほうがいいのか、低いほうがいいのか、というところは結果論の場合が多いので、一概にどちらがいいとは言えないです。

ただし、「"期待値"をふまえて、どの行動を取るかのが合理的か」みたいなことは人生をゲーム感覚で生きていく上で非常に重要で面白いところなのかな〜、とおもいます。おしまい

里芋です。