『トンデモワンダーズ』に出会った話 diary2023.4.21(金)

日本一の音MADクリエイターと名高い「もりもり」氏の影響で、最近ある音楽にハマっている話を書こうかな。

僕が普段聴く音楽と言えば8割がスピッツ、2割がT-Pistonz、そしてほんの少しのミスチルとアニソン。あ、Aqoursも好き。昔は2次元文化にしか触れないような生活だったから、音楽もアニソンやゲーム音楽ばかり聴いていたものの、音ゲーやソシャゲをめっきりやらなくなってから、その方面の音楽と出会う機会も失ってしまった。

けれど最近、出会うはずのない音楽に出会わせてくれたYouTubeクリエイターがいる。それが「もりもり」氏。彼は全く違うジャンルの映像と音楽を組み合わせて、奇跡のコラボレーションを実現する、究極のコンテンツ仲人のような存在だ。すぐに思い出せるのは、『ヨーグリーナのCM』と『Deja Vu』の組み合わせだろうか。彼の『新宝島2020』という作品も大好きだ。すぐに見れるので是非みてほしい。『アイデンティティ』のミームも有名。

「もりもり」氏の動画は前から観ていたが、すべてを把握しているわけではなかった。過去の動画でもオススメに出てきたらつい観てしまうのが、「もりもり」氏の作品だ。

そして、僕はその日も初めて観る「もりもり」動画をクリックした。

そこで出会ったのが、『トンデモワンダーズ』という曲だった。その動画にはサビだけが使われていたが、疾走するテンポにゴキゲンなメロディー、弾けるような歌声と聞き取らせる気のない日本語が妙に心地よく、概要欄に貼られていた原曲を聴いたら、

ハマった。

正直、好きなタイプの曲かと言われれば、むしろ逆。僕は言葉を大事にしている曲が好き(スピッツ好きはみんなそうだと思う)だから、無理な読ませ方の言葉だらけで言い回しにとてもクセがあり、なにより速すぎて歌詞を理解できないこの曲は好きになれない。

などと頭では思っていても、いざ聴いてしまうとやめられなくなるのだ。もちろん歌詞を嚙みしめる余裕なんてないけれど、元気いっぱいに、あれだけ綺麗な声で、有無を言わさぬスピードで、キラキラしたメロディーを流し込まれてしまえば、もうやめられなくなる。

それと、ビジュアルが良すぎる。最高。Vtuberは、そもそも誰から見ればいいのかわからず、見てもしっくりこなかった僕(もう脳がおじいちゃんなのよ)だけど、トンデモワンダーズの歌い手はめっちゃ好き。もう好き。

こんな感じでトンデモワンダーズ(特にダンスCGありのショート版)をYouTubeで鬼リピしている僕だが、歌い手のバックボーンは殆ど知らない。どうやらスマホ向けの音ゲーのキャラクターらしいけれど、僕はソシャゲも音ゲーも苦手だ。アニメや小説・漫画で彼らの物語を楽しむことはできないのだろうか。なんなら買い切りのゲームでもいい。音ゲーじゃなくノベルゲーで。

例えるなら、僕にとってスピッツは和食のような、心を整えるための楽しみで、T-Pistonz+KMCは、自分の燃料となる熱いモノ、肉々しいガッツリした食べ物だと思う。けれどこの『トンデモワンダーズ』は僕にとって、酒やタバコに近い。もう薬物である。やめられなくなっている。「自分が好きだから好きでいるもの」ではなく、「なんで好きなんだよと思いながらもやめられないもの」だ。自分の中の自分は、シンプルで言葉の力をもらえる曲が好きなはずなのに、気付けばまたこの曲を聴いている。

しばらくはこの日々が続きそうだ。

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