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他者著作物の感想など

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映画やテレビ作品や書籍やゲームなど、他の方の著作物に触れた際の感想やそれを発端とした様々を綴ったものです。
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#テレビドラマ感想文

『セクシー田中さん』が良ドラマ作品であった話を今あえてしたい -全ての創作劇と全ての創作者のために-

漫画作家 芦原妃名子さんの訃報でこのタイトルを初めて知られた方もおいでやも知れません。 事件は知っていても、実際の漫画には/ドラマには/もしくはそのどちらにも触れてはいないという方も。 大変な事が起きてしまった事件そのものと別途、怖いのは あの報道では、実際には原作を尊重し一個のドラマとしてもきちんとした内容で放送に至ったドラマ版『セクシー田中さん』なのに、「原作を踏み躙った酷い内容だったらしい」と捉える人も数多く出てしまうのではという事です。 実際、事件当初制作側や出版社

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“アバターというものへの願い”に伴う万感の想い -tvドラマ版『VRおじさんの初恋』全篇を終えて-

夜浅き時間に放送を重ねていた、仮想現実と実社会とを行き来する”人間関係”の物語がありました。 ”人間関係”には友愛も恋慕も家族愛も、そして只々他者への様々な想いも全て含まれます。 私達の人間関係は、嘗て眼の前で向き合う事が全ての時代もあった事でしょう。 電話や手紙、そして電子メールやビデオ通話、SNSに代表されるインターネット上での交流が選択肢を広げました。 そして今や 仮想現実/ヴァーチャルリアリティーの世界は遠い未来ではなく現代社会での身近なものとなりました。 そこに

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火曜夜に丁度”家事”絡み続きます -『西園寺さん-』と『僕の妻は-』-

火曜日の夜分、奇遇な事に”家事”に紐付く漫画原作のドラマとアニメの放送時間が続く形となりました。 昨晩、ドラマ『西園寺さんは家事をしない』が22時から始まった事で、先週より始まっている23時からのアニメ『僕の妻は感情がない』を続けて観られるスーパー”家事”タイムです。 (※放送局は違います(※地域によって放送時間も異なるかと存じます だから何だという話ではあるのですが何事も切掛です。 始まったばかりの各々に感じた事を綴ってみようかと思った次第です。 (※有料設定は投げ銭用

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仮想世界と実社会の連続と境界/”人との関わり” -夜ドラ『VRおじさんの初恋』第14話までを終えて-

全32話という長尺のこのドラマ。 先週末には早くも1/3以上を終え、大きな展開が動き出しています。 15分枠ではありますが、各話の密度はとても高く 週4日の放送という比較的すぐ続きが観られる連続形式もあり、より魅入る気持ちが強くなります。 この御話で描かれている事は様々な立場の方に響くものに感じました。 折返し前にその辺りで少し記事を綴ってみたいと思います。 ▼※当記事はtvドラマで初めてこの御話に触れる方を考慮し、未放送内容にあたる先の展開には触れません。但し、筆者は

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ファンアートとアバターと人間模様と恋ダンス -夜ドラ『VRおじさんの初恋』最終週直前記念-

全32話のnhk夜ドラ『VRおじさんの初恋』もいよいよ放送最終週を迎えます。 原作漫画第二部連載当時に描いていたファンアートがありまして この機会にnoteに載せておきたいと思いました。 noteですので各々のアバターや最終週を前にした語りなども少し。 ※当記事には放送済のドラマ第28話までの内容に触れる部分があります ※著者は原作既読ですが漫画の結末を明かす表現はありませんので安心してお読み下さい ❁葵くんアバター❁ 漫画で登場当初から”葵くんこんな感じが好きなんだな

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実写映画版『どろろ』も大変原作再現度高い良作なので柴咲コウさんのどろろビジュアルで先入観持たず是非御覧下さい(タイトル

最近わたくし下書き熟成が続いておりますゆえ、先日の令和版ドラマ『BLACK JACK』良かった。。を簡単に放ってみます(それでももう3日経ってる 一番のお気に入りポイントは高橋一生さんのBJ先生が車で頬杖ついてるとこ..!!(仕草再現度最高でした。。ピノコもだけど先生のシルエットや立ち振る舞いが完璧に原作のBJ先生だったんですよね全体的に 御話も最後に演出として差し込んだようにちゃんと原作エピソードに忠実に&ちょこちょこアレンジや再構築を加えていて観応えあり、案の定物議を

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おかずをしっかり作る人は白飯は適量程度なのかも

シロさんのつけてた家計簿、あれだけ節約節約言ってるのにお米5kgで買ってるんだな..?と最初は思った何食べ2第一話(2000円くらいだったのでセールで10kgよりお得だったという訳でもなさそうだし成年男性2人暮らしで消化出来ない訳でもなしと などと考えつつ改めて調理/食事シーン観てると、そっかシロさん毎回何品もバランス考えて手の混んだもの作ってるもんなぁと..その上での食費予算内苦労なので只安いものを買うのと話が違うんですよね 私も自炊しますけどそれなりに1品を作ってあと

キャラクターの見た目でなく中身を演じるということ

以前書いた記事で予想した通り映画公開直前にドラマ版『ミステリと言う勿れ』の再放送が全国で始まっておりますが、関東フジテレビの今日のジュート編開幕回はそういえばこの作品の映像化の良点と謎の悪点の同居が顕著な回だったなぁと。。(※表紙のキャリーケースは今回の御話のキーアイテムです 松本若菜さん演じる猫田十朱刑事は原作では金髪ツーブロックの女性で見た目は全く異なるのですが、これがまた演技で”猫田さんだ..!”と感じられる見事さで。(ドラマ版ミスなかはこうした見た目に頼らない登場人