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HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~

マグさんと見た!HiGH&LOW、面白すぎる。

1〜5話

「琥珀さんはそんな人じゃなかった」

山王〜!!!!!!山王、ザムの時から主人公って感じだったけどHiGH&LOWのなかでは常にこのポジションにいるっぽい。商店街の息子たちで構成された幼馴染集団で、ムゲンの元幹部が在籍している「筋の通った奴ら」なんだと思う。

彼らの脇が甘いところとか厳しくしきれないところとかそういう良さってコブラとかヤマトの人格そのものでもあるけど、なにより琥珀さんたちの影響でもあって、「そうあるべし」という理念が「かつてこの地帯を支配した」ムゲンと同じだから他のメンツと比べて人数が少なかったりしてもグループとして認められてるんだと思う。

だからこそザムの「山王のトップはコブラか。今から俺の言うことを聞け」はかなり絶望セリフなのがよくわかる。あなたの背中を追いかけてきたのはそうだけど、居場所を軽んじないところを尊敬してたのに、そう言う場所になれるようにドラマ3シーズンくらいやってたのに。って場面だったんだな〜。

何も知らずにおにこうに喧嘩売ったチハルを山王に入れる下り、「不良が子猫を拾う奴」のレベル100だった。それに「理由も知らずに助ける」が「理由を知って手放す」に変わるとダサさが上限知らずであり、そんなことは周りの誰も認めないし心の中の琥珀さんだって軽蔑するだろうからヤマトは「何も知らずに助けた」ってだけでもうああなるしかなかったんだよ…。

それはそうと「山王がおにこうに手を出すとやばい」「山王は治安維持をやってる」を合わせると「5つのグループによるギリギリの均衡を保ってはいるが野良のチンピラはそれを凌ぐ数でいる」みたいな話にならない?野良のチンピラは問答無用で殴るヤマトが常に子猫拾ってたら世話ないので普段はこう言う事態にならないことを考えると、あの小さな地区って法治国家とは思えない治安なのに3万人住んでて1万人はチンピラだったりする?

あとこの辺の下における「ヤマトが殴られたまま手を出さない」っていう道理の通し方するかっこいいシーンのあとに他のみんなが高校に来るんだけど、「みんな…!ヤマトと一緒に殴られるために…?!」と思ったらまだこっちに手を出してないおにこうの奴らを先んじて殴りかかっていて大変HiGH&LOWだった。別に君らは殴っていいんだ。

山王連合は幼馴染というか中のいい人間の集まりで、それを大事にする関係でメンバーではないが商店街メンツであるレディースの面々も出てくるのが可愛くて良かった。それにコブラとかは彼女らが自分を見つめてるとちゃんと不良として対等なので「なんだよ」ってちょっと喧嘩売るのもいい。多分殴られたら殴り返すと思う。

山王、全体的にシリアスもコミカルもやれて、それがやれるので隙もあるしミスもするし変なことにも巻き込まれるんだけど「5グループのうちの一つ」と「商店街の息子の集まり」を行ったり来たりして話を転がし続けていて、めちゃくちゃ脚本がうまかった。すごい。なんかもう彼らのこと好きだし、ザムのことを思い出しては「コブラって琥珀さんの前ではかなり弟成分ましましだったな…」と思ってる。

「卒業したら山王にいれてよ」

おにこう〜!!!!!!!おそらくこの作品における純粋な暴力とIQの低さを担ってる連中。何せトップを決める方法が「100回殴られるのに耐える」ですからね。誰が決めたんだそんなの。

マグさんが「年齢が出てくるシーンで『元総長』とかに混ざって『元魚屋店長 25』がいる」って教えてくれたんだけど本当にいてびっくりした。おにこうって多分日本中から教師が白旗をあげたり自分で腕試し的に転校してきたりしてる高校生(平均年齢は23)が集まってると思うんだけど、元総長ならともかく魚屋をやってた奴がその喧嘩の腕前を見込まれてここに転校してきたとしたらだいぶ面白くない?こいつがこの学校に来た時はかなり舐められただろうけどそれでもここにいるっていうんだからかなり強いんだと思う。全員主人公だし彼のスピンオフ出てもおかしくないよ。

もしこの元店長が近くの商店街の魚屋なら山王に由縁のある人として出てくる方が自然なので多分県外からヘッドハンティングされた魚屋なんだと思う。なんでこの人のことについてこんなに話してるんだ。

村山くん、喧嘩する時に笑うタイプのヤンキーなんだけど「100回殴られたら」のルールを守ったりとかしているあたり、訳がわからない奴なのではなく暴力に従う奴。なんだと思う。自分が強いから無茶をするし無茶を言うし、コブラに負けそうになると不安そうな顔をする。この時の村山くんってザムの「琥珀さんに裏切られてるコブラ」と近い感情だと思う(まだ彼のこと知らないのでなんとも言えないけど)ので、彼には自分の腕っぷしだけがあり、それだけなのに立って笑って毎日楽しくやっているって言う真の強さがあるキャラだからあの高校でみんなに好かれてるんだと思う。

このへん、持ち物が多いからこそ弱点も多いけど物事をひっくり返す力もある山王とは違って腕力一つでやってるから何があってもなんかしれっとしている彼らの強さなんだと思う。でもHiGH&LOWはどうやら「暴力だけではどうにもできないしその先もない」の話らしいので…どうなるんでしょうね彼ら…。

それはそうとコブラと喧嘩した時にボロボロになってる村山くんを見て泣きそうになってる面々、かなり可愛いし、どれだけ彼の強さに日々支えられているんだと言う気になる。多分あの人たちって「強いから強い」みたいな村山くんの存在をかなりアイデンティティにしてるんだと思うな…。

チハルの一件とか、殴り合いとか、多分これからもちゃんと関わってくる村山くんがザムの時点において「卒業したら山王にいれて」と言ったの、かなりぐっとくる。別にトップであることにこだわりはないけど「居場所があること」にはおにこうで良さを感じていて、次を考えた時は「コブラがいるところ」ないし「彼らの中」を選びたかった心中がかなりいい。

「俺は雨に唄えばじゃなく」

ホワイトラスカルズ〜!!!!!ホワイトラスカルズのこといまだに何もわからないが好きだよ、なんか面白いし…。

1人の女を守るために、で始まって制裁を徹底的にする夜のグループが白を纏ってる時点でみんな好きな感じなんだけど、そのグループのトップが「女を一番大事にする」を狂気的に取り行っているからこそ真っ白なままでいられるグループなのも最高だった。山王は「仲間が大切」「みんなが」「ここが」とそれぞれの思いはあるにしろ、チハルもそうだし野良チンピラの退治もそうなんだけど「全員が目の前にいる人を見過ごせない」精神ごとみんな愛してるので屈強なおっさんがボコボコにされてても「なに?!!?」って言いながら全員助けに行くところありますが、ホワイトラスカルズはマジで助けにいかないんだと思う。それに女が絡んでないならあの島で何しても見過ごされるんだろうし。

コブラがレディースの子に「なんだよ」って言うの好きなので繰り返しちゃうんだけど、コブラは喧嘩してくれるけどホワイトラスカルズの面々は命をかけて女の子を守ってくれても喧嘩はしてくれなさそうな「大切さ」が特にいい。恋バナとか聞いてくれなさそう。でも頼んだら100万円くらいならくれそう。そういう感じ。

実際、あのクラブにいる女の子たちとかは山王のレディースとは比較にならないくらい可愛くて細くて女の子らしさを保てているので、かなりしっかり守られてるんだと思う。ララちゃんとかも強いお兄ちゃんがいるからこそあんなに「かわいい」をできるんだろうし。その辺治安の程度が出るな…。

あとまさかHiGH&LOWのドラマを見て「時計じかけのオレンジ見てよかった〜!!」って言うとは思わなかった。びっくりした。でも「白い格好をした奴らが一方的に暴力を振るう」と言うシーンなのでかなり似てるし、そのシーンで名曲を流す話をしてたので確実にそうだと思う。教養が教養として発動した。いや本当にHiGH&LOWで生かされると思わなかったな。

ホワイトラスカルズがからんでくるあたり、あまりに脚本がうまくてまぐさんと唸っていた。だってあのシーンってララちゃんも出てくるからこれからスモーキーも出せるしこの件のうちはホワイトラスカルズは出ずっぱりだし取引相手はザムにも出てた美坊主だしで10分くらいですごい話が進んでいた。

「兄貴のことを知らないか?」

いついかなる時も出していい暴力装置、雨宮兄弟。

しかもこの人たち「あの伝説」に名前を連ねてるため、どのチームのそばに出しても「ま、まさか?!」って反応をもらえるので便利すぎる。ホワイトラスカルズは山王のテツのこと知らなかったですからね。ご近所のグループの主要メンバーくらい覚えてあげてよ。

ザムではかなり引っ張り「斎藤工なら仕方ないか…」と全員をパワーで納得させた兄弟、このドラマ時点では急にみんなが驚いた様子を見せるレザージャケットの男でしかないし、もっと言うと暴力を振るうのに「仲間のため」「女のため」「俺のため」と理由を言っていくなかでなんの理由もなしに先制攻撃してくるヤバいやつになってる。ノータイムで殴るな。まだお前を信仰してる野良のチンピラかもしれないだろ。

まだこの人たちのことはザムの方が情報が出てるくらいなのでわからないけど、多分「兄貴がいるらしい」と言う理由だけでムゲンと渡り合った暴力を場に投下できるのでしょっちゅう出てくると思う。派閥もないしこの人たち。

「この時点で」で言うと琥珀さんもなんの説明もないと思うのであの人は「カラコン入れてる30代が病人見ながら電気つけたり消したりしてる」だけなので悲しいとか寂しいとかやるせない気持ちが混ざってはいるけど中の人を知らないと「なに…?なに…?」になる。ザムの時にもこのシーンの回想出てたけどまさか特に説明もなくこのシーンがこのシーンのまま存在するとは思わなかった。

「おにぎり食っていけよ」

ノボル〜!!!!映画時点では全ての和解が完了してるので安心して見てられる。

地元の期待の星のレベル、何せ最寄りの高校がおにこうなのですごいハードルが低いんだけどここで育って大学行くのは本当にすごいよ。別に地域がどうとかではないけど誰1人として大学進学を考えたことすらなさそうな中から「大学」と言う選択肢を選んだことがすごい。その上で大学の描写ではちょっと周りよりおどおどしてるのがなお「質感」って感じする。

この辺の描写全部しんどくて可愛い彼女に何もしてあげられなかったのも、可愛くてか弱い彼女を追い詰めた奴らが暴力に慣れてないのも嫌だった。犯人たちの部屋にノボルが乱入してくるシーン、あからさまに怒りを見せてるノボルに対して「まじか」って言いながら無抵抗で殴られてるのが生きてる世界が違うことを見せつけらた。あの地区の人間なら知らん奴が部屋に入ってきた時点で啖呵切るし喧嘩の構えを見せるし殴らせたりはしないですからね。暴力に慣れてなくて、自分がその対象なるとはちっとも思ってない人たちが彼女に危害を加えたし、ノボルといえば大学に行って未来があったとしても解決方法に暴力しか選べなかった、っていうシーンだった。

HiGH&LOW、30しかないドラマでラストの10分は絶対に大乱闘してるのに「暴力ではままならないことの方が多く、俺たちはこのままではどこへも行けない」を懇切丁寧にやっている。すごい。

6〜10話

「ララを助けてくれ」

ルードボーイズ、ザワでは野良パルクールを率いるララのお兄ちゃんのいるところ。という印象が強くて実情はほぼ語られなかったから今回でかなり印象が変わった。変わったっていうか…もうどうしようもなくなっちゃったって言うか…。

散々治安が悪い治安が悪いって言ってたけど、これまでのは言っても法治国家の中でかなり匙を投げられている地域だよね。だったけどルードボーイズというか無名街は完全に法治国家ではなかったので終わりになってしまった。多分この辺りって郵便とか届かないと思う。住人に戸籍もないし。戸籍もないし?!!?

ルードボーイズのこと考えると普通に胸が苦しくなってしまう。法の照らす場所では暮らすことができず、家族以外の関係を作れるほど多様な人間がいるわけでもない人たちが集まり。彼らがスモーキーを中心に生活をどうにかやっているの、SWORDの一角を担ってるというか他の四つもどうにもできないから手放してるみたいなところあるでしょ。全員が暴力を担当してるけど福祉は担当してないもんね。それになんだかんだこの地区って排他的な奴らばっかだからな…その筆頭が山王だったことは今回明かされましたが…。

おにこうに対して「『強さ』に傅いている」というイメージがあって、つまり彼らは自身の選べる道の中で暴力や抗争を選び、大成している人たちの集まりであることがいろんなところで示唆されている。他のチームも「それしかできない」わけではなく、自信の持てる力を「それのために」使っている印象がある。もっと楽な道も外道な道も選べるからこそホワイトラスカルズとかは真の通った主義主張が輝いている。反して、ルードボーイズは「これしか選べない」という悲壮さが大きい。別に身のこなしが軽いことが売りなのではなく栄養失調による物理的な軽さだろうし、狭く苦しい場所にいたくないから危険を犯して飛び回っている。実際スモーキーも「とびつづけないと」って空を見て言ってたりして彼らは「底」にいる自覚があってあの生活をしている。

しんどいよ〜!!!!!!!!ザワの時の様々な印象が全て「たった一つの持ち物(家族)を失いたくないから」って切実でそれだけの動機から発せられていたなんて思わなかったんだよ〜!、!

しかもスモーキーってダウナーな見た目をしてるのは作風の問題ですごい熱いやつなんですよね。仲間がヤクの製造と販売をしていた事について問い詰めるシーンがら彼らの「全て」なので多く語らないのが本当によかったし辛かった。

明らかな犯罪を犯した家族に対して「…俺のためなんだろ?」って優しく語りかけて「ごめんな、ごめん。ここを出て、おまえは、」って自分の手で家族を手放すのをみんなの前で取り行って、誰よりも深く頭を下げる奴がリーダーを務めている集団が暴力を手にしてるの、もう「それしかない」以外の何者でもないでしょ。

そういう話をすると、別に手段はなんでもよかったのにそれ以外で居場所を獲得する方法を知らないから幼馴染と喧嘩での仕上がってる山王は1番ルードボーイズに近いのかもしれない。

家族が何かするとしたら、それは家族のためだという圧倒的な信頼はどうしたって光り輝いてるのに彼らはずっと暗くて狭いところで暮らしてるのしんどいよ。いや、スモーキーってつまりそんな暗い生活の中で光ってないけど目を引く白さで、手をすり抜けて上に行ってしまう何かを暗喩して呼ばれてるのかもしれないけどさ…。

「祭りはダルマを通してもらわねえと」

まさかね。まさかボンネット運ばれにいちゃんがこんなにやばい奴だとはね。

そもそもダルマのこと「あの地区の冠婚葬祭を取り扱ってる組織」だと思ってたんですよね。ザワで「祭りはダルマを」って言ってたし、仏教モチーフっぽいし、山王が商店街の息子たちならダルマが町の若者をやっててもおかしくないじゃないですか。全然違った。もっとやばい理由でダルマを名乗ってる奴らだった。

そもそも「何度でも立ち上がる」を冠していいのって味方サイドだけなんですよ。怖いから。「誰よりも強い」のとは別のベクトルの恐怖って世界観を壊しかねない存在なので基本的に封じられてると思うんですけど10話あるドラマの7話とかにぶちこむ事でギリギリバランスを保ちながらぶちこまれたダルマ、本当に最初から最後まで怖かった。

この地区って武道の心得がある奴がマジでいないので全員かなり泥臭い喧嘩するんだけど、それはそれとして喧嘩慣れしてるので動きに無駄がないしかっこいいところが全員にある。でも日向さんは違っていて、本当に泥臭いというか…あの…暴力というか暴行を他人に働くので都度違う方法で人を傷つけるし、自分の怪我を顧みないし、村山くんと違って「喧嘩してる時に笑う」じゃなくて「倒れた人間を見て笑う」タイプなので本当に怖い。

ボンネットに乗って登場する人物が掘り下げられてこんなに矛盾しないことある?確かにこの人はボンネットに乗る。ボンネットに乗るというか、一度もブレーキを踏まずに運転するんですよダルマって。わかるよ。

ルードボーイズの孤立はそもそも外の人間を相手にできるほどの余裕がないからっていうのがあるけど、ダルマは「ムゲンしかみてない」であり、「それしか見えてないからギリ隣で暮らしていける」みたいな近寄れなさがある。マグさんと言ってたけど、あの地区ってダルマがめちゃくちゃやばいだけで他はそんなにやばくないと思う。

女しか守らないホワイトラスカルズの皆さんが「ダルマが…?」と警戒心を強める嵐みたいな男、実際ヤクザが爆弾扱いしてるし全グループのリーダーがざわついてたりして「格」の描写がすごかった。まあ適正捕獲方法が座敷牢のやつですからね。ざわつきもする。

というかそもそも、この地区って外に喧嘩を売る奴がダルマしかいないんですよね。山王はもちろんだし、ルードボーイズは「一度中に入れば」だし、ホワイトラスカルズの敷地で女に手を出したらそいつが悪いし、おにこうって仲間を100回殴ってるしで抗争になるようなことって外の人間が頑張らないと無理なんだけどダルマだけは無限に山王に喧嘩を売る機会を狙っている。

あとは復讐に全てを捧げた人たちの集まりであり、日向とかいう明らかに気の狂った男を頭に置いてるグループがどこよりも理性的に戦うのが本当に怖いんですよね。太鼓の搬入はちょっとバカだと思うけど、それ以降の戦闘シーンは秩序立ってたの、本当に嫌。狂気と理性って同居しないから許されるんであってさ…どっちも持ってたら強すぎてさ…。

あと本当に関係ないけどあの人たちが車を何台も持ってたのもだいぶ嫌だった。嫌というか、納得するというか…あの、この地区で「普通運転免許に合格する」やつが多いグループといえば?って聞かれたらそれはダルマなんですよね。あいつらは運転免許の座学に合格する。わかる。

そもそも車とバイクは無限にかっこいいんだからもっと乗せてもいいのに基本的に全員徒歩で現場に来ますからね。もちろん乗ってる人たちも半分くらいいるけど、ネームドが半分乗ってるだけで他のやつらは徒歩で喧嘩現場に来てる。おにこうは大型免許持ちが2人いることしか明らかではないし…。

「山王連合会は」

HiGH&LOWが喧嘩の作品である理由が明かされたと言っても過言ではなかった。

他に方法が思いつかなくて暴力で愛する人の復讐を終えてしまった友人に対して他グループとの抗争(主に勝手に喧嘩売ってくるダルマ)やこの地区を一時は支配したムゲンの名前を背負うのを否定しない在り方はノボルに対してのアピールだったんだと思う。居場所を作るのにこれしか知らない、のもあるしそれ以外の方法をとって彼を否定しなかったというのもきっとある。

相談して欲しかったし、助けを求めて欲しかったから、力を持って相談できて誰かに助けを求められるような人物たり得ようとした結果が「山王連合会」だし、チハルはよくわかる副産物なんだと思う。ノボルを助けるためにそれくらいできなくてどうするんだよ!という気概だし、きっとあいつはこういう俺らを誇りに思うはず。という気持ちがヤマトやコブラをああいう人物にし続けていたし、それをやり続けることができるというのを琥珀さんが証明したからやり遂げれたんだと思う。

本当にでっかい友情だよ。コブラみたいな狂気に揉まれたりとかしながらもずっと心の中は「ノボルの帰る場所でいたいから」って思い一つで均衡の一部を担ってた訳で、その理由の強さを証明するために他のチームが狂気的に描かれてたんだと思う。それに張り合えるだけの友情でもって彼らは大切な人を守ってるんだ、という理由づけ。

その甲斐あって帰ってきたノボルが秒で轢かれたのはもう笑うしかないけれど、まあ…まあ…ノボルには都合上ずっと離れてもらわなきゃ山王って機能しないからな…どうするんだろう第2シーズン。何するんだろう。

とにかくめちゃくちゃ面白くて楽しくてずっとHiGH&LOWのこと考えてる1週間でした。次も見ます。

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