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グレイテスト・ショーマン

トモヨさんと見た!

歌も構成も良すぎる

そもそもこの映画を知ったのは公開前の予告1が公開された時点で、その予告では「ダンッダンッ うぉーおおーおー!」で始まるから「かっここのシーンはサビなんだろう」と思ってたわけなんですよ。半年とか待って劇場に行ったら何度も何度も見たあのかっこいいシーンが冒頭にぶつけられた時の衝撃と言ったらなかった。

あんなにかっこいいのに序盤で使いきれる映画としての強さがある。実際冒頭よりかっこいいとかロマンチックとか力強いシーンがめちゃくちゃあるのですごい映画だよ…。

序盤から「ここに至る物語!」という顔をして、実際とんとん拍子にそこまでたどり着いたバーナムとサーカスの仲間たちまでも楽しいし、そこから足を踏み外してから大切なものに気がつくラストに向けても最高だった。

好きな曲はバーでのデュエットです

詐欺師エンターティナー

バーナムって別に善人なわけじゃないところが良いし悪いよねって何回見ても思う。彼がフリークスを集めたのは彼に差別意識がないからではなくて、良くも悪くも他人に対して無関心でエンタメとして誰かを消費できるからサーカスをやれている。普通身体的な特徴をダシに金儲けとかできないですからね。フリークスって呼ばれてる彼らの人生を確かに救ってる以上いいことだけど善行ではないよね。

バーナム効果の元ネタなだけあって自信たっぷりに言い切る時に一番輝く人である、というだけでいい方向に導いてくれる人ではない。というのがバーナムには付き纏っている。

ただ!!!!!でも!!!!!そういう輝いてる時の演出が本当にいい!!!!!!何もかも嘘だったとしても、たまたまこの瞬間に善に振り切ってただけだとしても!!!グレイテストショーマンは本当にミュージカルとして面白くて美しくてそれをなしてるバーナムには説得力がある!!!!!

歌が死ぬほど上手く、演出を見れば童心に帰ってしまい、歌詞を聞けば人生が救われてしまう。そういう結果にこっちが勝手に救われているだけで彼にお礼を言ってもウィンクして手頃な手品として仕込んでおいたバラとかしかくれないのはわかってるし2秒後には私のこと忘れてるけどそれでもいいの!!あの時確かに夢の中に生きてたのに地続きで人生が続いてる事実だけで生きていけるの!!!!あーーー、!!!!!!

そういう感じなので後半にもなるとサーカスのみんなは「やれやれうちのボスは」みたいなテンションになるし、映画を代表するディスイズミーはバーナムのせいで流れてる。いい加減にしろよお前。でもお前が連れてきた団員が!!自分たちを家族と呼び!!!胸を張って歌い!!!「これが私、!」と歌えるようになったのはお前のおかげでもある!!それは本当!!!

勝手に救われてることを重々承知だから「まず初めに約束させてくれ」っていうどう考えても許せない話に頷いてくれるし帰りを待ってくれる。バーナムがやろうとしたのは自分たちの救済ではないから。自分の横を通り過ぎてった心地のいい風があとで雨を降らしても文句言えないわけ、気象的な現象だから。うわー!!!!!!!

そういうことをずっと考えてる。公開されて初めて見た時から、バーナムの嘘と本当に囚われてる。底の空いた美しい壺に水を通してる時の輝きみたいな人。それが「これが幸せ」として終わるから初めはちょっとショックだったけど無事に移動式サーカスを始めるので本当に大好き…嘘をついてないけどこちらの期待する本当も用意できない人…。好きだよ…!!!

曲が本当にいい

これは本当にいい。何回聞いてもどの曲も心躍らせて歌詞は人生に寄り添ってくれる。DVDについてる監督の裏話もトモヨさんには聞いてほしい。

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