只今52歳。今が一番幸せを感じられている私。
現在、私は失業中。52歳で就活中。これから新しい職場をみつけ、新しい仕事をこなしていけるのか不安もある。
結婚してから、25年間写真業を営んできた。2人の息子たちもそれぞれ自分の人生と向き合い頑張っている。
私はといえば1年半前に離婚し、元夫と営んでいた時に抱えた自分名義の借金を自己破産し全て精算した。
やっと自由になったと思えた。
人には色々な苦労があるが、お金の苦労というのは本当に苦痛だった。
25年の結婚生活の中には幸せな瞬間がなかった訳では無い。
ただ、釈然としない気持ちをずっと抱えてきた。
親にも親戚にも迷惑をかけた。
そしてその後、一度就職した職場を離れ転職し、今は無職となった。
この2年ほどの間に目まぐるしい程の展開があった。
25年、ずっと変わらなかった人生が急流に巻き込まれたかのように変化した。
一度雇用していただいた職場を離れ、転職したものの、3ヶ月の試用期間で自分でも限界を感じていたがやはり解雇となった。自分が活躍できることを夢みて就いた仕事だったが、現実は厳しい。
3ヶ月間…自分なりに頑張った。多分どこかで悲鳴をあげていた自分がいたのだと思う。
無職の今、ハローワークに通いながら何となくほっとしていて気持ちが楽になった。
私の過去は色々と壮絶な人生だったと振り返ると思う。
でも、歳をとることは悪くないと感じている。
今の自分、今の環境が、とても幸せだと感じることが出来ているから。
反抗期時代からずっと嫌いだった両親にも心から感謝できるようになった。
歳を重ねる毎に気持ちに深みが増している。
体力は落ちているのは仕方がないが、心は今が一番潤っている。
焦っても仕方がない。なるようにしかならない。
とりあえずは生活出来ている。
支払いが滞って催促の電話が来る事も全く無くなった今。
なければ無いなりの生活。
何とかなる。どうにかなる。
生きているから。
他の人の幸せがどこにあるかは分からないけれど、自分の幸せは自分の心が決めるのだと思う。
自分自身が幸せと感じられるならどんな状況にあっても私は幸せ。
今、私は最高潮に幸せ。
50歳の自分の誕生日から、両親に花束を届けている。
私の存在は父と母がいてくれたから。
ありがとうの気持ちを込めて。
今、父は入院中。
退院してこれるのを待ち望んでいる。
まだまだこれから先、花束を届続けたい。
小さな幸せは自分の足元にいくらでも転がっている。
それに気づいていけるかどうか。
やっと気づけたよ。
今までずっと私は幸せだったと。
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