第６回 KVC 開催のご報告

[過去のブログ記事の転載です: 2018.06.14 Thursday]

以前よりお知らせしておりましたように、平成３０年に入ってはじめての関西ウイルスクラブ "KVC" が２月１６日、大阪医科大学・歴史資料館（高槻市）にて開催されました。年度末で多忙な時期にも関わらず、４０名を超える方々にご参加いただきました。

今回の KVC も従来どおり２時間のセミナーでしたが、前半では、松尾先生（神戸大学大学院農学研究科）にお越しいただき、オルビウイルスの構造蛋白質の役割に関する新しい知見についてお話いただきました。緻密な解析によって、対象となるウイルス蛋白質の機能を次々と明らかにしておられ、ウイルス学研究の進め方としても大変勉強になりました。

松尾 栄子 先生「Molecular Mechanisms of Orbivirus Replication」

そして、後半の部ではウイルス学のトピックから少し離れ、若井先生（神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科）に、極限環境微生物や金属腐食性微生物についてレクチャーしていただきました。微生物がもつエネルギー変換の観点から「生命とは何か」という問いについて考えさせられる貴重なお話でした。

若井 暁 先生「LIFE and ENERGY - Relationship among Microorganism, Metal and Electron」

司会進行役は渡部先生（京都薬科大学）。

会場の様子でございます。

質疑応答の時間を含め、今回も活発な議論が繰り広げられました。寒い中、お集まりいただいた皆様に、そしてご講演いただいた松尾先生・若井先生に心より御礼申し上げます。

第８回 KVC もまたそのうち開催いたしますので、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

※開催報告が遅くなりましたことをお詫び致します。

（文責：広報担当・鈴木）