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座談会 第4夜 vs 関西学生劇団OB

関西演劇祭2022開幕まで1カ月を切り、参加10団体と演劇祭OBや現役学生、若手演劇人をお招きして関西演劇祭をより広く知ってもらうため、ご意見や質疑を交わして、演劇祭本番に向けて準備していきたいと思います。
(事前に収録した内容をテキスト化しています)
第4夜に集まっていただいた方々は、

≪ 第4夜 ≫ 
【関西演劇祭2022参加劇団】
ラビット番長・・・井保三兎
かのうとおっさん・・・嘉納みなこ
芝居処 華ヨタ・・・内田達也
【おうさか学生演劇祭OB】
天知翔太、有馬雄太
【若手女優】
澤海まり
【司会進行】
藤原治基


<1.関西学生劇団出身>

藤原:今回は3劇団にお集まりいただいたきました。
かのうとおっさんの嘉納みなこさんと華ヨタの内田達也さん、そしてラビット番井保三兎さんです。よろしくお願いします。
そして今回は、関西学生劇団OBとということで、今年、おうさか学生演劇祭に参加していただいた天知くんと有馬くん、そして初舞台を11月末に控えた若手女優、エイチエスプロモーション大阪所属の澤海まりさんをお招きして始めたいと思います。
まずは、今回関西演劇祭2022参加の3劇団さんから自己紹介をお願いします。


かのうとおっさん「幸子、悪口は悪い顔で言うものよ。」

嘉納:コメディユニットかのうとおっさんと言います。
https://twitter.com/kanoutoossan
私はかのうの方の嘉納みなこと言います。大学の時に結成したので20年ぐらいずっと2人ぐらいしか出ないコメディ作品とか、10人ぐらいの2時間のコメディ長編とかやってます。よろしくお願いします。

藤原:ありがとうございます。続いて、ラビット番長、井保三兎さん。

ラビット番長「トノトノトノ」

井保:ラビット番長代表の井保三兎です。
https://twitter.com/RabbitBancho
作風的には分かりやすく、王道を目指してやっております。演劇祭が大好きで 9月、10月、11月と3ヶ月連続どっかの演劇祭に参戦しております。
時々ブラックの作品もやっているんですけども、基本的には誰が見ても面白い、分かりやすい作風を心がけてやっております。よろしくお願いします。

藤原:最後に芝居処 華ヨタ、内田達也さん。


芝居処 華ヨタ「カバはヒポポタマス」

内田:はい、芝居処 華ヨタの座付き演出家やってます内田です。
https://twitter.com/shibai_hana
劇団の特色としては座付き作家がいないので、既存のモノから若手作家の新作まで幅広く演出家とスタッフワークをベースに総合芸術的な演劇を目標に掲げてやってます。
「ジャンルはコメディ以外は全部やる」っていう感じですかね?
笑いはそんなに得意じゃないので、それ以外のものに関しては全般的に網羅してて、とにかく演劇が好きなやつらが、演劇を見たことない人に対して「演劇って面白いよ」と言うことをどれだけ伝えていくかっていうことに結構命かけてやってる団体です。

藤原:はい、ありがとうございます。華ヨタさんは大阪芸術大学出身のメンバーが多い劇団ですね。おうさか学演劇祭にも参加していただきました。
当時の劇団名が「劇団白の鸚鵡(おうむ)」で、2016年のVol.9で最優秀劇団賞を受賞しています。

白の鸚鵡「エルドラドを探して」

内田:懐かしい栄光です(笑)

藤原:井保さんも関西出身で、桃山学院大学に劇団白埴という学生劇団があったんですけど、
 (※失礼しました。劇団白埴さんは現在も活動中です)
井保さんも関西の学生劇団出身なんですよね?
井保:はい。

藤原:嘉納さんはお芝居を始めたきっかけは?
嘉納:お芝居を始めたきっかけは、高校の時に「ガラスの仮面」がすごく流行っていて、それを読んで高校演劇部に入って、大学も大阪外国語大学(現在は大阪大学に統合)のモンゴル語科にいたんですけど、そこの学内劇団に劇団 檜舞台(ひのきぶたい)っていうのがあって、そこでをおっさん(有北雅彦さん)と「かのうとおっさん」を結成したって感じです。
藤原:「ガラスの仮面」から入っているんですね。
そこからLOVE THE WORLDに参加したんですか?
 (※LOVE THE WORLD・・・2002年~2003年、西田シャトナーさんが関西の若手演劇人で結成した団体)
嘉納:そうですね。「かのうとおっさん」は大学時代に結成しているのでLOVE THE WORLDの前ですね。
藤原:そうなんですね、期せずして3劇団とも学生劇団出身ということで、なんか今回の座談会の共通点が見えたような気がします。


<2.関西演劇祭はシビア?>

藤原:ラビット番長、井保さんは2回目の参加ということで、前回どんな感じだったのか?聞かせてもらってもいいですか?

井保:そうですね。予想以上にシビアな演劇祭だなあと思って。
藤原:おーっ、どのあたりが?
井保:関西演劇祭って一番ダメなものはダメって言われるし、
演劇祭大好きなラビット番長なんで、シビアな演劇祭でバッチバチに1回やってみたいなっていうのがずっとあったんですけど、2年前はコロナがあったんで、やろうと思ってたことが何一つできなかった状態だったんで改めてもう1回、ガチで参加したいなっていうのを思わせる演劇祭ではあります。

藤原:かのうさん、今の話を聞いてどうですか?
嘉納:そうでうね。私は関西演劇祭に出た人からは「すごい審査員の方々が優しい」って聞いてたんですけど(笑)
藤原:Mayの金さんとか「めっちゃ楽しかった」って言ってくれてたし、メガネニカナウの上杉逸平さんも「芝居に集中できない位、いろんな劇団と話たりしてて楽しかったですよ」って言っくれたので。厳しいっていうのは私はいい意味で真剣にみんな観ていただいているんだなっていうのは感じていますけど。
井保:そうですね。自分が参加している演劇祭って審査員が一般の方が多いからそこで勝ちに行くものと、プロの方に評価されるというのは絶対違うから、もう1回だけちゃんとやってみたかったっていう話ですね。(笑)

藤原:今年もコロナ対策は同じようにしていくとは思うんですけど、
ようやく対策マニュアルが前年度のモノがベースにできるかなっていう
感じで、今年はコロナも落ち着いてきてるので、当たり前の対策をしつつ、極力劇団同士の交流もできるようにしたいと事務局で話しています。

前回の座談会でどうやって10劇団を決めたのかっていう話と最終の賞はどうやって決めてるのかっていう話をしたんですが、

第3夜参照 https://note.com/kansaiengekisai/n/n03644d6c3e65

フェスティバルディレクターの板尾創路さんをはじめ、実行委員長の吉岡里帆さん、スペシャルサポーターの西田シャトーナーさんや行定監督も全劇団を客席で観てて、休憩時間に控室で今観たお芝居の内容についてめちゃくちゃ議論しているんですよ。
私には賞を決める投票権はないので、審査員の方々に「あの劇団面白くなかった」とか「あれなんでこんな作品持ってきたのかな?」みたいな話を聞くとすごく心が痛いんです。そんな状況の中で、
2020年 ベストアクター賞・・・北野秀気(May)
2021年 観客賞・・・劇想からまわりえっちゃん
    脚本賞・演出賞・・・青沼リョウスケ
    ベストアクトレス賞・・・福冨宝
    アクター賞・・・ムトコウヨウ
といった、おうさか学生生演劇祭出身者が賞を取ってくれるとにすごく嬉しくて泣きそうになります。


藤原:内田くん、演劇祭に参加するのは学生演劇祭以来よね?
内田:華ヨタ的には初ですね。僕ら鸚鵡時代から換算すると学生演劇祭の大阪東京の2回だけなんで。当時は学生っていう18歳から22歳から枠組みの中で戦っていたんですけど、関西演劇祭は下から上まで結構広いので、僕らはその中で一番下の方にいるんで逆に気が楽という感じはありますね。
学生の頃と違って面白くないって言われることに異常な恐怖はなくなったので、そういう意味では結構素直に楽しみやなっていうところが大きいですね。


<3.これってプレッシャー!?>

関西演劇祭2022 公演スケジュール

藤原:今回、華ヨタとラビット番長さんは11/12(土)初日の夜の組み合わせですね。かのうとおっさんはTAACとイロモンスターとRE:MAKEという全部毛色が違う劇団との組み合わせなんですけど。
開会式明けのトップバッターがRE:MAKEさんとTAACさんていうことで
なんでトップバッターなのかという話を前回したんですが、

第3夜参照 https://note.com/kansaiengekisai/n/n03644d6c3e65

初日は開会式でマスコミ関係者がそのまま残って観ていただくので重要だよっていう話だったんですね。それは夜の回も同じで、
学生演劇祭出身者で若手の華ヨタさんと、2回目参加でベテランのラビット番長さんに初日のトリをビシッと締めてもらおうと思いました。初日で今年の演劇祭のすべてを占うと言っても過言ではないので。

内田:この座談会ってそんな詰めてくる感じなんですね(笑)
藤原:えっ!?何が?何が?
内田:この座談会そんなギョインギョインにプレッシャーかかってくる感じ?

全員:(爆笑)

藤原:プレッシャーは別にかけてないですよね?嘉納さん
嘉納:(笑)あのラビット番長さんの気持ちになったら、いたたまれないものが(笑)重い重い!(笑)

全員:(爆笑)

井保:あっ、はい。内田さんに託したんで大丈夫です。僕は(苦笑)
藤原:でも、かのうとおっさんも、翌日、日曜日のトリですからね。
かのう:あっ、そっか。対岸の火事を見てました(笑)
藤原:それぞれの組合せに意味は持たせているので。
関西演劇祭って面白いなあとか、まだまだこんな劇団あんねやとか言う風に見てもらえたらと思ってどの組合せも意図的に組んでいます。

井保:マジ、初日は内田さん、よろしくお願いいたします。<m(_ _)m>
内田:先に謝っておきますけど、僕らがアホみたいにセットが組むので入れ替わりの時にすごい台風がわーっていなくなって「はい出番です」ってなると思います。
藤原:ラビット番長さんもセットありますものね?
井保:はい。
内田:じゃあお互い様ですね(笑)
井保:勘弁して。うちは、なんちゃって時代劇なんで。勘弁して~(笑)



<4.演劇祭に参加しようと思った経緯>

ここまで見たいだいた若手俳優陣のみなさんからご質問いただければと思います。澤海さんいかかでしょう?

澤海:関西演劇祭を知ったきっかけとか、参加しようと思った経緯がが知りたいなって思いました。

井保:僕はこういう演劇祭があるよっていうのを知り合いから聞いて、滋賀県出身なんで地元で凱旋公演的な感じで関西でかましたろうかなと思って行った時に、コロナでぐっちゃぐちゃになっちゃって、僕にとってはリベンジっていうか、もう1回だけちゃんとやりたいなと思ったんですよね。
本音を言うと関西演劇祭側から毎年来てくれって言われるぐらいのものを作れるような劇団になればいいなと思ってます。
それぐらい関西演劇祭は面白い。2年前出てこんな面白いコンテンツがあるんだっって正直思ったんで。

内田:大阪芸大卒なんですね、僕ら。関西演劇祭には結構大阪芸大出身者がずっと出ているいるんですよ。
だから知り合いが出てたっていうすごく安直な理由ですかね。

かのう:きっかけは私も第1回目の時に知り合いの役者さんから教えてもらって、応募しようと思っていたら締め切りを過ぎてしまって応募すらできなくて(笑) 今年はガンガン行きたいぞっというのがあったんでダメ元で応募してみたって感じです。



<5.井保さん、華ヨタにトキメキ!?>

藤原:では天知くんどうでしょう?
天知:劇団で公演を打つのと演劇祭に参加するのとではどう違うのかなっていうのを知りたいです。
藤原:笑っている内田くん。
内田:(笑)いやなんか分かるっすね。めっちゃ気持ちは。多分これ学生劇団卒業して数年やとめっちゃ分かるんすけど、金銭面が一番変わるかなっていう感覚はあります。
目的意義を持たないで「こういう作品を作りたい」だけで参加すると若手はキツいだろうなと思います。
例えばこの審査員の人に見てほしいとか。自分たちよりも20、30上の劇団さんと関わりたいとか、明確な意識を持たないと金銭的にマイナスの方が多いと僕は感覚として一番大きな差かなと思いますね。
ただ、自分らだけで演劇やってると手に入れられないメリットもたくさんあるとは思うので、その感覚が分からないと参加できないと思います。
演劇的な違いはないと思います。劇団的な違いはあるんですって感じです。

嘉納:いつもの公演では常連さんや新たに見てくれる方もいるんですけど、演劇祭に参加すると全然コメディを見ていない人にも見てもらえたりとかを期待してっていうのはありますね。
作品作りにおいては、割と実験的なこともやりやすいのかなと思うんですけど演劇祭45分しかないので、実験的なところもありながら、今までやってきてこういうことをバーンとやりたいぞっていうところも出したいなっていう感じですね。
さっき華ヨタさんもおっしゃってましたけど基本的には作品づくりでそこまで違いはないような気がします。毎回いっぱいいっぱいという感じですね。

藤原:井保さんは、常に賞が頭にある感じですか?
井保:そうですね。今年の池袋演劇祭で賞を取れれば、僕らも11年連続4位以内なんですよ。それって単純になぜそういうことをやってるのかって言ったら、「俺たちが面白いのか面白くないかの確認作業」っていうことが一つの答えなんです。
だから内田さんとかの話がもうキラキラしてて、

一同:(笑)

井保:もう、勝てよ、華ヨタって思ってて
内田:結構、若手ムーブした方がいいのかな的なとこもありますよ。
井保:普通に俺、応援てて。内田くんの発言がキラキラしてて。息が止まるぐらいもうキラキラで。
内田:なんで!?
井保:なんなんでしょうね。池袋の演劇祭って10代から90代までの審査員全員が面白いと思う芝居を作ろうってなっちゃってて、あんまり尖ったものができなくっているというのが正直あるんで、
俺もあったんだよ!昔内田くんぐらい尖がってて、かのうさんみたいにコメディが面白いとか、そういうのもあったんだよ。なんか、いいな!
内田:逆に僕らは、名だたる賞レースを8年ぐらい落ち続けてるので。
おうさか学生演劇祭だけなんですよ。勝ってるのが。でも藤原さん最優秀劇団賞の表彰式の後で「俺はお前らを押してない」とはっきり言われてるんですよ。「他の審査員が押したからお前らが勝ったけど俺はお前らを押していない」って。もう忘れもしない2016年。
藤原:よー覚えてんな~(笑)
内田:勝ってるですけど負けているんです。ずっと負けているんで、そういう意味で井保さんと真逆で、あまりにも他人に評価されなさ過ぎてなんかどうしたろうかなみたいな。
井保:東京だったら下北系とかあるわけですよ。そうした中でどう戦っていくのかと思った時に、僕は東京の藤山寛美を目指したろうと思って作風を変えてから。。。でもそれはそうなんだよねって思いながら・・・
もう内田さんの意見とか聞いてると、俺はもうキラキラしてて眩しすぎてさ
内田:いやいや
井保:バカにしてんんじゃないよ。いいんだよ。 応援してる。がんばれ!
内田:でも僕ら若手だとやさぐれ系の扱いなんで、キラキラしてるってちょっと久々に言われて、なんかね藤原さん、ちょっと扱い違いますよね?
藤原:違うね。違うけど井保さんの気持ちもめちゃくちゃよく分かる(笑)井保さんの方が歳近いんでそういう気持ちは分かるな。
井保:俺は普通に純粋に応援している。

一同:(爆笑)



<6.45分の作品作りについて>

内田:45分ってちょっと特殊だと思うんですね。長編寄りなのか短編寄りなのかというと井保んと嘉納さんどっちのつもりで作ってますかっていうのは聞きたい。

井保:ぼくはもともと50分を目標にした本を送りつけてます。
逆に内田さんのところは何かカットしている感じですか?
内田:うちはそうですね。作家が劇団の人間じゃないんで、一応45分って言ってるんですけど、わりかし自由に書くんで多少のカットはいるのかなっていう感じで今考えてるんですよ。

嘉納:自分としては長編を作るようなイメージですね。短編だと15分ぐらいのイメージがあるけど。短篇をつなぎ合わせて作るという方法もありますけど、物語の密度自体は長編のものをぎゅっとする感じかなって思っていますね。今回のかのうとおっさんは、同じ高校が同級生の女の人3人の、20代の時の話、30代の時の話、40代の時の話を10年ごとに3部構成でやるっていう感じな のでどっちどりもしてる感じですね。密度自体は濃くいきたいなっていう感じです。



<7.新たな集客方法について>

藤原:有馬くんは大阪芸大出身です。今年のおうさか学生演劇祭の優秀主演男優賞を受賞しています。質問ありますか?

有馬:僕たちがおうさか学生演劇祭ですごい課題だったのが集客だったんですよ。学生演劇祭に参加までに2公演しかやってなかったし、人を呼ぶって言っても友達や家族だったり、結局演劇祭では自分たちの団体が一番集客が少なかったっていう結果になって、今回関西演劇祭に参加するにあたってお客さんを呼ぶ新しいアイデアというか工夫とかはありますか?

藤原:内田君どうですか?学生時代は めちゃくちゃ呼んでたよね?
内田:僕が人がいっぱいいるのが好きなんで、とにかくスタッフと俳優が多かったんです。当日増員も含めると50人ぐらいいてて、50人が2人ずつお客さんを呼べばもう1ステージ100人になるってからくりだったんです。
藤原:最初のお客さんを呼ぶ形としては正しいやり方だと思いますけどね。
内田:そうですね。そう言えば橋の上で ビラ配りとかやってましたね。
東京のシアターグリーンでやった時とかも、池袋駅とかでビラをばら撒いたり、キッチンカーに置いてもらったり、飲み会お客さんにその場でチケットと交換してましたね。SNSが得意じゃなかったんで。
藤原:内田くんが東京行った頃には言わなくなったけど、その前の劇団には、東京公演に行ったときは、朝は日本テレビに行って「ズームイン」のラストで、最後の天気予報の時に大きい看板持っテレビに映れっていうのを本当にやってましたね。
内田:それ、噂で聞きました(笑)
藤原:そういうことでもやらないと東京ではお客さん入らないよっていうのは言い続けてやってましたね。何かしら動かないと待ってるだけでは ダメだよっていうのは言い続けてました。
内田:あと大阪芸大はマンモス校なんで多学館にとにかく行くっていう
のはやってました。映像の現場にも行ってたし、写真学科とか放送の連中とも。舞台じゃない奴にどんんだけ宣伝しにいくか。
僕の目の届く範囲の舞台やっている人はみんな 現場に呼んじゃうんでお客さんでならないんですよ。

藤原:井保さんいかかですか?
井保:若い時の思い出話をすると、大学生の時に自分でコピーしてチラシを
プロのにエキストラに出るときにチラシに蛍光ペン引くんですよ。
当日券っていう形にして入口で配ってたらサブカル好きな人たちで僕も会ったことないお客さんが見に来てくれたっていうので、お前むちゃくちゃチケット売れてるやないかっていうのはありましたよ。
今はもうそういう時代ではなくなってて、やっぱSNSなんですかね。
ゲーム配信したらいいんじゃないですか?(笑)

一同:(笑)

内田:極論でましたよ極論。
井保:僕も携帯で1日15分だけ将棋指しながらゲーム配信(Mirrativ)やるんですよ。

Mirrativ

井保:おかげで観る人たちのネットワークはがあったりして、俺宛てに「お弁当皆さんで食べてください」って初日から楽日までお弁当が届くことがある。
内田:えーっ、マジっすか?
井保:それをもらっていいのかって俺はビクビクするけど、もう割り切った方がいいんだと思う。全然知らない人から「配信チケット買って誰々に配りました」って、なんか自分には知らない世界でのネットワークが広がりります。内田くん頑張って。
内田:いや・・・ちょっとやってもいいかなって思ってしまう。
井保:それをTwitterとかで拡散したら意外と 広がるんです。
それだけでも喜んでくださる方がいるんだったらそれは新しい考え方なのかなーって思って、そういう新しいとこに入ったんだと思いますよ。内田くん。

内田:世代が一緒なんで2.5次元の子と何人かと仲がいいんですけど、やっぱインスタライブとかですごいことになってて、その子がインスタで僕の名前を出すだけで 10、20 フォロワーが伸びる。恐ろしいですよね?
井保:この人たちが面白がてファンになってくれたらいいんですけどね。



<8.去年までの客席の雰囲気は?>

嘉納:去年までの客席の雰囲気ってどんな感じですなんか?お芝居をよく見る人が見に来る感じですか
藤原:これね、劇団によるんですよ。お芝居を見ることに慣れてるお客さんを呼んでる劇団さんは静かなんですけど、お芝居を見ることに慣れてないお客さんが多い劇団さんはたまに携帯が鳴ります。そこは毎回注意しているんですけれど、切ることすら分からなかったり、45分の途中でトイレ出たりとかありました。いろんな劇団さんのお客さんがいるのでなかなか周知してもらうのには時間がかかりますね。
嘉納:お笑いのファンの方とかって来られますか?
藤原:それは来ると思います。今回は劇団イロモンスターや劇団なんば千日前さんは芸人さんが出演されますのでお笑い好きな方々も来ていただけると嘉納:ありがとうございます。



<星取り表>
藤原:最後に今回の関西演劇祭参加10団体の特徴をより分かりやすく表すために星勘定で特徴を表現したいと思います。

かのうとおっさん
ジャンル:コメディ
☆4:テンポ
☆3:友情
☆2:若さ

ラビット番長
ジャンル:時代劇コメディ
☆5:人情
☆2:史実
☆0:殺陣

芝居処 華ヨタ
ジャンル:青春群像劇
☆5:破壊力
☆4:愛情
☆2:リアル


藤原:さてお時間となりました。本日はお忙しい中ありがとうございました。


<告知>

「忘れられた荒野‐狼少女ジェーン-」

〇天知翔太・有馬雄太・澤海まり・・・出演
「ガラスの仮面」3週連続作中劇
11/25-27、12/9/11「忘れられた荒野‐狼少女ジェーン‐」
https://akaru-project.co.jp/schedule/4380/
チケット絶賛発売中
https://w.pia.jp/t/garasunokamen/


藤原:最後にスクショを取って終わりたいと思います。
ありがとうございました。
次回はいよいよ最終夜、「幻灯劇場」「なんば千日前」さんです。

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