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iPhoneの動画・ビデオモード撮影における焦点距離(35mm換算)まとめ

iPhoneで動画を撮影しようとすると、

「あれ?画面狭くなった?」

と感じる人は少なくないはずです。

その認識、あってます。

iPhoneでは動画撮影時は手ブレ補正機能により、レンズの画角(見える範囲)が狭くなります。

倍率にして言うと、

iPhoneの標準カメラを1倍とすると、動画撮影時は0.78倍になります。

周囲の14%ほどが削られると考えればいいですね。

では、ここからはもう少し詳しく知りたい人向けの話。


それって、35mm換算(フルサイズ)でいくつの焦点距離?

いまiPhoneで撮影しているビデオの画角は、いったい35mm換算で言うところの焦点距離ではいくつになっているのだろうか?

なんとなく狭くなっているのは分かっていたけれども正確に知りたい。

そんな人も多いのではないかと思います。

それで、気になって散々ネットで探すのですがAppleの公式ページはおろか、一般のネット検索でもなかなか情報が落ちていません。

「仕方ない、Appleのサポートに聞いてみるだけ聞いてみるか・・・」

と思いたち、電話をかけます。

質問内容を告げ、対応にあたってもらったものの、

一人目の担当では分からず。

→ 二人目の担当(テクニカルスペシャリスト)でも分からず。

→ 三人目の担当(シニアスペシャリスト)でも答えを持ち合わせていないとのこと。

なんでも、「Appleが公式の数値を発表しておらずお答えできない。」とのこと。

(゜-゜)

いやいや、、

本当は知っているでしょ!?

おそらく、メーカー(Apple)としては製品性能の弱みにあたる部分であるし、そこを丁寧に説明しても素人には分からないので、適当にごまかしているのでしょうね。

結局、さんざんネット界隈を調べ上げて見つけ出した有力なソースはこちらになりました。

上記の記事の中では、実際に実機で検証されて答えを導きだされています。

「英語なので、分からん!」という人のために一言でまとめると、

ビデオモードの焦点距離は写真モードのそれを、1.28倍したものになる。

ということです。

iPhone 全モデルの動画 焦点距離比較表

下記にまとめますが、さくっと結論をまとめると

通常モデルの動画撮影(広角) → 30mm~36mmの範囲
Proモデルの動画撮影(超広角) → 16mm~18mmの範囲

です。

それでは以下、上記の計算方法に基づいて算出した全機種(iPhone 15 Pro Max~iPhone SE 第1世代)の焦点距離(35mm換算)と絞り値のまとめです。

iPhone 15 Pro Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.2)→動画撮影時は16mm
広角:24mm(f1.78)→動画撮影時は30mm
2倍望遠:48mm(f1.78)→動画撮影時は61mm
5倍望遠:120mm(f2.8)→動画撮影時は153mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

https://www.apple.com/jp/iphone-15-pro/specs/

iPhone 15 Proの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.2)→動画撮影時は16mm
広角:24mm(f1.78)→動画撮影時は30mm
2倍望遠:48mm(f1.78)→動画撮影時は61mm
3倍望遠:77mm(f2.8)→動画撮影時は100mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

iPhone 15 Plusの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.4)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.78)→動画撮影時は33mm
2倍望遠:52mm(f1.6)→動画撮影時は66mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

iPhone 15の動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.4)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.78)→動画撮影時は33mm
2倍望遠:52mm(f1.6)→動画撮影時は66mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

iPhone 14 Pro Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.2)→動画撮影時は16mm
広角:24mm(f1.78)→動画撮影時は30mm
望遠:77mm(f2.8)→動画撮影時は100mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

iPhone 14 Proの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.2)→動画撮影時は16mm
広角:24mm(f1.78)→動画撮影時は30mm
望遠:77mm(f2.8)→動画撮影時は100mm

(フロントカメラ)
23mm(f1.9)→動画撮影時は29mm

iPhone 14 Plusの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.4)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.5)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 14の動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f2.4)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.5)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 13 Pro Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:13mm(f1.8)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.5)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 13 Proの動画焦点距離

**Maxとカメラ性能は同じです。
(背面カメラ)
超広角:13mm(f1.8)→動画撮影時は16mm
広角:26mm(f1.5)→動画撮影時は34mm
望遠:77mm(f2.8)→動画撮影時は100mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 13の動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 13 miniの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 12 Pro Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm
望遠:64mm(f2.2)→動画撮影時は83mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 12 Proの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm
望遠:52mm(f2.0)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 12の動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 12 miniの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.6)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 11 Pro Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm
望遠:52mm(f2.0)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 11 Proの動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm
望遠:52mm(f2.0)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone 11の動画焦点距離

(背面カメラ)
超広角:14mm(f2.4)→動画撮影時は18mm
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
23mm(f2.2)→動画撮影時は29mm

iPhone SE(2020年発売 第2世代)の動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:28mm(f1.8)→動画撮影時は36mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone XS Maxの動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm
望遠:52mm(f2.4)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone XSの動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm
望遠:52mm(f2.4)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone XRの動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:26mm(f1.8)→動画撮影時は34mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone Xの動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:28mm(f1.8)→動画撮影時は36mm
望遠:52mm(f2.4)→動画撮影時は67mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone 8 Plusの動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:28mm(f1.8)→動画撮影時は36mm
望遠:57mm(f2.8)→動画撮影時は73mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

iPhone 8の動画焦点距離

(背面カメラ)
広角:28mm(f1.8)→動画撮影時は36mm

(フロントカメラ)
32mm(f2.2)→動画撮影時は41mm

以上です。

ビデオモードが使いものになるのは11Proから

11 Proからようやく超広角(約20mm)を使えば6畳スペースでも全身を収められる画角となり、広角(約35mm)なら無理なく被写体と背後の関係性を撮れるようになり、望遠(約70mm)を使えばポートレートと呼ぶにふさわしい動画が撮れるレベルにまで昇華しました。

家族の動画カメラとしてiPhoneを中古で買うならこのぐらいからがいいでしょうね。

一方、ポケットサイズで最高の家族用ビデオカメラを考えた場合、2023年9月に販売開始となった最新モデルのiPhone 15 Pro Maxの性能がヤバいことになっています。

動画焦点距離は16mm~153mmまでをカバーしながら、絞りはf2.8通しみたいなものですから。

同等のものをキャノンのズームレンズの中に探したところ、以下の2つが該当するように見えました。

24-105mm(F4)のズームレンズ
5段分の光学式手ブレ補正搭載が◎

24-70mm(F2.8)のズームレンズ
超音波モーター(ナノUSM)で快適な動画撮影が◎

いずれもLレンズ(Luxuryレンズはプロ向け)です。

そう考えるとiPhone 15 Pro MAXの20万円という価格も正当化できそうなものですが、本格的なカメラってゴツいカメラを構えて撮ることによる「被写体側の満足感」を煽る効果もあるから、カメラ・動画専用機も確かな良さはあるでしょうね。

ただ、私のようなまだまだ子育て世代においては「被写体にさとられないように撮れる」ことも価値の一つなので、「iPhoneでいいかっ」ではなく、「iPhoneがいいわ!」になるのでした。

ちなみに私はiPhone 15 Pro Maxを注文済みです。

いまはiPhone 14 Proを使っているのですが3倍望遠だと期待していたほどに寄れず、サッカー観戦での動画撮影では不便に感じていました。

これが15 Pro Maxになると14 Proと比べて1.5倍寄れるように!

これならおそらく、サッカーグラウンドのエンド側から逆エンドのゴール前シーンもキレイに撮れそう。

昨年の運動会では「あともうちょいだな、、ズームで寄れるハンディカムやっぱり欲しいな」で悔しい思いをしましたが、今年ならきっとイケるでしょう!

純ビデオカメラなら光学ズームが20倍以上(500mm相当~)ありながら、価格はiPhoneほど高額ではなく凄く惹かれます。遠方からズームしても、顔のドアップも撮れます!しかし、iPhoneには4Kで撮影できるポケットに入るサイズのカメラとして「いつでも、ココ!の瞬間」を逃さない安心感があります。さらにiPhone 15 Proからはアクションボタンが追加され、すぐに動画撮影モードに入れる! こっ、これは!!

ハンディカムは運動会の前後1日含めて3日間のレンタルでいいかな…

うー!! 価値が広がり過ぎ!!
楽しみすぎますね!^^

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3~5段階で減光調節が可能になるNDフィルターと眩しさを抑えて青空をより濃く鮮やかに映し出すCPフィルター。iPhoneに対応しています。

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来る空間ビデオ(立体映像)撮影の準備を今からはじめたい人に。

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