OPENREC杯2冠への軌跡その1【強いデッキを強く使う方法】

 初めまして、関節のパニックと申します。第8回OPENREC杯を優勝し、2019年10月時点において唯一のOPENREC杯2冠を達成しました。良い機会なので、僕がダイヤ帯の住民から抜け出し、OPENREC杯優勝するまでに行ったことを言語化してみようと思います。この方法を実践すれば、少なくともレジェンドランク100位以内にはいずれ入れると思います。

 最初に注意しておきますが、本記事は僕のようにカードゲームの才能がない人でも強くなる方法を紹介します。そのため、既に強い方が読むと本記事の内容は意味がないと思うかもしれません。

 今回の記事を含めて3部構成で書きます。第一部の今回は【強いデッキを強く使いこなす方法】、第二部は【勝率を上げるプレイング】、第三部は【真剣勝負時の心構え】で書く予定です。それでは、本題に入ります。


 さて、読者の皆様は、Twitterや攻略サイトで見つけた強いデッキを使ってランクマで連敗したことはありませんか。僕はめちゃくちゃあります。最近では、ラーミアテリーで連敗して肩関節がパニックになってました。もっとも、そのデッキで結果を出している方がいる以上は、使いこなせないのは我々の責任です。

 そこで、まずは強いデッキを強く使いこなす方法を紹介します。僕は新しいデッキを使う場合、基本的にこの方法を用いています。第8回OPENREC杯で使用したビアンカアリーナは1週間しかこの方法で練習していないですが、結果は4戦中3勝できました(1敗も不利マッチのスラゼシ)ので、ある程度は使いこなせたとおもってます。

 それでは、強いデッキを強く回す方法です。

1 強いデッキ30枚を全部をコピーする。

2 採用理由とプレイを調べる。

3 ランクマで10回程度試してみる。

4 調べたプレイを覚えたら、他のプレイを試してみる。

5 1で作成した30枚のデッキを使いこなせるようになったら、デッキリストを変えてみる。

6 ランクマを潜り続ける

 それでは、スライムゼシカを題材に具体的に紹介します。

1 強いデッキ30枚を全部をコピーする。

 環境初期でない限りTwitterや攻略サイト等で有名プレイヤーのデッキが公開されています。まずは、30枚全部コピーして使います。1枚も変えてはいけません。コピーデッカーと言われても気にしてはいけません。

 「守破離」という千利休が残した言葉があります。最初は師匠から教わった型を徹底的に「守」り、師匠の型を確実に身に着けます。次に、教わった型に別の考え方を取り入れ今までの型を「破」ります。最後に、師匠から教わった型から「離」れ、型にとらわれないで表現することです。

 他人のデッキには作成者の様々な考えが詰まっています。デッキリストを変えてしまうと作成者の考えがくずれてしまうので、30枚を完全にコピーして型を「守」ります。

 体感ですが、強い人ほどテンプレート(流行っているデッキの基本的なリスト)のリストを使い、弱い人ほどオリジナルのリストを使っていると思います。バトルチャンネルのデッキを見ると、レジェンド上位に近ずくほどデッキリストは似ます。Twitterで勇者杯やOPENREC杯等の参加者全員が採用しているカードをまとめている方がいるので見てみてください。デッキによっては数枚しか違いがない場合もあります。

2 採用理由とプレイを調べる。

 デッキリストをコピーしても、何も考えずに使ってはランクマのポイントを失うだけです。カードの採用理由とプレイ(マリガン+各ターンの基本的な動き+フィニッシュ手段)を調べ試してください。調べるのは、攻略サイト、ブログ、YouTubeです。デッキリストを調べた対象と、採用理由とプレイを調べた対象が異なっても大丈夫です。例えば、Twitterでデッキリストを入手し、攻略サイトでプレイを調べるで大丈夫です。

 なお、全部調べきれなくても大丈夫です。暇な時間になんとんなく調べるだけで大丈夫です。

 そして、簡単でいいのでメモを取ってください。メモアプリやスクショでも大丈夫です。メモは自分で確認するためです。人間は適当な生き物なので、覚えたと錯覚している場合が多いです。

 僕が実際に取ったメモを紹介します。(スライムゼシカ)

〇マリガン

共通    先後 マリベル(マリベルとセットでメラミやスラスト)

スラゼシ  先後 ダークキング、ルーキー、ぶちスライム、鉄のさそり

      後攻 ラプソーン、つむりんママ

占いミネア 先後 魔道召喚、鉄のさそり

アリーナ  先後 鉄のさそり、ホミロン軍曹、ぶちスライム

ククール  先後 魔道召喚

〇採用理由

 フィニッシュ手段:ダークキング、魔道召喚、スラフォース

 展開カード:ぶちスライム、レモンキング

 汎用カード:ラプソーン、マリベル、ドレアム、メラミ

 ダークキングの補助カード:スライム、スライムファング

〇強い動き

 6ターン目にぶちスライム、7ターン目にダークキングを出して押し切る。

 スライムユニットを展開し、5ターン以降にスラフォースで盤面制圧。

 7ターン目魔道召喚。

〇各ターンの基本的な動き

1T テンション

2T デボラセット、デボラLV1起動

3T デボラLV1起動+2コス+テンション or 3コス(ぶちスライムはあまり出したくない)

4~6T ぶちスライムBET+デボラLV2起動、レモンキング

7T ダークキング、スラフォース、魔道召喚

 このメモはスラゼシを使って2日経過した時のメモですが、今でもこのメモ内容が構築とプレイの基礎になっています。

3 ランクマで10回程度試してみる。

 2で調べたことを意識しながらランクマに潜ります。最初の10回程度は2で調べた各ターンの基本的な動きに忠実になってください。負けてもいいです。

 とにかく、ターン毎の基本的な動きを覚えるのが大事です。なにより、自分で上手いプレイしたと思っても、結局基本的な動きの方が強い場合がほとんどです。例えば、スラゼシで先行2ターン目にボックススライムやルーキを出したくなりますが、結局デボラを使用したほうが強い場合がほとんどです。他には、グランマーズは56ターン目に出す、復活の杖は7ターン目に気合で装備するなどです。

4 調べたプレイを覚えたら、他のプレイを試してみる。

 10回も使い基本的な動きを覚えれば、運が悪くなければある程度は勝てるようになるはずです。そしたら、基本から外れたプレイを試してみましょう。元の型を「破」る感覚です(守破離の本来的な意味とは異なるかも)。少しでも気になったら負けても良いので試してみてください。試す際には、必ず理由を考え、結果が良かった場合と悪い場合をできることならメモを取ってください。

 例えば、スライムゼシカの先行2ターン目で、相手のアリーナに後攻1ターン目にスライムスカウトを打たれた場合を考えてみます。2ターン目はデボラ使用が基本ですが、こちらの手札にはボックススライムがあるとします。基本的にスラゼシはアリーナに有利ですが、序盤に体力を削られるとこちらのダークキングや魔道召喚を使う7ターン目前に体力の多くが削られてしまうおそれがあります。そのため、デボラではなくボックススライムを出すことを試します。そして、ボックススライム出したけどデボラを使用するタイミングを失って魔道召喚が打てなかった、序盤に盤面を取れたので楽勝で勝てた等のメモを取っておきましょう。特に、負けにつながるプレイはメモに取って二度としないように覚えましょう。

 7弾環境ですが、アンルシアトルネコにおいて、ルイーダから加えた少年テリーを早いターンで使用するとレッドプレデターがゴミになるから絶対出すな、とメモが残ってました(笑)

5 1で作成した30枚のデッキを使いこなせるようになったら、デッキリストを変えてみる。

 ある程度使用してランクマで勝ち越すようになったらデッキリストを変えてみます。1~2枚ずつ少しずつ変え、元のデッキから「離」れていきましょう。無理に変えなくとも、元のデッキが強い場合には変えなくてもよいです。注意として、元のデッキリストは残しておいてください。デッキリストを変えると弱くなる場合が多いからです。

 デッキリストを変える際は、元のカードを抜く理由を特に意識してください。

 例えば、僕はスラゼシにはメラゾーマは2枚ではなく、1枚(0枚)でも良いと思っています。理由は、序盤に2枚引くと弱い、1枚でも十分、メラゾーマは8ターン以降に打つカードだが7ターンまでに強いカードの方が優先度が高い、と思ったからです。そこで、メラゾーマ1枚をマデサゴーラを採用しました。

 マデサゴーラの採用理由は、体力4が環境的に除去しずらく、除去されたら後続のカードに除去を打たれる可能性が低くなり、除去されなければスペシャルコインで一気に有利な状況を作れるから、7ターンまでに強いからです。

 デッキリストを変えて勝率が悪くなったら、元のデッキリストに戻るのが良いです。経験則ですが、弱くなったデッキリストを変え続けると基本的に弱くなり続けます。元のデッキを少し変えて勝率を上げ、また少し変えるを繰り返します。僕は、この過程を2週間繰り返して人からもらったスラゼシをOPENREC杯優勝デッキにすることができました。

6 ランクマを潜り続ける

 ここまで細かく書きましたが、あとは1~5を繰り返しながらランクマに潜り続けましょう。次の記事で書きますが、ライバルズで強くなるためにはランクマを回してランクインするのが強くなるための近道です。上位ランカーのデッキとプレイは本当に勉強になるので、上位ランカーと多く戦うために、少しでもランクマを回して上位ランカーとの経験を積みましょう。


 ここまで読んでいただきありがとうございました。文章だと長くてめんどくさそうですが、なんとなくマネしてみてください。いつの日か必ずライバルズの実力が上がるはずです。

 次の記事では、【プレイング】について書きます。具体的には、頭orトレード、ケアしたほうがいいカード、他人のプレイを見る際に意識すること、などを書きます。

 それでは、次の記事かランクマでお会いしましょう。アディオス、アミーゴ。

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