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2024.4.12『存在は消えない、だから大丈夫』

レポートです

銀座、資生堂ギャラリーで
第2期展 野村 在 展


Twitterで故人の写真が水槽に印刷される写真を見て、展示を目の前で見てみたいと思い銀座へ向かう。何となく東京駅から歩いてみようと思ったら、かなり歩くことになった。
けれどあの有楽町を抜けて銀座に向かう道中のハイブランドのビル群を見上げるのは楽しい。変な形のビルは、きっと名高い建築家のデザインなのだろう。観光客に紛れて私も写真を撮る。

座標ミスの歪みではない


とはいえ幼なじみを待たせているからやや駆け足で目的地へ向かった。

現地につき、会場は地下だったから階段に向かう。吹き抜けになっており、下に幼なじみの姿を見つけて手を振った。気付いてくれて嬉しい

階段手前に作品もある
階段


ジー ジャキ
ジー ジャキ
ジー ジャキ

一定のテンポでなにかの音が聴こえる

積み重なるテープ

人1人を構成するDNAデータをテープを打刻しつづける装置
『Untitled(君の存在は消えない、だから大丈夫)』という作品

行った時はまだ0.04…%だった。全てのデータを打刻するには約91年かかるらしい。作者がいなくなっても装置は止まらない指示書がある

積み重なるテープは薄く、穴が空いていて、酷く脆い存在に感じる。構成した情報が可視化され、しかしこの人がどんな人生を歩んだかは分からない。けれど美しい。
星新一の小説のようだ。

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