海外Top Tier VCのポートフォリオまとめ①Andreessen Horowitz編（toC向け）
師走なので、海外Top Tier VCのポートフォリオをまとめました。複数回にわたって連載していきます！一発目はあのAndreessen Horowitzです。
では早速いきましょう。
ポートフォリオの企業数が多いため、C向けとB向けの2回に分けて掲載致します。今回はC向けビジネスです。
※各企業の調達に関してはCrunchbase記載の最新の調達ラウンドを記載しています。（タイトル写真はAndreessen Horowitz社のコーポレートサイトより引用）
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"海外Top Tier VCのポートフォリオまとめ"の第一回目、Andreessen HorowitzのtoB向け編はこちらから見れます。
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①Andreessen Horowitz（a16Z）
1. フードテック領域
・Snackpass（食）
ローカルレストランのモバイルピックアップサービスを提供
2017年設立、Series A-$21Mを調達（2019/12/19に公表）
その他株主はFirst Round Capital、Y combinator、等
（Snackpass社のコーポレートサイトより引用）
・Instacart（食）
地元のローカルストアから新鮮な食材を配達
2012年設立、SeriesF-$271Mを調達（2018/11/15）、累計調達額約$1.9B
a16zはSeriesBのリードインベスター、その他の株主はSequoia Capital、Kleiner Perkins、Coatue Management、D1 Capital Partners、Tiger Global Management、等
（Instacart社のコーポレートサイトより引用）
・gobble（食）
10分で料理可能なディナー食材を忙しい世代向けに毎週提供
2010年設立、SeriesB-$15Mを調達（2017/10/5公表）
SeriesB Roundはkhosla Ventures、SeriesA RoundはTrinity Venturesがリードインベスター
（gobble社のコーポレートサイトより引用）
・Soylent（食×ヘルスケア）
個人の体質や味覚に合わせた完全栄養代替食を提供
2012年設立、SeriesB-$50Mを調達（2017/5/4公表）、累計調達額約$72M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはGVがリードインベスターを務める
（Soylent社のコーポレートサイトより引用）
2. リテールテック領域
・Fanatics（スポーツ）
スポーツの公式グッズを専門に取り扱うECを提供
1995年設立、2019/9にSoftbank Vision Fundより約$1Bを調達
a16zは2012年のラウンドにて出資、その他の株主にはSilver Lake PartnersやInsight Partners等が顔を並べる
（Fanatics社のコーポレートサイトより引用）
・Teespring（アパレル）
Tシャツ作成・販売を誰でも行えるECサイトを運営
2011年設立、2017/6に約$5Mを調達、累計調達額約$62M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはKhosla Venturesがリードインベスターを務めた
（Teespring社のコーポレートサイトより引用）
・SHAPEWAYS（クリエイター）
様々なプロダクトのデザイン、制作、販売ができる3Dプリンティングプラットフォームを提供
2007年設立、SeriesE-$30M（2018/4/19公表）、累計調達額約$108M
a16zはSeriesC Roundのリードインベスター、その他の株主はLux Capital、INKEF Capital、Index Ventures、Union Square Ventures、等
（SHAPEWAYS社のコーポレートサイトより引用）
3. メディア、ゲーム、エンタメ、VR/AR領域
・Medium（ニュース、エンタメ）
広告に依存しないコンテンツ配信プラットフォーム
2011年設立、SeriesC-$50Mを調達（2016/4/21公表）、累計調達額約$132M
a16zはSeriesB Roundのリードインベスター、Seed RoundはGreylock partners、SeriesC RoundはSpark Capitalがリードインベスターを務める
（Medium社のコーポレートサイトより引用）
・imgur（エンタメ）
ミレニアル世代の男性向けにオンラインでの動画・画像共有プラットフォームを提供
2009年設立、SeriesB-$26Mを調達（2019/6/26公表）、累計調達額約$60M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB Roundは広告領域の事業会社であるCoilがリードインベスターを務める
（imgur社のコーポレートサイトより引用）
・Genius（音楽）
世界最大級の音楽情報サイトを運営
2009年設立、2018/5に$15Mを調達、累計調達額約$72M
a16zはSeriesA roundのリードインベスター、その他はEminemなどの個人投資家が目立つ
（Genius社のコーポレートサイトより引用）
・United Masters（音楽）
ミュージシャンが誰でもどこでも自身の音楽レコードレーベル取引が可能になるプラットフォームを提供
2017年設立、SeriesA-$70Mを調達（2017/11/15公表）
SeriesA RoundはAlphabetがリードインベスター、その他の株主はa16zと20th Century FOX
（United Masters社のコーポレートサイトより引用）
・Overtime（スポーツ）
次世代のスポーツ選手の動画配信サービスを提供
2008年設立、SeriesB-$23Mを調達（2019/2/15公表）、累計調達額約$35M
SeriesA, B Round共にa16zがリードインベスター、その他の株主はSpark Capital、Greycroft、等
（Overtime社のコーポレートサイトより引用）
・Kast（エンタメ）
友人同士でライブストリーミング、画面共有を楽しめるサービスを提供
2015年設立、Seed-$1Mを調達（2017/8/31公表）
a16zの他には、Mucker Capital、Cove Fund等が株主として在籍
（Kast社のコーポレートサイトより引用）
・Bigscreen（VR）
VRでの画面共有アプリケーションを提供（映画、TV、デスクトップ等の大画面を共有可能に）
2014年設立、SeriesA-$11Mを調達（2017/10/24公表）
a16zがSeed Roundでのリードインベスター、SeriesAではTrue Venturesがリードインベスターを務める
（Bigscreen社のコーポレートサイトより引用）
・Singularity6（ゲーム）
ゲーム上での仮想社会の実現を目指す（同社の掲げるMissionはこちら）
2018年設立、SeriesA-$16.5Mを調達（2019/8/13公表）
a16zがSeriesA Roundのリードインベスター、Seed RoundはLVPがリードインベスターを務める
（Singularity6社のコーポレートサイトより引用）
・WITHIN（VR/AR）
VR/ARの映像コンテンツを無料で配信しているプラットフォームを提供
2014年設立、SeriesB-$40Mを調達（2017/7/26公表）、累計調達額約$53M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはEmerson Collective、Temasek Holdingsがリードインベスターを務めた
（WITHIN社のコーポレートサイトより引用）
・Bonfire Studios（VR/ゲーム）
視聴者が実際に参加する形式のシネマティックバーチャルリアリティ（VR）ゲームを提供
2016年設立、2016年9月に$25Mを調達
（Bonfire Studios社のコーポレートサイトより引用）
・caffeine（ゲーム、エンタメ）
ゲーム、エンタメ、クリエイティブアート等のストリーミング配信に特化したプラットフォームサービスを提供
2016年設立、2018/9に$100Mを20th Century FOXから調達
（caffeine社のコーポレートサイトより引用）
4. ヘルスケア領域
・Glow（ヘルスケア）
妊活中の女性向けの支援アプリを提供
2013年設立、SeriesB-$17Mを調達（2014/10/2公表）
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはFormation 8がリードインベスターを務めた
（Glow社のコーポレートサイトより引用）
・Health IQ（ヘルスケア）
定期的な運動データや健康に関する知識のデータ収集によって個々人の生命保険料の節約を可能にするサービスを提供
2014年設立、SeriesD-$55Mを調達（2019/5/8公表）、累計調達額$136M
a16zはSeriesC Roundのリードインベスター、その他の株主はAquiline Technology Growth、Greenspring Associates、等
（Health IQ社のコーポレートサイトより引用）
・Incredible Health（ヘルスケア）
医療機関向けに医療関係者の求人プラットフォームを提供
2015年設立、SeriesA-$15Mを調達（2019/9/12）
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、Seed RoundではObvious Venturesがリードインベスターを務めた
（Incredible Health社のコーポレートサイトより引用）
・MAYVENN（美容）
アフリカ系の女性向けに自分にあったエクステ等の美容製品をヘアスタイリストから直接購入可能になるサービスを提供
2012年設立、SeriesB-$23Mを調達（2018/11/7公表）、累計調達額約$36M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはEssence Venturesがリードインベスターを務める
（MAYVENN社のコーポレートサイトより引用）
5. 不動産テック領域
・PeerStreet（不動産×金融）
不動産投資ローンのマーケットプレイスを提供
2013年設立、SeriesC-$60Mを調達（2019/10/28公表）
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはWorld Innovation Lab(WiL)が、SeriesC RoundはColchis Capital Managementがリードインベスターを務めた
（PeerStreet社のコーポレートサイトより引用）
・flyhomes（不動産×金融）
住宅購入支援サービスを提供（flyhomesが顧客が希望する住宅を購入し、後に同等の金額でローン返済）
2015年設立、SeriesB-$21Mを調達（2019/8/15公表）
a16zはSeriesAのリードインベスター、SeriesBはCanvas Venturesがリードインベスター
※その他米国不動産テックに関するまとめ記事はこちら
（flyhomes社のコーポレートサイトより引用）
・Point（不動産×金融）
住宅オーナー向けに最大$300Kのホームエクイティファイナンスを提供
2014年設立、SeriesB-$22Mを調達（2019/3/20公表）、累計調達額約$30M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはDAG Ventures、Prudential Financialがリードインベスターを務める
（Point社のコーポレートサイトより引用）
6. フィンテック領域
・affirm（小売×金融）
オンライン後払いサービスを提供（詳細）
2012年設立、SeriesF-$300Mを調達（2019/4/3公表）、累計調達額約$1B
Thrive Capital、GIC、Morgan Stanley、Founders Fund、Spark Capital等が各ラウンドのリードインベスターを務める
（affirm社のコーポレートサイトより引用）
・branch（金融）
世界中の顧客に数十秒で小口の融資を提供
2014年設立、SeriesE-$125Mを調達（2019/9/1公表）
New Enterprise Associatesが多くのラウンドでリードインベスターを務める
（branch社のコーポレートサイトより引用）
・earnin（金融）
手数料無しの給与前払いサービスを提供
2012年設立、SeriesC-$125Mを調達（2018/12/20公表）
a16zはSeriesB、SeriesCラウンド共にリードインベスターを務める
（earnin社のコーポレートサイトより引用）
・TransferWise（金融）
海外送金サービスを提供
2011年設立、SeriesE-$280Mを調達（2017/11/2公表）、累計調達額約$773M
a16zはSeriesCのリードインベスター、その他の株主はIVP (Institutional Venture Partners)、Merian Global Investors、Baillie Gifford、Valar Ventures、IA Ventures、Index Ventures、等
（TransferWise社のコーポレートサイトより引用）
・SynapseFI（金融）
FinTech企業に対して既存の銀行infrastructure上で動く支払、預金、貸付、等の機能をAPIとして提供
2014年設立、SeriesB-$33Mを調達（2019/6/6公表）、累計調達額約$50M
a16zがSeriesB Roundのリードインベスター、SeriesA RoundはCore Innovation Capital、Trinity Venturesがリードインベスターを務めた
（SynapseFI社のコーポレートサイトより引用）
7. モビリティ領域
・Cyngn（自動運転）
自動運転システムを開発・提供
a16zの他にBenchmark、Redpoint、Qualcom、Tencent、Index Ventures、等の名だたる投資家が出資
（Cyngn社のコーポレートサイトより引用）
・Lime（電動キックボード）
電動キックボードのシェアリングサービスを提供
2017年設立、SeriesD-$310Mを調達（2019/2/6公表）、累計調達額約$765M
a16zはSeed Roundのリードインベスター、そのほかの株主はBain Capital Ventures、GV、Fifth Wall、Rainbow Technologies、等
（Lime社のコーポレートサイトより引用）
・zipline（モビリティ）
アフリカの医療現場において医薬品等を患者に届けるドローンを開発・提供
2014年設立、SeriesC-$190Mを調達（2019/4/9公表）、累計調達額約$233M
SeriesA RoundはSequoia Capitalが、SeriesB RoundはVisionnaire Venturesが、SeriesC RoundはKatalyst Venturesがリードインベスターを務めた
（zipline社のコーポレートサイトより引用）
8. その他の領域
・HIPCAMP（アウトドア）
キャンプ版Airbnbサービスを提供
2013年設立、SeriesB-$25Mを調達（2019/7/25公表）
a16zはSeriesB Roundのリードインベスター、SeriesA RoundではBenchmarkが、Seed RoundではAugust Capitalがリードインベスターを務める
（HIPCAMP社のコーポレートサイトより引用）
・Wonderschool（教育）
教育やチャイルドケアの経験者が、自宅でChild CareやプPre-School（幼稚園に通う前の2〜5歳が対象）を開設する支援を行う
2012年設立、SeriesA-$20Mを調達（2018/8/10公表）、累計調達額約$24M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、その他の株主はEdelweiss、First Round Capital、MaC Venture Capital、等
（Wonderschool社のコーポレートサイトより引用）
・FOURSQUARE（位置情報×ビッグデータ）
位置情報に関わるビッグデータを提供
2009年設立、SeriesG-$150Mを調達（2019/5/31公表）
a16zはSeriesB,Cのリードインベスター、その他の株主はUnion Square Ventures、Microsoft、DFJ Growth、Naver Corporation、The Raine group等事業会社の顔ぶれも目立つ
（Wonderschool社のコーポレートサイトより引用）
・Hatch loyalty（アナリティクス）
小売事業者向けに顧客ロイヤルティを高めるための分析ツールを提供
2011年設立、SeriesB-$12Mを調達（2013/8/23公表）、累計調達額$25M
SeriesA, B Round共にa16zがリードインベスターを務めた
（Hatch loyalty社のコーポレートサイトより引用）
・IFTTT（IoTのソフトウェア連携）
アプリやWebサービス、ネットワーク接続できるIoT製品を連携するプラットフォームを提供
2010年設立、SeriesC-$24Mを調達（2018/8/26公表）、累計調達額約$63M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、SeriesB RoundはNorwest Ventures Partners、SereiesC RoundはSalesforce Venturesがリードインベスターを務める
（IFTTT社のコーポレートサイトより引用）
・Keybase（チャットアプリ）
暗号化によりメッセージの改ざんやなりすましを防ぐ無料チャットアプリ
2014年設立、SeriesA-$10.8M（2015/7/15公表）
a16zがSeriesA Roundのリードインベスター
（Keybase社のコーポレートサイトより引用）
・Nation Builder（コミュニティ向けソフトウェア）
コミュニティオーガナイザー向けのソフトウェアを提供
2009年設立、2018/12にDebtで$10Mを調達、累計調達額約$25M
a16zはSeriesA Roundのリードインベスター、その他の株主はRunway Growth Capital、Omidyar Network、等
（Nation Builder社のコーポレートサイトより引用）
・SentiLink（セキュリティ）
合成アイデンティティ詐欺に特化した不正検知ソリューションを提供
2017年設立、SeriesA-14Mを調達（2019/3/26公表）
a16zがSeriesA Roundのリードインベスター
（SentiLink社のコーポレートサイトより引用）
今回のa16zのtoC向け企業ポートフォリオまとめは以上になります！かなりボリューミーな内容になってしまいましたが如何でしたでしょうか。少しでも皆さんのお力になれば幸いです。
また、引き続き宜しくお願い致します。
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