10月14日(水)本日の東京市場は、景気回復の緩慢さが意識され軟調な展開に。
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■10月14日 本日の見出し
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米国銀行大手が市場予想を上回る決算で売られる。
景気回復の緩慢さが意識され軟調な展開に。
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■本日の日本株概況
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おはようございます。アナリストのKanonです。
前日の米国株式市場ではワクチン開発に関する
ネガティブなニュースが投資家心霊の重荷になったほか
決算を発表したJPモルガン・チェースや
シティグループが下落し、相場の重荷となりました。
JPモルガン・チェースやシティグループは
市場予想よりも良好な決算を発表したものの
経営者が景気の先行きに関して慎重な姿勢を見せたことや
材料出尽くし感から売りが優勢になったと見られます。
これを受けて、これまで様々な支援策の恩恵で持ちこたえてきた
消費者や企業の資金繰りが厳しくなりつつあるとの見方が強まり
本日の日本株市場でも上値を重くしそうです。
また、国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しで、
今年の世界成長率予想をマイナス4.4%と
6月時点のマイナス5.2%から上方修正しましたが、
2021年は従来の5.4%から引き下げ、プラス5.2%と予想。
景気回復の緩慢さが意識されるなかで
各企業が成長していけるのか、
元に戻っただけ、に留まるのか
より慎重に業績推移を見ていく必要がありそうです。
日本株市場ではTOPIXの下落幅が前日比で0.5%を超えると
日銀による買いが入りますので、下げ幅は限定的になると見ていますが
本日は日経平均株価で前日比150円程度の下落は見ておければと思います。
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■前日の海外概況
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13日の米株式相場でNYダウ平均は、
前日比157ドル71セント安の2万8,679ドル81セントと反落。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが
開発中のコロナワクチンの治験を休止したと発表。
また、製薬のイーライ・リリーは、
米当局がコロナの抗体治療薬の治験の休止を
勧告したと報じられ、投資家心理の重荷となりました。
企業決算を発表した銀行の
JPモルガン・チェースやシティグループ、
赤字決算を発表した空運のデルタ航空が
売られたことも指数を押し下げる要因に。
「5G」対応の新型「iPhone」を発表した
アップルが材料出尽くしと見た売りに押され、
ナスダック指数も引けにかけて反落しています。
『為替』
13日の東京外国為替市場で円相場は、
1ドル=105円45銭~55銭近辺と円高に傾倒。
コロナワクチンや治療薬の開発を巡る不透明感が広がり、
景気の先行きへの懸念が高まったため
リスクオフの円買いが優勢となりました。
『日経平均先物』
13日のシカゴ日経平均先物12月物は前日比100円安の2万3,515円と反落。
米国株価指数につられる形で売りが優勢となりました。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:28,679.81 (-157.71)
・ナスダック:11,863.896 (-12.363)
・S&P500:3,511.93(-22.29)
・為替 ドル円:105.45-105.46(-0.02)
『国内』
・日経平均株価:23,601.78(+43.09円)
・TOPIX:1,649.10(+5.75)
・日経ジャスダック平均株価:3,648.90(-4.51円)
・東証マザーズ指数:1,347.08(-4.14)
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■本日の予定
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『海外』
9月生産者物価指数(21:30)
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■本日決算発表
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ABCマート、いちご、クリレスHD、サイゼリヤ、
S Foods、コメダ、USENNEXT、IDOM、
リンガハット、歌舞伎、UUUM、ロコンド、キャンドゥ、
SFP、トランザクショ、ティアンドエス、大庄、エコス、
リックソフト、ザイマックス、インタファクトリ、農総研、
ノダ、シンメンテHD、識学、関通、ALiNK、247、
エムビーエス、AHCG、クックビズ
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■本日の注目銘柄
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・【9742】アイネス
デジタル庁関連として注目。
※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。
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