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「株式投資の期待値とは?勝ち組投資家が知っている投資の期待値と投資行動」

こんばんは、アナリストのKanonです。
今回は投資の期待値について書いていきたいと思います。

「期待値」とは、確率論の考え方をベースにした概念のことで、
「投下した資金に対して戻ってくるお金の見込み」
のことを表しています。

例えば、宝くじや競馬等のギャンブルでは、
くじや掛け金の金額に対して
どの位のお金が戻ってくる(配当がある)のか?
を考えるのに使われますし、

ビジネスの現場では設備投資や投下資本に対する
期待収益という考え方で応用されています。

この「期待値」という概念を「投資」に活用することで、
これから自分が行おうとしている取引で
「得られるであろう利益の見込み額」が計算可能になります。

つまり、投資の期待値を計算することで、
自分の投資行動(取引)のリスクやリターンを数字で
可視化できるようになりますので、

結果的に資産運用の不確実性を
低減させる効果が期待できるのです。

ということで今回の記事では、
この「投資の期待値」をテーマに、
勝ち組投資家の投資行動を考えていきましょう。


・「期待値」とはどんな数字なのか?

まずは、投資の期待値について考える前に、
一般的な「期待値」の使い方や事例について紹介します。

(1)コイントスやサイコロゲームの期待値

例えば、コイントス(サイコロ)で
表が出るか裏が出るか(奇数が出るか偶数が出るか)を予測して、
当たれば賞金が貰え、外れれば掛け金を失うゲームを考えてみましょう。

このゲームの参加費(掛け金)は100円で、
予測が当たれば200円を獲得し、
予測が外れれば100円を失うと想定します。

このゲームの期待値は、
表が出る確率=50%で200円が得られ、
残りの50%=裏が出る確率で100円を失う
ゲームの見込み額で計算できますので、

(50%×200円)+(50%×-100円)
=100+(-50)=100-50=+50円

となります。

つまり、このゲーム1回辺りの期待値は
【+50円】と考えられますので、

このゲームをやり続ける限り1回ごとに
50円のリターンが見込めると判断できるのです。

故にこのゲームは、参加し続ける程儲けが見込める
=参加者にとって有利なゲームだと評価できます。

(2)ギャンブル(宝くじ)の期待値

1枚1000円の宝くじが合計10枚販売されるとします。
この宝くじの当選金は、

・1等5000円
・2等1000円
・3等500円(3500円分は運営者報酬)

で、当選確率は均等であると想定します。

この時、この宝くじの期待値は、

10%の確率で5000円が得られ、
10%の確率で1000円が得られ、
10%の確率で500円が得られ、

残りの70%の確率で1000円を失う
ゲームの見込み額で計算できます。

(10%×5000円)+(10%×1000円)+(10%×500円)-(70%×1000円)
=500円+100円+50円-700円=-50円

この宝くじの期待値は、【-50円】となります。

そのため、このくじを1枚買うごとに
50円を失うと想定できますので、
これは買っても利益は見込めない宝くじだと評価できます。

このように、確率変数によって結果が異なる事象の
「期待値」を計算することで、
その良し悪しが評価できるようになるのです。

・株式投資の期待値を計算してみよう

では、いよいよ「株式投資の期待値」について、
考えていきましょう。

株式投資は、買った株が値動きすることで
利益や損失が発生します。

そのため、その期待値を考える場合は、
「利益額」・「損失額」・「勝率」を想定する必要があります。

すなわち、どの程度の資金量で、
どの程度のリターンが、どの程度の割合で発生する投資なのか?
ということを考えていきます。

例えば、ある株式投資家(トレーダー)の1か月間の成績が、
「平均利益10万円・平均損失5万円・勝率65%」だったとしましょう。

この投資家の1取引当たりの期待値は、
勝率65%の確率で10万円が得られ、
残りの35%の確率で5万円を失う取引の期待値として計算できますので、

(65%×10万円)+(35%×-5万円)=6.5万円-1.75万円=+4.75万円

と表せます。

つまり、この投資家は、1回の取引ごとに
+47,500円の利益を見込める技術を持っていると考えられますので、
もしこの月に投資家が10回取引を行っていれば、
4.75万円×10回=47.5万円の利益が得られたことになります。

また、上記の投資家とは別で、
「平均利益5万円・平均損失10万円・勝率50%」
の取引結果の投資家がいたとしましょう。

この投資家の1取引当たりの期待値は、
勝率50%の確率で5万円が得られ、

残りの50%の確率で10万円を失う
取引の期待値として計算できますので、

【2.5万円-5万円=-2.5万円】となります。

そのため、この投資家は取引毎に
-2.5万円を失ってしまうと想定されます。

これらのことから、株式投資の期待値は、
数字がプラスであればその取引で利益が見込めると言え、
反対に数字がマイナスであればその取引で
損失が発生しやすいと評価できます。

そのため、賢明な投資家は、この期待値(期待リターン)が
マイナスになるような投資行動を排除し、
プラスになるような投資行動を選択、
実行することで、利益の積み上げを実現しているのです。


・投資の期待値をどのように活用すべきか?

このように、株式投資を「期待値」で考えることで、
投資のリスクやリターンを数字で確認できるようになります。

投資のリスク・リターンが数字で確認できれば、
取引結果の不確実性が低下し、成績が安定しやすくなります。

・これまで行ってきた取引結果の期待値を計算してみる(結果分析)
・これから行おうとしている取引の期待値を計算してみる(期待値予測)
・今まで使ってきた手法の有効性を期待値で確認してみる(手法検証)

まずは、上記の事例を参考に、
自分の投資結果や投資計画の期待値を計算してみましょう。
そうすることで、自分の投資行動の期待リターンや
リスクの現状が評価できるようになります。

そして、その数字を大きくしていくことが、
より高いパフォーマンスの実現に繋がっていくのです。

なので、勝ち組投資家になるためには、
定期的に「自分の期待値」を把握しておくことがおすすめですね。

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