【話題の注目株診断】アンジェス(4563)

こんにちは、Kanonです。

アメリカのバイオ医薬ベンチャーであるモデルナが開発するワクチンが14日、第一臨床試験で治験者の全員に抗体が確認できたと発表しました。

2021年初めまでにワクチンが承認されれば、年間売上高が50億ドル（約5360億円）を超える可能性があるとも予想されており、とても期待と注目を集めています。

モデルナ株は年初以降で既に220％以上の株価上昇をしていますが、それでは国内の医薬ベンチャーはどうでしょうか？

今回は話題の注目銘柄である【4563】アンジェスについて記事を書いていきます。

【基本データ】

企業HP： https://www.anges.co.jp/

阪大教授創業の医療ベンチャー。
遺伝子医薬品等を開発。難病治療薬販売も。

東証マザーズ
時価総額：204,294百万円
発行済株式数：122,994,561株
PER：ー倍
PBR：13.24倍
EPS：－
BPS：125.81
年初来高値：2,492円
年初来安値：375円

※2020年7月15日時点のデータです。

アンジェスはマザーズ市場第5位の時価総額を持つベンチャー企業で、保有されている個人投資家もかなり多い人気の銘柄です。

バイオベンチャーは基本的に赤字企業が多く、高PBRでほとんどが無配当です。材料が出る度に急騰してはすぐに元の株価に落ち着いてしまうというのがバイオ株の性質ですね。アンジェスも例外ではありません。

ちなみに、赤字企業は利益が出ていないということなので、PERという指標は機能しません。

今年3月5日、大阪大学とのコロナウイルス予防用DNAワクチン共同開発を発表し、参入企業が続々と発表され株価は急伸しました。

3月5日時点の株価を初動とすると、およそ2ヶ月で5倍近い上昇を遂げています。

アンジェスで大儲けした！という方もいらっしゃれば、この期間が最も出来高が増加している時ですので、2,000円台で購入して今も拘束されてしまっている、という方もいらっしゃると思います。

株式投資は割安の時に拾って割高になったら手放すのがセオリーですが、バイオ株は基本的に材料性に大半の比重が寄って、割高という重しを突き破って上昇していきますので、材料が出てから飛び乗るともし反落した場合には、先数ヶ月から数年は株価が戻ってこない可能性があります。

こちらは2016年からの月足チャートですが、大陽線をつけ大相場となった後には毎回1年ほどの期間で株価が低迷しているのがお分かりいただけると思います。

なぜ一度低迷期に入るとここまで戻りが遅くなるのかと言いますと、バイオ株は先行投資でお金を使いますので、開発のために増資などを頻繁に行って資金調達をします。

「第三者割当増資」という言葉を聞いたことあると思いますが、株を新たに発行して、その割り当てを受ける権利を特定の第三者に対して与えることですね。

新たに株を発行するという事は1株当たりの価値が希薄化しますので、既存の株主にとってはあまり嬉しくないことであり、材料がなかなか出ないことでシビレを切らした投資家などがこれを嫌気して損失回避のために手放したりするので株価は低迷しやすいということなんですね。

株価は企業の業績に基づいて本来の株価へと収束して行きますので、この低迷期間の株価こそがアンジェス本来の株価である、ぐらいの認識で向き合うと現在の株価で果たして買っていいものかどうか？ナンピンしていいか？を判断する参考になりますね。

ですので、アンジェスにこれからエントリーする場合は直近で材料を出したタイミングなど過熱感を帯びているときは避けて、つまらないかもしれませんがボラティリティが落ち着いて値動きがなくなってきた辺りで仕込んでおくと安心感をもって新たな材料発表を待つことができると思います。

それでは現在保有されている方はどう立ち回れば良いか？
これから株価は上昇するか？についてです。

米モデルナに先を越された感はあるものの、国内で承認が下りれば大きな材料として株価も反応することが想定されます。

ただ、材料が出れば凄いことになる！ワクチンさえできれば青天井！と考えている方よりも材料が出れば売りたいと考えている方の方が多いとわたし達アナリストは分析しますので、出尽くし売りには特に警戒したいです。

その為、材料に反応して上昇した場合、今の株価からだと2倍、3倍というのは期待感が少々過度に寄るため、「今回は安いところで拾えなかったからこんなものでいいか」と見切りをつけて次のチャンスに期待し、10％でも着実に利益確定をしたり一旦撤退などをご検討された方がいいとみています。

話題株には飛び乗りたくなるものですが、せっかく投資をしているのであれば、「これから上がる銘柄」を掴みたいですよね。バイオ株じゃなくても1ヶ月で2倍になったりする銘柄たくさんありますので、視野を広く持つのが大事だと思います。

どんな銘柄が良いかご紹介もしていますので、気になる方は是非下のLINEを友だち追加してメッセージを送ってくださいね。

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