11.4
前半のAEW転出関係が大きすぎたため、新日内において、今年はユニット移動といった物語はないかな? と思いながら迎えた年末。
まさかSANADAの裏切りという事件が発生するとは。
とまで驚きかと言うと、そうでもなく。
全日のフィンレーによる「J5G内の裏切り」が示唆された瞬間に、裏切るとしたらTAKAかSANADAだろう、という気持ちはありました。
J5Gになってから、ベルトを獲るまでのSANADAは上向きで、J5Gというユニットも新日の中で独立したカラーを持っていましたが、ベルト戦線が落ち着いた後は、ユニットカラーとしても落ち着いてしまった印象を持っておりまして。個人的な感想ではありますが、プロレスという闘争の場にいる割には主張の薄いユニットだな、という印象は否めなくなっておりました。
そんな中で、無口キャラのSANADAは余計に主張感を失ってしまっており、次に何を目指すというよりも、団体の中で上手く使われているな……という印象が濃くありまして。これはメタ的な読みなので良くないものとは理解しつつも、目指す先を待ち望むタームに入って長くなってしまったのも感じており。
そんな中で、BCWD入りというのは大きな転機になると期待しております。特にテクニックに長けたSANADAが、どのようなヒールプレイを見せてくれるのか。LIJ時代とはまた違った顔を見せてくれるに違いないと、期待しております。
一方で海野関係。
今日も盛大にブーイングを受けておりましたが、その点に関してはどうにもやるせない、好きになれない文化ではありました。
ブーイングを受けるというのも通過儀礼のようなものになっているとは理解しているのですが。本心からのブーイングと、客も通過儀礼として理解しているからこそ発するブーイングでは違うと考えておりまして。
みんながやっているから、通過儀礼だから、ブーイングと言うネガティブ行為を行うというのは、どうにもイジメのようなものを感じてしまうんですよね。観客がイジメに加担している、共犯者になっているといったように見えてしまい、形骸化した儀式を見ているようで、気持ちが悪くなってしまうのです。ブーイングをするのであれば、もっと心の底からブーイングをしてほしい。一挙手一投足に対してブーイングをしてほしい。
今日の大阪で、ブーイング周りに対する違和感が、自分の中で明確な答えになった気がします。
というようなマイナスな話はここまでにして(でも、書いておきたかった)。
今日の試合も第ゼロ試合から印象的なものが多く。
特に1試合あげるとしたら、第1試合のヤングライオン村島選手!
5WAYという試合形式の中、対戦相手であるWDと5対1の状況下において、WD陣営の必殺技をこれでもかと食らい続ける姿には、高い信頼と期待を感じさせてくれました!
TMDKの躍進(タッグベルトは落としてしまいましたが)。
オーカーンHENAREの北村に捧げる勝利。
DOUKI、デスペラード。
裏切りこそありましたが、タイチが見せた闘志。
そしてドームに向けたザック、そこに立とうとする海野の意思。
SANADAのWD入りによりWTLがどうなってしまうのかも含め、年末からドームに向けて一気に面白さが加速しているように思います。
……そういえばEVILに連れて行かれた棚橋社長はどうなったのだろうか