散文 20240618

久しぶりに文章を書きたくなったので、とりあえず書き始めた。保護猫を迎えた経緯だとか、家を購入するまでの色々だとか、そういうことをまとめるかとも思ったのだけど、もう少し毒にも薬にもならないことを書きたくなったので、そうします。

春巻きはすごい、という話。何がすごいって、懐の広さがだ。世間ではなんとなく餃子のほうが高い地位を得ているように感じるが、一方で春巻きの評価が不当に低いのではないかと思う。餃子を食べに行こうぜ、とひとが言うとき、それは大体ビールとセットで想起されていると思う。でも春巻き食べに行こうぜ、でも良いじゃないか。餃子の中身は大体が肉と野菜だが、春巻きには何を入れてもいい。春巻きにルールはない。
わたしは同じことを味噌汁にも思っているのだが、少し日常に食い込みすぎている。毎日のことだから、どちらかというと義務に近い。あとグラタンとパスタもそうなのだが、基本的に洋食を作るのが不得手なのでわたしの心を浮き立たせてくれるものではない。ところが春巻き。すごいのだ。何を入れよう、何を入れても美味しくなるぞ、という高揚感。
さてわたしは昨晩、鱈と梅と塩揉みきゅうり、海苔と帆立と塩揉みきゅうりの二種類の春巻きを作った。どうだ、食べたいだろう。美味しかったぞ。
春巻きオンリーイベントをやりたいが、困ったことに春巻きって揚げ物なのである。胃もたれが怖いね。

最近、生まれてはじめて痩せようとしている。まだ痩せてはいない。
まずピラティスを始めた。痩せるには代謝を上げるのが良かろうという気持ちがあり、それから肩こりと頭痛と冷え性と、わたしの身体を襲っているあらゆる現代病が少しでも良くなれば良いと思ったのだ。そこまで高頻度で通っているわけではないので、ピラティス自体の効果を強く感じているわけではない。しかし、毎月自分の健康のために金を使っているという意識から、自発的にそれ以外の運動もするようになった。といっても人生で一度も運動をしたことがないので、無茶はできない。風呂上がりの軽いストレッチと筋トレ(スクワットなど)、それからたまのウォーキング。
わたしは歩くのが遅い。平均よりも遅いと思う。周りをきょろきょろ見回しながら、道端の花は全部触りながら、道行く犬は小さくなるまで見送りながら、ちんたら歩くのが常だ。でも、痩せるためのウォーキングなら早足でないと意味がないと聞いた。そこで1キロを10分~10分30秒の間におさまるように歩いている。結構つらい。筋力が足りていないせいでもあり、わたしのコンパスが短いせいでもある。その速度で30分、大体3キロ歩くことにしている。歩くルートは決めておらず、15分かけてとにかく好きな方向に歩き続け、残りの15分で家に帰ってくるということをやっている。大体30分をオーバーする。
つらくとも、暑くとも、帰るためには自分で足を動かさなくてはいけないということに馬鹿馬鹿しさと苛立ちを覚えるが、とりあえずやっている。しかしこれから梅雨、それから夏がくるので、ぱったりとやめる気もしている。それはそれで仕方ないと思っている。わたしはわたしを責めない。

最近、自分が何者でもないことがあまり苦しくなくなった。齢三十をいくつか過ぎて漸くである。足掻くこともやめた。わたしはすごくまともで、ちゃんとしている。それでじゅうぶんなのだと、思った。

口の中に壮絶な口内炎があって、口の中が全部痛い。と書いて、口の中以外に口内炎ってできないのだから、これって頭痛が痛い的な重言だな。

四月、出社指示が出た。これまで完全在宅で働いていたところに降って湧いた話で動揺した。週に一回くらい出社せよとのお達しだったので、頑張って月に三回くらい出社することにした。会社はどうにも薄暗いし床が汚いし集中できないので、大体数時間だけ会社で仕事をしている振りをして、そそくさと帰ってきている。
仕事用のパソコンが、重い。肩掛けのカバンで持ち運ぶと重くて痛いので、大体リュック通勤になる。長いこと使っているリュックで、少々汚い。通勤用の格好いいリュックがほしいが、どんなものが良いのか全くピンとこない。月に三回しか使わないので探す優先度が下がりがちで、でも確かに月に三回は使うのでその度にテンションが落ちる。

またこうやってどうでもいいことを書くかもしれない。


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