見出し画像

「ヨーリオン サムワイズ4 デスタク」〜レガシーNo.2〜

はじめに

 令和5年8月12日に行われた第16回彼の地きずな杯(レガシーの部)の優勝デッキの紹介です。
 伝統的な白ビートダウン、通称Death & Taxes(以下デスタク)はメタによって形を変えながらレガシー環境を生き抜いている根強い人気を持つアーキタイプである。今回優勝したのはそのデスタクの中でもかなり特徴的な構築となっているので優勝者のインタビューを参考に解説していく。

80枚デッキでも4積みが多いのでプレマに収まった

・ヨーリオンの採用

相棒の中でもステータスが優秀で構築制限も緩い


ヨーリオンのために80枚にする構築は、イコリアでの登場以降徐々に数を増やし今やデスタクの主流となっています。80枚にすると引きムラが大きくなるというデメリットがありますが、通常の初手7枚に加え強力なクリーチャーを抱えたままプレイできるというのはかなり大きいメリットであると判断されているのでしょ。

白だからこその低タフネスサーチ
赤だからこその低攻撃力サーチの逆

ブリンクによる187能力の再利用は元々187能力が多数採用されていたデスタクと相性が良く、その中でも護衛募集員はサーチ能力を持っているため強力である。護衛募集員でのサーチ先のスロットが取れるというのも80枚型のメリットであり、引きムラがでるというデメリットの解消にも繋がる。

・金属モックスによる『白チブ化』

個人的に好きなver 黒いからクロムモックスとわかりやすい


デッキ制作者曰く「白単イニシアチブを意識して1tにヘイトベアを立てることができるようにしたかった」とのこと。
『白単イニシアチブ』とは半年程前にレガシー環境で暴れ回ったデッキで、1t目にイニシアチブ持ちや白の強力ヘイトベアを出して制圧していくデッキである。このデッキではサリアや迷宮の霊魂がヘイトベア、石鍛冶の神秘家がイニシアチブのような強力アドアタッカーを務めている。

・サムワイズは強い本当に強いんだ

2マナ・2/1・瞬速・指輪物語
の白いカード


このデッキで一番目を惹くのは4積みされた《剛毅なるサムワイズ》だろう。除去されたクリーチャーの回収はもちろん、フェッチランド・《不毛の大地》・《孤独》など相性の良い強力なカードを使い回せるのが強力だ。

史上初のまともな +を持った2マナPW、レガシー禁止

さらに《カラカス》が合わさるとさながら《レンと六番》のような不毛連打が可能になり、《コロンドールのマンガラ》コンボのようなことが可能となっている。

ソビエトロシアでは指輪があなたを誘惑する

新能力の「指輪があなたを誘惑する」は4段階のうちどの能力もクリーチャービートダウンであるデスタクと相性が良い、特に指輪所持者になると付与される「伝説のクリーチャー化」は《カラカス》がフル投されているこのデッキに噛み合っているといえる。

以上が第16回きずな杯優勝のデッキ紹介でした、《一つの指輪》が話題ですが指輪の誘惑もなかなか強力ですね。
優勝おめでとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?