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青白石鍛冶を使った2023年振り返って

2023年は石鍛冶を回している人間にとって激動の年でした、追加カード・制限改訂、それに伴う環境の変化を振り返ってみようかと思います。

2023年を振り返って

前半《語り部の杖》による古典派の復活

当時私はPWや《対抗呪文》といった重めのカードを多くとった伝統的な中〜低速型に限界を感じて、《エスパーの歩哨》に《不毛の大地》《目くらまし》《もみ消し》のマナ拘束3点をとったテンポ型を回していました。そんな中「ファイレクシア:完全なる統一」の統率者デッキに収録された《語り部の杖》は古典的な中〜低速コントロールを復活させる力がありました。

2マナで設置・(実質)キャントリップ・ドロー条件が簡単
まるで豆の木みたいだぁ(直喩)

石鍛冶自身はクリーチャーですが持ってくる装備品から生成される細菌はトークンなので問題無く、元から石鍛冶のアタッカー候補には《サメ台風》・《放浪皇》・《Comet, Stellar Pup》といったトークン生成カードがいる為無理なく組み込むことができます。

当時(1年経ってない)を思い出して構築
今見るとplateau買う必要がありそう

その後の3月《表現の反復》と《白羽山の冒険者》がレガシー禁止カードとなり「青赤デルバー」と「白単イニシアチブ」が大きく弱体化し石鍛冶的には良い流れになっていました。

中盤《オークの弓使い》被害者の会

MTGA限定フォーマットでは戦場に出た際の誘発が無いよう再調整されたらしい
最初からそれで(ry

6月とあるカードが収録されました、そう《オークの弓使い》ですね、このカードはドローメタはもちろん戦場に出すだけでタフネス1がついでに焼かれてアドバンテージが取られるのでデッキ構成を大きく変える必要がありました。
タフネス1や追加ドローを持つ《エスパーの歩哨》《サメ台風》そして上記の《語り部の杖》というテンポ型・中〜低速型両方のキーパーツの立場が悪くなってしまいました。幸い《進め、エオルの家の子よ!》が同時に収録されたので「奇跡」に近い低速の重コントロールにシフトしました。

《進め、エオルの家の子よ!/Forth Eorlingas!》
レッツゴーエオルキッズでは無い

後半《眠り呪いのフェアリー》によるテンポ型の復活

9月「エルドレインの森」に《探索するドルイド》や《豆の木を登れ》が収録されレガシーに影響を与えているなか青白石鍛冶ではあるカードに沸いていました。

「呪い眠り」なのか「眠り呪い」なのかよくわからなくなる
なんならカウンターも麻痺なのか呪いなのかよくわからなくなるのでスタンカウンターと呼んでる派

オークにやられていた《エスパーの歩哨》の枠にすんなり入る性能をしていたこのフェアリーでテンポ型に再び挑戦しようと思いました。護法②を持つ軽量飛行アタッカーという性質上、上記の「マナ拘束3点セット」と相性が良く麻痺カウンターによる制限もそれらの足止めにより比較的デメリットが少なく運用できるとのことで即採用となりました。

↑実際彼の地きずな杯で優勝した際の記事になります、フェアリーの相性の良さやオークの弓使い被害者の会について詳しく書いているのでよろしかったらぜひ。

終盤《豆の木を登れ》まみれなのだ

12月モダン禁止に、よりカードプールが広く相性の良いレガシーはどうなるだろうか
《夢の巣、ルールス》と同じ末路を辿る気がする

エルドレインの森に収録された豆の木はレガシーのコントロールデッキと相性が良く、《意志の力》はもちろん《孤独》《終末》《束縛の力線》と言った5マナ以上でありながらも0〜1マナで唱えられる優良除去たちでコントロールしながらアドバンテージを取れます。前述の《進め、エオルの家の子よ!》のために赤・《オークの弓使い》のために黒・《束縛の力線》のために全色、はたまた《空を放浪する者、ヨーリオン》のために80枚デッキにしたものなど豆の木だけで多様な種類があります。

豆があるとアドバンテージ論壊れる

結果異様なアドバンテージを獲得できる豆の木コントロールは大半のフェアデッキに有利がつくため現在レガシー環境は「豆の木」とアドバンテージをひっくり返せる「コンボデッキ」とそれに対して有利が取れるよう妨害多めの「テンポデッキ」が上位に名を連ねています。

来年の石鍛冶の行方

来年この環境を生き抜くためにいくつかの脳内案が出たのでそれらを纏めて締めたいと思います。

・テンポ型

対コンボを見据えて妨害多めに取るプランがあります。アタッカー枠は素早く殴り勝てるように《濁流の執政》をとったり、《船殻破り》や《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》など範囲の広いメタクリーチャーを積み殴っていけるようにして、妨害枠は《相殺》を積む可能性もあります。

初登場時はMoxはびこるヴィンテージくらいでしか使われてなかったが、最近では《孤独》などのインカーネーションサイクルに有効ということでレガシーやモダンでも採用が増えてきている

・コントロール型

基本的に豆に対してアドバンテージ量で苦戦を強いられるためなにかしら別軸戦いをする必要があると思います、有力候補は《一日のやり直し》コンボあたりを搭載するというプランでしょうか。

お互い手札と墓地をデッキに戻して7枚ドロー
ドローできなくする置物を置くと相手は手札を全て失う

コンボパーツである《船殻破り》と《覆いを裂く者、ナーセット》はナチュラルに豆の木対策となり、コンボによる実質全ハンデスは豆の木でとられたアドバンテージをリセットできます。一応7枚引いてもターンが終了する為オークに掛からずドローできるというポイントも見逃せません。

・コンボ型

青白で《石鍛冶の神秘家》を使うコンボデッキというと「セファリッドブレックファースト」が挙げられます。

起動が0コストのパーマネントで対象に取り続けると自分のデッキが全部墓地に落とせる。
そこから《タッサの神託者》を蘇生かなにかで勝利
0マナで何度も対象に取れるカード
装備品なので石鍛冶の神秘家でサーチ、1マナなので《ウルザの物語》からサーチ可能

始動が速くサブプランも取れるということでかなり有力なのではないでしょうか。

最後に

以上が2023年を青白石鍛冶視点から見たまとめになります、パワーカードや制限改訂と色々振り回されました、しかしだからこそ軸をずらしたり効果的なメタカードを探し出しなんとかして勝利をもぎ取ろうという野心に、そしてその野心がより強くなろうという原動力になるのだと感じました。来年はどのような年になり青白石鍛冶はどうなるのでしょうか。
では今年はありがとうございました来年もよろしくお願いしますそれでは良いお年を。

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