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雑記(20240529、二刀)

最近(といってもここ2カ月くらいだが)、ヘヴィファイトで二刀を使用している。
(正確には刀じゃなくて剣なんだから双剣じゃねーかという気もするが、聞こえがいいのでここは二刀で統一する)

俺はヘヴィファイトを始めてから7年近く、ほとんど剣盾(片手に剣、片手に盾を持つスタイル。盾の形や大きさは一様ではない)のみで戦ってきた。理由は簡単、強いからだ。ヘヴィファイトはほぼ全身に当たり判定がある、しかし盾を持つだけで大きさによっては体を覆い隠すことができる。彼我の実力差が多少あろうとも、有効打を貰いさえしなければ勝利する確率は格段に跳ね上がる。「色の白いは七難隠す」という言葉があるが、「盾のデカさも七難隠す」と俺は思う。ちなみに盾の大きさは使い手の強さと反比例する、小さい盾を扱うことのできるファイターはだいたい強い。そして強いファイターがデカい盾を持っても強い。極論、強いファイターは何を持っても強い。

デカい盾でイキっていたらさらにデカい盾で分からされる俺(写真右)

戦うことが好きなのではなく勝つのが好きなので、当然強い武器を使う。だから盾を好き好んで使っていた。……なのだが、最近思うところがあり二刀を使用している。

俺はヘヴィファイト用の盾を三枚所持しており(うち一枚は貸出し中)、最も新しい盾は全体が樹脂でできているという特徴を持つ。これがまぁ~~~軽い。デカい盾は基本的に持っているだけで腕が疲れてガードが下がり、その隙を攻撃されて負けるということがままある。樹脂製盾はその欠点を見事に克服しており、また軽いので動かしやすく、防御可能な面積が格段に広い(軽い上にデカいなりの欠点はあるのだが、ややこしくなるのでここでは割愛する)。
この盾とともに多用した戦い方が、「防御をガチガチに固めて相手に攻めさせ、スタミナが切れたところを攻撃する」というものだ。強い戦法だと思う。攻め切る腕がなければ手も足も出ないであろう。加えて俺の甲冑はヘルム以外ほぼ全て金属を用いていない、樹脂もしくはハードレザー製。非常に軽いので持久戦はより有利だ。
ただこの戦法、すっげぇ地味だ。そしてセコい。「塩試合」と辞書で引いた時の用例に極太明朝体で書かれていても違和感がないだろう。ここ最近は年に数回程度だが人前で甲冑戦闘を披露する機会にも恵まれているため、この対人メタしか考えていない戦法はギャラリーにとって害悪でしかない。
加えて、この樹脂製盾が言うなれば「過保護」なのだ。強すぎるため無理せずとも勝てる。無理せずとも勝てるから、戦い方に幅が出ない。

ヘルム以外ほぼ全身樹脂製の防具に身を包んだ俺

このままではいかん、と一念発起し二刀を使うようになった。戦い方にもよるが、剣盾に比べて二刀は受け身であれば有利になる、という場面がほぼない。防御に偏った今の戦法を矯正するには十分だろう。

ちなみに。
インターネットの荒野ではしばしば「二刀流は弱い」という言説が見受けられるが、少なくともヘヴィファイトにおいては別にそんなことはない。「利き手でなければ刀を十二分に振るうことができない」というのが主な根拠のように感じられるが、俺にしてみれば練習が足りないだけか自分で戦った経験がないだけではなかろうか。(最初は「練習不足のヘタクソ」や「自分では戦ったことのない腰抜け」という表現を用いていましたが、時節に鑑みて修正しました)

左手に持つ剣のカップヒルト(柄)は蜘蛛の意匠が刻まれた一点モノ。銘を「叢蜘蛛」と名付けた


甲冑積立金にします。