unity1week「そろえる」振り返り
unity1weekとは?
UnityRoomさん主催のオンラインイベント。
Unityを使って1週間でゲームを作ってみんなで遊んじゃおう!
という趣旨の企画です。
https://unityroom.com/unity1weeks/55
過去に何度か参加した事はあるんですけど、今回はGW中の開催ということもあって開発期間はバッチリ確保できる!という事で、私は意気揚々と参加する事にしたのでした。
開発は1週間前よりも前から始まる…?
unity1weekはかなりユルいイベントなんですけど、1週間でゲームを作るのは結構大変。なので、毎回お題が決められるんですが、その前から開発を進めておくのが吉です。
という事で私はその時研究中だったNPCのAI制御を活かしたゲームを作ろうかな…と思ってたんですよ。そう、お題が発表されるまでは…。
お題発表!今回は「そろえる」
unity1weekは月曜0時にお題が発表され、日曜20時までに投稿する流れ。投稿したゲームは20時に一斉公開されます。なのでお題が発表されたらまずはどういうゲームにするか?企画を立てる所から始めます。
そしてお題の発表。今回のお題は「そろえる」です。
いろいろと着想が膨らみそうなお題ではありますが、私が最初に思いついたのは今一つしっくりこないゲーム内容でした。それはステージに配置されているアイテムを全てそろえるドットイート系のゲームです。
AIを駆使するなら悪くない題材じゃないかなとは思ったんですけど…でも、なんかしっくりこない。多分個人的な好みの問題なんですけど、どうせなら思いっきり自分好みのゲームに寄せようと思いまして…
そうして考え付いたのがみんなでチアダンスをやるゲーム。
キャラの数を増やして全員の動きをそろえるゲームの方が絵面的に面白そうだと思ったんですね。という事で当初の予定を変更してこちらのゲームを作る事にしたのでした。
1週間でリズムゲームを!?出来らあっ!
みんなでチアダンスをやるゲームを作ると決めましたが、仕様としてはシンプルなリズムゲームを目指す事にしました。
敢えてシンプルにしたのは、unity1weekは毎回300~400もの作品が投稿されるのでゲーム毎にルールを覚えなければならないのはユーザさんに負担をかけてしまうのでは…と、そんな思いがあったから…
…と言うのは建前で、そもそも技術的に凝った事が出来なかったんです。だってリズムゲームを作るのは今回初めてですし…無理は禁物ですよね。
という事で今回リズムゲームのコア部分はアセットの力を借りて再現する事にしました。
これはKoreographerというアセットでGUIエディタを使ってオーディオデータにイベントを仕込む事が可能。BPMを設定するとグリッドが表示されてイベントを打つ時にスナップできるのが非常に便利です。
そしてなんと!サンプルにリズムゲームの基本部分が収録されてます。
なので今回はこのサンプルを流用する事にしたんですが、成否判定部分などは自分で拡張する必要はありました。難度はそんなに高くないので普段からC#をガリガリ書いてる人ならきっと難なく対応できるでしょう。
ところでこのアセット、間違いなく優良アセットであるとは思いますけど、通常版が$55、プロ版は$214.5もするので購入時はお財布と要相談です…。
(私は安い方を買いました)
完成!そして公開
そうしてゲームのコア部分が出来上がり、曲データもいくつか用意。UIなども用意して1週間で完成にこぎ着けました。
公開後、2週間の間は評価期間となり、他の人が作ったゲームを遊んで評価したりコメントを付けたりできます。
今回リズムゲーム作品はそこそこ見受けられましたけど、チアダンスを題材にしたのは私だけなようで…ネタ被りはちょっと怖いので助かりましたねw
結果発表~
評価期間が過ぎるといよいよ結果発表です。
評価の軸は「楽しさ」「絵作り」「サウンド」「操作性」「雰囲気」「斬新さ」の6つあって、それぞれのトップ作品がunityroomのページに掲載されます。
それでは「そろえてCHEER UP!」の結果はというと…
楽しさ:24位
絵作り:20位
サウンド:23位
操作性:--
雰囲気:38位
斬新さ:--
総合:33位
なんと、総合33位!
トップ50入りは今回初めてです!やったー!
楽しさ、絵作り、サウンドも新記録達成です!
斬新さはお察しな感じですけど…まあ今回はみなさん楽しんで頂けたようですしヨシとしましょう。
最後に
という事でunity1week「そろえる」を振り返りましたが、いかがでしたか?
今回は割と成り行き任せで作ってしまった感もありますけど、結果的には良かったです。初めてリズムゲームを作る事が出来ましたし。
え?当初行なってたNPCのAI制御の研究はどうしたかですって?
一応ですがAI制御によく使われるビヘイビアツリーと呼ばれるビジュアルスクリプトの学習はこの期間中に軽く済ませており、キャラの表情変更システムに搭載してまして…
まあ、13人もいるのでビヘイビアツリーで表情変更するよりもテーブル参照の方が柔軟で便利かなとは思いましたけどね。ただ、学習目的としては十分役目を果たしましたので無駄にはなってないですよ。別で作っているゲームで有効活用できてますしね。
逆に、完全に無駄となってしまったと言えば…
この子、没っちゃったけど…完全に没にするには惜しいですね。
今後の出番、どうしよう?
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