スト6初心者3ヶ月プレイヤーがモダン・クラシックを考察する
最近スト6をやっている。
ずっとルークを使ってたがマリーザ・ジュリに手を出し始めた。
操作環境はモダン×パッドだ。
操作環境についてはそれなりに悩んだが、今はこの形に落ち着いている。
私は雑食にあらゆるゲームジャンルに手を出すが、所謂対戦2D格闘にはそこまで入れ込んだことは無く、ストリートファイターシリーズは初めて触った。
近いものを挙げれば、ドラゴンボールファイターZ、ポッ拳、スマブラ程度だ。
格ゲーというジャンルの、他ジャンルのアクションゲームに比べるとシビアなコンボ入力、システムへの理解、オンライン対戦での研鑽などというゲーム体験には忌避感はなく、むしろ興味深く思っている自覚がある。
それなのになぜ、ストリートファイターシリーズを始めとする対戦2D格闘に手を出した事がなかったのか。
その要因の一つにコマンド入力への嫌悪感があるのは間違いないと思う。
私が人生で初めて触れた格ゲーはスマブラだ。(スマブラ格ゲーじゃない論争は置いておく)
スティック・方向キーでの複雑な入力は必要としない操作性。少し覚えれば出したい技を出せて当たり前。
そんな経験値と共に育てば、出したい技が出せない・楽しめるようになるまで時間がかかるようなゲームは初心者には続けられない。
楽しく無いものを楽しめるようになるまで時間をかけられるほど、人は簡単にマゾにはなれない。
実際、なんとなく買ってみたDBFZは総プレイ時間は10時間もいってないだろう。
では何故そのようなゲームが生まれたのだろうか。答えは「時代」なのでは無いかと考える。
私はいわゆる「あの時代」の当事者では無いし、アーケードゲームにも明るくは無いが、スト2の爆発的人気は、「2D対戦格闘」と「レバー+6ボタン・コマンド入力」を深く結びつけ、業界内にも消費者にも印象づけただろう。
しかし時代と共に流行は移ろう。長年の歴史を持つビッグタイトルシリーズでも、業界内の技術革新、新たなゲーム体験の提供を求めて追求を続ける。「ドット絵・ターン制コマンドバトル・JRPG」だったものが「3DCG・オープンワールド・アクションアドベンチャー」へと変わりゆく。それでもシリーズ通して根底に揺るがないものは各社・各作品あると思う。
ストリートファイターシリーズも、ゲームシステムの変遷などはあるだろうが、対戦における読み合いの駆け引きなどのゲーム体験・面白さの本質というのは変わっていないはずだ。
しかし、アーケードゲームをルーツに持つという事がのちの時代においてはネガティブな要因の一つとなっているのではないだろうか。
ゲームセンター・アーケードゲームという文化はかつてに比べると衰退していっているし、コロナ禍にも大きな打撃を受けた。
ゲームは家で遊ぶものになり、持ち運んで遊ぶものになり、スマホで遊ぶものになった。
そんな世界におけるゲームのコントローラーの最大公約数は、家庭用ゲーム機に付属する「パッド」になった。
事実、非格ゲーマーをターゲットとしたポッ拳の筐体には、コントローラーにパッドが採用されていた。
しかし格ゲーというジャンルの盟主たるSFシリーズは、操作の簡易化で既存プレイヤーのゲーム体験を奪うことはできない。操作の簡易化は新規プレイヤーの増加に確実につながるとも言えない。
それを踏まえるとモダン・クラシックの両立・バランス調整というのは本当に革新的なんだと思う。しかもそれをやったのがSFシリーズだということが。
普段スト6関連の情報を収集していると、未だにモダン・クラシック論争というのは目につくし、クラシック過激派のモダン否定も見られる。同じキャラでもC・Mで考察の余地があるというのはいい事だと思うが。
クラシックで複雑な入力をするのが楽しかった、という意見もよく見る。モダンでもコンボトライアルを何度も失敗しながら完走した時は達成感があるので、分からなくはない。
でもこのゲームの面白さの本質はそこじゃない。
CAPCOMはストリートファイターシリーズの面白さをアピールする時に、「複雑なコンボ入力の達成感」とは言わない。
本当に手動入力そのものが面白いと思っているならトレモでずっとやってればいいし、そういう人なら多分音ゲーの方が向いている。
クラシックの人がモダンに文句を言っていても、ほな自分も使えばええやんで終わる。
操作方法を抜きにしても難易度の高いジャンルである格ゲーが、長い目で見れば、ジャンルどころかレバー+ボタンという操作方法ごと衰退していく未来もあり得たかもしれない。その打開策を提案して見事に成功したのはやはり流石としか言いようがないだろう。
というわけで、この記事を書こうと思ったのは言わずもがなそういう意見を目にし、自分なりの考えをまとめておこうと思ったからでした。
全てのファイターに幸あれ!!!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?