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カンムメンバーが書いたnoteを集めたマガジンです。
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#UIデザイン

デザインの言語化:客観的事実を根拠にデザインを伝える

12月です。年末です。カンムアドベントカレンダー10日目の記事です 📆 カンムのデザイナーosanaiです。 今年、自分の中で最も盛り上がった漫画の1つは、アオアシです。「つつつつつ、つつつ、掴っ…掴っっつかっつかっ掴っ掴…、つ か ん だ」ってやつです。 掴んだって言っても手を使えないサッカーの話なんですが、主人公のアシトが試合を通じてどんどんサッカーのコツを掴んでいくんですね。 コツを掴む前のアシトが言った、印象に残ったセリフがこれ。 「何かをつかみかけているあの

何も意識せずにできるデザインレビュー

カンムでデザインをしているosanaiです。 あるときデザインレビューの方法について調べていたんです。「デザインレビューで意識する○つのこと」や「デザインレビューするときに心がけていること」といった記事はとても参考になります。 一方で、デザイナー以外の方々にもアプリやLP(ウェブサイト)のデザインをレビューしてもらうことがあり、「意識すること」を事前にお伝えしなくても済むように「何も意識せずに」レビューできるとより良さそうと思いました。 そこで今回は「デザインレビューシ

オブジェクト指向UIデザインのトレーニング ─ バンドルカード篇

2020年6月に書籍「オブジェクト指向UIデザイン」がソシオメディアさんから出版されました。UIデザイン界隈で「OOUI(object-oriented user interface)」って言葉やその手法に関する考察が note や SNS を通じて盛んに飛び交いましたね。 けど、海外の開発者の間では OOUI の概念が1980年代からすでに広まっていたってご存知でしたか 👀 。 30年以上前から OOUI に関する英語の書籍はあったのに、日本語の書籍がなかなかなかったんで

フォームデザインのベストプラクティスを探求する

フォームはユーザビリティの問題を引き寄せる1万ボルトの電磁石である ── ヘイドン・ピカリング 使いづらさの問題の多くはフォームにある、とインターフェース・デザイナーのヘイドン・ピカリングさんは主張します。 アプリケーションはフォームによってユーザーと情報のやりとりができますが、体が不自由な方や高齢者など、ユーザーのあらゆる状況が考慮されていないと、一部のユーザーにとってコミュニケーション不能になってしまうことがあります。 だれにとっても使いやすいフォームをデザインす

UIデザインの計測と学習 〜登録率の改善〜

「推測するな、計測せよ」 ソフトウェア工学者のロブ・パイク氏による、パフォーマンス最適化についての格言だそうです。これはUIデザイン改善にもあてはまる言葉だと思っています。 たとえば、様々なフォームUIで採用されているフローティングラベルも一部ではアクセシビリティ上の欠点が指摘されています。流行のUIもユーザビリティが高いとは限りません。実際の効果は計測によって学習することができます。 ここではバンドルカードの登録率を改善したときのチームの取り組みについてご紹介します。