写真_2016-06-11_22_25_56

4年目のホタル観察会講師

2016年から毎年呼んでいただいている市内某所でのホタル観察会。今年で4年目となりました。約1時間ホタルの解説をして、野外観察を1時間、そしてホタルマップを作成というプログラム。

大変なのは、こども園から小6までの子供たちに1時間も退屈しない話をしなければいけないこと。ホタルの話だけで1時間持たす自信はないので、毎年ホタル以外のネタを仕込んでいろいろ工夫を凝らしている。

1年目は、ホタルつながりで、ホタルイカの話題から、当時イカの刺身を腐らして発光バクテリアを培養してしまった実話を紹介。夏休みの自由研究にと半分冗談で勧めてみたら、数年後実行する子供が出たのはおどろいた。その後、ホタル撮影もできるスマホアプリ「夜空にお絵かき」を使ったペンライトアートを行った。みんな楽しんでくれたが、園児には少し難しかった様子。このときのペンライトアートは地元の生き物観察会でも試してみた。いまはアプリ自体がなくなってしまったのが残念。

2年目は、1年目の反省を生かして、園児にもわかる内容をと、まずはahaムービーでつかみを。ホタルの話のあと、ミジンコの仲間のウミホタルをつかった発光実験とホタル由来のルシフェリンとルシフェラーゼによる生物発光の原理をつかったホタライトを混ぜたホタルスライムづくりをおこなった。これはかなり受けて、とにかくスライムが人気だった。ただ実験をするための準備が色々大変だった。

3年目は難産でなかなかプログラムが決まらなかった。結局スパイペンを使うことに落ち着いたが、それをどういう流れで使うのかが決まってなかった。なんとか当日直前にプログラムが決定。ホタルの解説のあと、ホタル以外に発光するものとして、カシューナッツやバナナのスイートスポットもブラックライトで光ることを紹介。そして当日になって思いついたのが光の弱いブラックライト(スパイペン)を配って文字並び替えゲーム。学年ごとにお題のレベルを変えて、大人も交じって並び替えゲームで盛り上がった。ホタルの話で集中力がなくなったらahaムービーをはさむという、緩急をつけ、後半に文字並び替えゲームという構成はそれまでで一番盛り上がったように思う。

そして、迎えた4年目の今年は、蛍ならぬホタル石をつかったプログラム。つかみは鉄板のahaムービーと間違い探し。いつも通りのホタルの解説、ここで飽きてきたところに、ラピュタの飛行石のモデルともいわれるホタル石の話に。岐阜でのホタル石のトレジャーハンティングツアーに参加した様子を紹介。そこで実際に私が採取してきたホタル石を取り出し、ツアーで買ったブラックライトで光る様子を示すと子供たちはホタル石に夢中。準備していたホタル石と蓄光石(夜光石)のセットを、あるなしクイズで正解した順に選ばせる。何題かやって全員が正解となり、みんながホタル石をゲットできた。なかにはホタル石を宝物にすると言っていた子供もいた。それと去年のスパイペンを大事にしわざわざ持ってきた子供がいたのは素直にうれしかった。

というわけで、来年ももし呼んでいただけたなら嬉しいが、新たなネタの発掘をしないと思うと悩ましいところ。でもこの観察会のおかげで身についたことは大きいです。生みの苦しみは楽しみといったところでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?