ソウルの公共給食PRビデオ

以前、FBにアップしたソウル市の公共給食(保育園、福祉施設、公共施設の給食)のPRビデオ。

最近、日本で学校給食でオーガニック農産物を使おうという動きが拡がっていますので、ぜひ公共給食のオーガニック化も進めて下さい。韓国草の根塾のオンライン土曜セミナーでも10月末、韓国の公共給食の関係者から話を聞く予定です。なおビデオのリンクはこちらです。

オーガニック学校給食は2010年ごろから小学校、中学校、高校と拡大していき、2016年ごろから保育園などのほかの施設の給食もオーガニックの食材を増やしていきます。
一番のポイントはソウル市の各区と生産地をマッチングしている点、収穫から24時間以内に保育園などの消費者へ配送する点、生産地の給食センターでは集荷だけでなく前処理も行っている点、30メニューぐらいの標準メニューがあってこれをベースにメニューを組み立て、消費予想量を算出、またこの消費予想量をもとに計画栽培を行っています。
また、バナナなど海外からの輸入物はなるべく減らし、国内で生産できる果物に変えるように保育園を説得しているそうです。
ビデオのナレーションの翻訳を下に載せますので、ご覧ください。

私たちは自然を考えます。
私たちは人間を考えます。
私たちは農家の苦労を考えます。
私たちはともに歩む未来を考えます。
未来を創っていきます。

ソウル市都市農村共生公共給食

持続可能なフードシステムを構築

ソウル市は都市農村共生の公共給食を通じて、満足に食べられえない人たちに食料の基本権が保証されるようにしました。

また、農村の中小家族経営農家の育成を通じて、農村経済が活性化する互いに生きる社会の基盤を準備し

公共給食に使われる食材料はオーガニック農産物に替え、
生産地でもオーガニック農産物に転換するように誘導し、
持続可能なフードシステムを構築しました。

生産地の農家で収穫された農産物は生産地の地方自治体の公共給食センターと
都市の公共給食センターによって保育園のような公共給食施設に供給されます。

ソウル市の給食費の差額支援制度により
2018年現在50%のオーガニック農産物の比率を
2020年には70%まで引き上げます。

<産地直売 循環流通構造>

健康な農産物を安定的に供給するため、既存の7段階まである流通段階を
3段階に減らしました。

<24時間内の供給>
当日、収穫したものをその日のうちに配送、供給することで
産地からその季節に生産された新鮮な農産物を安定的に供給します。

産地と消費者の間の産地直接取引で流通経費を節約し、節約した費用を生産者と消費者に還元します。

ソウル市の流通費、安全性検査費用の差額支援で、費用の節約はより大きくなります。

今朝、収穫したものです、私たちの家族が食べているものと同じものですよ。
わたしもこれを食べて暮らしています。

ソウル市は市内の各区と生産地の中小規模の家族経営農家と1対1のマッチングを直接実施し、産地直送の循環流通構造を確立しました。

2017年、試験事業を開始、6つの区で1対1のマッチングを進め

ソウル市カンドン区 - ワンジュ郡
ソウル市クムチョン区- ナジュ市
ソウル市ソンボク区 - タミャン郡
ソウル市カンボク区 - プヨ郡
ソウル市ノウォン区 - ホンソン郡
ソウル市トボン区  - ウォンジュ市

2018年度下半期に4つの区が追加で参加をする予定です。

ソウル市内の各区は産地と十分な協議を通して必要なだけ生産する計画栽培で

農産物の廃棄をできるだけ少なくして365日安定した価格で供給します。

産地の自治体では多くの品目を少量生産するシステムを構築、
気候変動に対応し、中小家族農業の育成に寄与できるようにします。

<良質の食べ物 安全な供給>

都市農村が共に生きる公共給食は生産、流通、消費の3段階で安全性の検査を行い
1次 産地検査、
2次 自治体納品検査、
3次 産地訪問モニタリング検査

安心できる信じられる食べ物を供給します。

1次の生産段階では産地の自治体がソウル市の食材品質及び調達基準の遵守、
土壌検査、水質検査はもちろん、出荷農家別、品目別の残留農薬の検査を行います。

2次流通段階では、各区の公共給食センターの産地検査成績書を確認、
使用頻度が高い食材の中で農薬の検出頻度が高い品目を中心にサンプリング検査をします。

3次の消費段階では保護者が産地を直接訪問して品質、調達基準に合っているか
モニタリングをして点検をします。

ソウル市が信念をもって実施していますから、
私たちは子供たちがオーガニック農産物を使った質の高い給食を食べることができるため、
子供たちを預けている母親としてはありがたいですし、安心できます。

<都市農村~お互いに生きる>

ソウル市は市民を対象にして、食生活教育や都市農村交流、産地体験プログラムを通して持続可能な食べ物についての市民の関心と認識変化を推し進めています。

2016年からソウル市と9つの産地自治体は農産物をとおして都市と農漁村の
バランスの取れた発展とともに生きることを通してMOUを結び、都市と農村がともに生きる価値を実現させました。

農村は信頼できる農産物を生産する価値を認めてもらい。
都市は新鮮で良質な食材を価値を認めて消費する都市農村がともに生きる公共給食

人々は夢みます
良質な食べ物 自足可能な農業 健康な未来  
いま、ソウル市は信頼とともに生きる未来を作っていきます。

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