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【本のあるところ ajiro】「ベルクソン思想の現在 21世紀に炸裂する20世紀の生の思考」第二夜 檜垣立哉×藤田尚志「持続のリズム——『時間と自由』をめぐって」

「ベルクソン思想の現在 21世紀に炸裂する20世紀の生の思考」第二夜

『ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定』(講談社学術文庫)『バロックの哲学 反-理性の星座たち』(岩波書店)『ベルクソン  反時代的哲学』(勁草書房)刊行記念

檜垣立哉さん×藤田尚志さん(司会:平井靖史さん)
「持続のリズム——『時間と自由』をめぐって」

もう一つの、ありえたかもしれない近代世界を描こうとした思想家たちはまたリズムの思想家たちでもあった。

檜垣立哉は、哲学の理性的秩序に抗するかのように不合理な力や情念を解放し、非調和的な世界を描こうとした思想家たちの光芒から思考の西洋を超えていく可能性を探る(『バロックの哲学』)。

藤田尚志は、ベルクソン『時間と自由』の中核をなす持続概念の正確な理解に「リズム」のイメージ把握が欠かせないと説く(『ベルクソン
反時代的哲学』)。

二つの思考の脈動はどのようなポリリズムを形成するのだろうか。

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日時:7月17日(日)14:00~16:00(開場13:30)

出演:檜垣立哉さん(『ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定』『バロックの哲学 反-理性の星座たち』著者)、藤田尚志さん(『ベルクソン 反時代的哲学』著者)、平井靖史さん(司会)

場所:本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3-6-8-1B)

参加方法:会場参加 or ライブ配信

料金:1000円(4夜連続参加チケット3500円 会場参加 オンライン参加

お申込:①会場参加チケット
    ②オンライン参加チケット

お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:坂脇)
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【出演者プロフィール】

檜垣立哉(ひがき・たつや)
1964年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。博士(文学)。主な著書に『西田幾多郎の生命哲学』、『子供の哲学』(以上、講談社)ほか。主な訳書に『ベルクソニズム』(共訳、法政大学出版局)ほか。

藤田尚志(ふじた・ひさし)

1973年生まれ。九州産業大学教授。Ph.D(哲学)。専門は哲学、フランス近現代思想。共編著に『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』(2016年)、『ベルクソン『物質と記憶』を診断する』(2017年)、『ベルクソン『物質と記憶』を再起動する』(2018年)(いずれも書肆心水)、共著にMécanique et mystique(Olms, 2018)ほか。訳書にアンリ・ベルクソン『時間観念の歴史』(共訳、書肆心水、2019年)、マルセル・ゴーシェ『民主主義と宗教』(共訳、トランスビュー、2010年)ほか。

【書籍の情報】

檜垣立哉『ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定』(講談社学術文庫)
ドゥルーズのすぐれた読解に身を寄せながら、ベルクソンの主著を丹念にたどり、その核心を浮かび上がらせます。同時に、ドゥルーズ自身の哲学の出発点ともなった、斬新で独創的なベルクソン解釈を提示してもいます。ベルクソンにとって実在とは、持続とは何か。どのようにして、直観によって本質的な差異を見出すのか。他者のない、否定性のない、そして外との弁証法的な統合もない哲学とは、どのようなアイデアなのか。著者によるベルクソンの現代思想における位置づけ、主要著作を通した整理、これ以上なくクリアで精密な解読は、ベルクソンに取り組もうとする読者にとって、最良のガイドとなるでしょう。(版元ウェブページより)

檜垣立哉『バロックの哲学 反-理性の星座たち』(岩波書店)
坂部恵、ドゥルーズ、ベンヤミン、ホワイトヘッド、オルテガ、ベルクソン、ジェイムズ、パース、西田幾多郎、九鬼周造、そしてレヴィ=ストロース。カントから続く哲学の理性的秩序に抗するかのように不合理な力や情念を解放し、非調和的な世界を描こうとした思想家たち。その光芒から思考の西洋を超えていく可能性を探る。(版元ウェブページより)

藤田尚志『ベルクソン 反時代的哲学』(勁草書房)
立ち止まっている人にだけ見える景色がある。概念とイメージの緊張関係を精緻に読み解き、ベルクソンを反時代的哲学として読み返す。
概念の解像度を上げるだけが哲学の仕事ではない。ベルクソンは、イメージとの往還と緊張関係を強調してやまない。本書は、最新の研究成果を踏まえつつ、『時間と自由』や『物質と記憶』など主要著作の鍵概念である「持続」や「純粋記憶」を深く理解するには、「リズム」や「場所」のイメージの精確な読解が欠かせないと説く。勁草書房編集部ウェブサイトでの連載時より大幅改稿。(版元ウェブページより)

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