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【本のあるところ ajiro】新作『Acting Class』発売記念 ニック・ドルナソ全作品解説トークライブ(9/29)

新作『Acting Class』発売記念 ニック・ドルナソ全作品解説トークライブ

12/23日追記:
邦訳『アクティング・クラス』刊行記念!期間限定再配信が決定!
ニック・ドルナソ著・藤井光訳『アクティング・クラス』(早川書房)の刊行を記念して、矢倉喬士さんを司会に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』の一部メンバーが集り配信されたイベント「ニック・ドルナソ全作品解説トークライブ」のアーカイブ動画を期間限定で再販売します。

↓販売ページはこちら
https://ajirobooks.stores.jp/items/6316d9be23c2aa30458909e2
2022年12月23日(金)~2023年1月10日(火)まで販売
※1月11日(水)12:00 配信停止

なお、9月にチケットをご購入いただいた方は、当時のURLから期間中に限り再視聴をしていただくことができます。

書籍『アクティング・クラス』もajiroオンラインストアで販売中!
https://ajirobooks.stores.jp/items/63a56714d5ffeb4523eb9a97

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ニック・ドルナソは1989年生まれ、シカゴ在住のコミック作家。2016年のデビュー短編集にしてLAタイムズ文学賞の最優秀グラフィックノベル部門を受賞した『Beverly』、2018年に史上初めてブッカー賞最終候補に挙げられて話題を集めた『Sabrina』に続いて、2022年に待望の新作グラフィックノベル『Acting Class』を発表。日本では『サブリナ』が藤井光訳で早川書房より刊行され、現代メディア環境に荒れ狂う陰謀論とそこからの救済を、抑制された線と淡い色彩と無表情の人物たちで描き出すドルナソのグラフィックノベルの魅力は、日本の読者にも伝わったことだろう。今回のイベントでは、ドルナソの既刊三作品全てのあらすじをイラスト付きでまとめて紹介し、その後、書肆侃侃房から出版された『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』の共同執筆者から5名をゲストに迎え、ニック・ドルナソの作品世界をより深く理解するために話し合う。中西部のある町でゆるやかに関係しあう住人たちを描いた『Beverly』、失踪した女性をめぐってマスメディアとSNSの狂乱が始まる『サブリナ』、一本も演劇作品に出演経験のない謎の指導者が主催する演技教室に集まった生徒たちの人生が思わぬ方向に変わっていく『Acting Class』を通して、ドルナソは一貫して日常の薄皮を一枚めくったところに潜む暴力や狂気を描いてはいる。しかし、それでも何とか持ち堪えて生きようとする人々の、ささやかで不器用で誠実な新しい日常が予感され、恐怖を通過した不穏な暖かさに触れることができる。新作の『Acting Class』では、その不気味さや実験性がパワーアップしており、ますます目が離せない作家になっている。このイベントが、ニック・ドルナソのグラフィックノベルを読むきっかけになれば幸いだ。

※ゲスト4名(青木耕平さん、加藤有佳織さん、日野原慶さん、藤井光さん、吉田恭子さん)はオンラインでのご出演となります。

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  • 日時:2022年9月29日(木)

  • 会場参加:19:00~21:00(開場18:30) 9/29追記:会場設備不調につきオンラインのみとなりました。

  • オンライン参加:19:00~20:30

  • 出演:(司会)矢倉喬士さん(ゲスト)青木耕平さん、加藤有佳織さん(9/29追記:体調不良につき不参加)、日野原慶さん、藤井光さん、吉田恭子さん 

  • ※ゲスト5名はオンライン出演

  • 会場:本のあるところajiro(福岡市中央区天神3丁目6−8−1B)

  • 参加方法:会場参加 or ライブ配信(YouTube・2週間アーカイブ付)

  • 参加費:1500円

  • 購入はこちら:会場参加オンライン参加

  • 主催:本のあるところajiro

  • お問合せ:ajirobooks@gmail.com

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  • ゲスト4名(青木耕平さん、加藤有佳織さん、日野原慶さん、藤井光さん、吉田恭子さん)はオンラインでのご出演となります。

  • 開催時間は1時間半です。

  • 会場参加の方にもチケット購入時に配信URLが付いてきます。お客様がリアルで参加されたイベントの様子(19:00~20:30に限る)をあらためて録画でご視聴いただけます。

【登壇者プロフィール】
司会・矢倉喬士(やぐら・たかし)

西南学院大学で現代アメリカ文学を研究。 小説家ドン・デリーロの作品を中心的に扱った博士論文を執筆後、小説、映画、グラフィック・ノベル、Netflixドラマ、ビデオゲームなどを対象に現代アメリカを多角的に考察している。デイヴィッド・マッズケリのグラフィックノベル『アステリオス・ポリプ』を、はせがわなおとの共訳にて、クラウドファンディングによる出版を目指している。

ゲスト・青木耕平(あおき・こうへい)
1984年群馬県生まれ。武蔵野美術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員PD(立命館大学)。2022年、「ポスト冷戦期における小説の「建て増し」と「分裂」の問題──1990年代アメリカ文学/グローバル・ポピュラー・カルチャーの一傾向」にて学術博士。『文學界』、『群像』、『文藝年鑑』等に寄稿。ジェスミン・ウォード作品の附属解説を担当している。

ゲスト・加藤有佳織(かとう・ゆかり) 9/29追記:体調不良につきご欠席
1983年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。訳書トミー・オレンジ『ゼアゼア』(五月書房新社)、共訳書モナ・アワド『ファットガールをめぐる13の物語』(日野原慶・共訳、書肆侃侃房)。

ゲスト・日野原慶(ひのはら・けい) 
大東文化大学文学部英米文学科准教授。専門はアメリカ現代小説。「環境」「廃棄」「排泄」「身体」などがキーワード。共訳書に『ファットガールをめぐる13の物語』。

ゲスト・藤井光(ふじい・ひかる)
1980年大阪生まれ。東京大学文学部准教授。著書に『ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』など、訳書にニック・ドルナソ『サブリナ』、オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』、デニス・ジョンソン『海の乙女の惜しみなさ』、サルバドール・プラセンシア『紙の民』、コルソン・ホワイトヘッド『ニッケル・ボーイズ』、アルフィアン・サアット『マレー素描集』など。

ゲスト・吉田恭子(よしだ・きょうこ)
1969年福岡県生まれ、福岡高校卒。京都大学人間環境学研究科修士課程修了、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校Ph.D。立命館大学教授。英語で小説を書くかたわら、英語小説を日本語に、日本語の現代詩や戯曲を英語に翻訳している。短編集 “Disorientalism” (Vagabond Press)、翻訳に、デイヴ・エガーズ『ザ・サークル』(早川書房)、ジェイムズ・M・ケイン『ミルドレッド・ピアース――未必の故意』(幻戯書房)、レベッカ・L・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳――世界文学時代の英語小説』(共訳、松籟社)、モニク・トゥルン『かくも甘き果実』(集英社)など。日本初の国際的文学レジデンシー、京都国際文学レジデンシー実行委員会代表。

【書誌情報】
Nick Drnaso『Acting Class』
https://www.amazon.co.jp/Acting-Class-Nick-Drnaso/dp/1770464921

『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』青木耕平、加藤有佳織、佐々木楓、里内克巳、日野原慶、藤井光、矢倉喬士、吉田恭子(書肆侃侃房)
http://www.kankanbou.com/books/essay/0431


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