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【本のあるところ ajiro】路を仮設する──柿木伸之『燃エガラからの思考』と渡邊英理『中上健次論』をめぐって 刊行記念対談(9/23)

路を仮設する──柿木伸之『燃エガラからの思考』と渡邊英理『中上健次論』をめぐって 刊行記念対談(9/23)

今年の夏、ほぼ時を同じくして二冊の思想書が刊行されました。柿木伸之の『燃エガラからの思考──記憶の交差路としての広島へ』(インパクト出版会)と渡邊英理の『中上健次論』(インスクリプト)です。本としての性格が異なる両者には、「路を仮設する」という共通のテーマがあります。『燃エガラからの思考』は「核の普遍史」の暴力にさらされた者たちの記憶の交差路を構想する思考を、『中上健次論』は偶発的で脱中心的な「路地」を仮設する中上の文学思想を、「開発」に対する抵抗の可能性へ向けて展開しています。こうしたテーマをめぐって、ともに九州に縁のある二人の著者が対談します。

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日時:2022年9月23日(金)18:30~20:30(開場18:00)
出演:柿木伸之さん、渡邊英理さん
会場:本のあるところajiro(福岡市中央区天神3丁目6−8−1B)
参加方法:会場参加 or ライブ配信(YouTube・2週間アーカイブ付)
参加費:1500円
購入はこちら:会場参加オンライン参加
主催:本のあるところajiro
お問合せ:ajirobooks@gmail.com
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会場参加の方にも、チケット購入時に配信URLが付いてきます。
お客様がリアルで参加されたイベントの様子をあらためて録画でご視聴いただけます。

【登壇者プロフィール】
柿木伸之(かきぎ・のぶゆき)
鹿児島市生まれ。上智大学文学部哲学科助手、広島市立大学国際学部教授を経て、現在西南学院大学国際文化学部教授。専門は20世紀ドイツ語圏の哲学と美学。著書に、『断絶からの歴史──ベンヤミンの歴史哲学』(月曜社、2021年)、『ヴァルター・ベンヤミン──闇を歩く批評』(岩波新書、2019年)、『パット剝ギトッテシマッタ後の世界へ──ヒロシマを想起する思考』(インパクト出版会、2015年)、『ベンヤミンの言語哲学──翻訳としての言語、想起からの歴史』(平凡社、2014年)などがある。

渡邊英理(わたなべ・えり)
熊本県(菊池市)生まれ、鹿児島県(霧島市・鹿児島市)育ち。大阪大学大学院人文学研究科准教授。日本語文学。著書に、単著『中上健次論』(インスクリプト、2022年)、共編著『クリティカル・ワード 文学理論』(三原芳秋・鵜戸聡との編著、フィルムアート社、2020年)、共著『〈戦後文学〉の現在形』(平凡社、2020年)、共著『文学理論の名著50』(仮題)(平凡社、2022年予定)など。

【書誌情報】
柿木伸之『燃エガラからの思考──記憶の交差路としての広島へ』(インパクト出版会)
http://impact-shuppankai.com/products/detail/319

渡邊英理『中上健次論』(インスクリプト)
https://inscript.co.jp/b1/86-8

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