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【本のあるところ ajiro】「ベルクソン思想の現在 21世紀に炸裂する20世紀の生の思考」第一夜 藤田尚志さん×米田翼さん「生きるとは?――『創造的進化』の未来」

「ベルクソン思想の現在 21世紀に炸裂する20世紀の生の思考」第一夜

『ベルクソン 反時代的哲学』(勁草書房)『生ける物質 アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』(青土社)刊行記念

藤田尚志さん×米田翼さん(司会:平井靖史さん)
「生きるとは?――『創造的進化』の未来」

ベルクソンの名を世界に知らしめた『創造的進化』。

そのなかで蠢く繊細なイメージ群を丹念に解きほぐしながら、この著作を「方向/彷徨」概念の脱構築の書と読み解く藤田尚志の『ベルクソン 反時代的哲学』(勁草書房)。

ベルクソンと同時代の生物学を徹底的に突き合わせながら、既存の生命観に対するオルタナティブを模索する米田翼の『生ける物質 アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』(青土社)。

奇しくもまったく同じ日に初の単著を刊行することになった師弟が、ベルクソン的な生の行方をめぐって語り尽くします。

6~8月にかけて全4回でお送りする連続トーク企画「ベルクソン思想の現在 21世紀に炸裂する20世紀の生の思考」の第一夜です。

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日時:2022年6月19日(日)13:00~15:00(開場12:30) 

出演:藤田尚志さん(『ベルクソン 反時代的哲学』著者)、米田翼さん(『生ける物質 アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』著者)、平井靖史さん(司会)
 
場所:本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3-6-8-1B)
 
参加方法:会場参加 or ライブ配信(アーカイブ2週間)
 
料金:1000円(4夜連続参加チケット3500円 会場参加 オンライン参加
 
お申込:①会場参加チケット
    ②オンライン参加チケット
 
お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:坂脇)
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【出演者プロフィール】

藤田尚志(ふじた・ひさし)
1973年生まれ。九州産業大学教授。Ph.D(哲学)。専門は哲学、フランス近現代思想。共編著に『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』(2016年)、『ベルクソン『物質と記憶』を診断する』(2017年)、『ベルクソン『物質と記憶』を再起動する』(2018年)(いずれも書肆心水)、共著にMécanique et mystique(Olms, 2018)ほか。訳書にアンリ・ベルクソン『時間観念の歴史』(共訳、書肆心水、2019年)、マルセル・ゴーシェ『民主主義と宗教』(共訳、トランスビュー、2010年)ほか。

米田翼(よねだ・つばさ)
1988年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科にて博士号を取得(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター助教。専門はベルクソンを中心とするフランス哲学、19-20世紀の英・独・仏の生物学の歴史・哲学。主な論文に「個体化の哲学における生殖の問題——ヴァイスマン、ベルクソン、シモンドン」『思想』第1141号(2019年)、「適応と再認——ベルクソンの行動の進化論」『年報人間科学』第42号(2021年)、共訳書にジルベール・シモンドン『個体化の哲学——形相と情報の概念を手がかりに』などがある。

【書籍の情報】

藤田尚志『ベルクソン 反時代的哲学』(勁草書房)
立ち止まっている人にだけ見える景色がある。概念とイメージの緊張関係を精緻に読み解き、ベルクソンを反時代的哲学として読み返す。
概念の解像度を上げるだけが哲学の仕事ではない。ベルクソンは、イメージとの往還と緊張関係を強調してやまない。本書は、最新の研究成果を踏まえつつ、『時間と自由』や『物質と記憶』など主要著作の鍵概念である「持続」や「純粋記憶」を深く理解するには、「リズム」や「場所」のイメージの精確な読解が欠かせないと説く。勁草書房編集部ウェブサイトでの連載時より大幅改稿。(版元ウェブページより)

米田翼『生ける物質 アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』(青土社)
ヒト・昆虫・植物・石の境界を探る。
「哲学の本は、忘れられたものから未来を炸裂させる。100年前、ベルクソンという偉大な哲学者が独自の「進化論」をつくった。生命とは何か、宇宙とは何かを考え抜いていた。本書は今、その意味を未来へと解き放つ。哲学的冒険の書である」(千葉雅也)
「ベルクソンの『創造的進化』を、当時の生物学の潮流を丁寧に検討しながら再構築し、その思考を生命的な創発論として現代的問題にまでつなげていく、注目の著者による画期的な仕事。「生命の時代」であり、ビオスの力が今一度問いなおされる現代において、さまざまな思考を触発する必読書である」(檜垣立哉)(版元ウェブページより)


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