見出し画像

【本のあるところajiro】イルゼ・アイヒンガー生誕100年記念 映画『私の住む場所』上映&真道杉さん×小林和貴子さんトークイベント「それはイルゼ・アイヒンガーからはじまった 語りは終末から終末へ」(6/24)


【イルゼ・アイヒンガー生誕100年記念】
映画『私の住む場所――イルゼ・アイヒンガーのための映画』
上映&真道杉さん×小林和貴子さんトークイベント
「それはイルゼ・アイヒンガーからはじまった―—語りは終末から終末へ」

お申込はこちらから

会場参加チケット(本イベントは配信・録画はございません)

戦後ドイツ語圏文学の出発点となった、オーストリアを代表する女性作家イルゼ・アイヒンガー(1921-2016)は、2021年に生誕100年をむかえました。

このたび本のあるところ ajiroでは、イルゼ・アイヒンガーの生涯と作品を振り返るパネル展を九州で初めて開催します。

同時に、アイヒンガーの生と作品にとって重要な場所、アイヒンガーの声と言葉、アイヒンガー自身が撮影した8ミリ映画の抜粋から作られた映画『私の住む場所――イルゼ・アイヒンガーのための映画』の上映会および、
『より大きな希望』の翻訳者で20世紀ドイツ語圏文学を研究する小林和貴子さんと、今回のパネル展のキュレーターで戦後オーストリア文学を研究する真道杉さんがイルゼ・アイヒンガーと戦後ドイツ語圏文学の魅力を語るトークイベントを開催します。

パネル展、映画上映、トークイベント、いずれかの参加のみも可能です。ぜひご参加ください。



映画『私の住む場所――イルゼ・アイヒンガーのための映画』について
アイヒンガー文学を映画で表現したらどうなるか――そんな問いに導かれるようにして、監督のクリスティーネ・ナーゲル(1969年、西ドイツ生まれ)が、長年に渡ってアイヒンガーの作品、および作家自身と対話を重ねて完成させたこの作品。1955年に発表された短編小説「私の住む場所」(短編集『縛られた男』所収)を下敷きにした映像を核に、アイヒンガーの生と作品にとって重要な場所の映像、アイヒンガーの声と言葉、アイヒンガー自身が撮影した8ミリ映画からの抜粋などが複雑かつ精緻に組み合わされた、まさにアイヒンガーのための、そしてアイヒンガー読者のための映画です。


イルゼ・アイヒンガ―生誕100周年 映画『私の住む場所――イルゼ・アイヒンガーのための映画』映画上映&トークイベント

日時:
 2023年6月24日(土)15:00~18:00(開場14:30)
 ・映画上映:15:00~16:40(上映前15分トーク)
 ・10分休憩
 ・クロストーク:16:50~18:00

出演:
 真道杉さん(日本大学)、小林和貴子さん(学習院大学)


場所:
 本のあるところ ajiro(福岡市中央区天神3-6-8-1B)

参加方法:
 会場参加のみ


料金:1500円(映画鑑賞チケット込み)

お申込:
主催:本のあるところajiro
お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:倉本)


【登壇者プロフィール】

真道杉(しんどう・すぎ)
父である彫刻家真道茂の仕事のため、幼少期をオーストリアで過ごす。日本大学文学部独文科大学院時代にイルゼ・アイヒンガーと出会い研究をはじめる。1992年から94年オーストリア国費給費生としてウィーン大学へ留学。2001年に共訳書でアイヒンガーの短編集『縛られた男』(同学社)刊行。2010年からアイヒンガー生誕90周年プロジェクトとして国際共同研究論集3冊共同編著。ポスター展示「それはイルゼ・アイヒンガーからはじまった1921~2021」のキュレーターの一人。現在、日本大学法学部教授。

小林和貴子(こばやし・わきこ)
慶應義塾大学、ハンブルク大学で学ぶ。現在、学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科教授。ドイツ現代文学を研究。イルゼ・アイヒンガーの小説『より大きな希望』と自伝的エッセー集『映画と災厄』を翻訳(ともに東宣出版)。現代ドイツ文化の紹介にも関心があり、2022年にはドイツ最大級のンド、ラムシュタインのキーボード奏者フラーケによる自伝的バンド回想録『きょうは世界の誕生日』を翻訳出版している(東宣出版)。


【パネル展示(入場無料)】


「それはイルゼ・アイヒンガーから始まった 語りは終末から終末へ」

1921年のウィーンに生まれ、2016年のウィーンに没したユダヤ系作家、イルゼ・アイヒンガー。
戦後ドイツ語圏文学の出発点となった小説『より大きな希望』(1948/60年)や、人生を死から逆向きに語る短編「鏡物語」(1952年、短編集『縛られた男』所収)をはじめとする比類ないアイヒンガーの文学は、その難解さにもかかわらず、つねに各国の読者や研究者を惹きつけてやみません。
生誕100年を記念して2021年に制作された本パネル展示では、近年、新たに集められた資料も豊富に用いながら、イルゼ・アイヒンガーの生涯を振り返ります。

本展示はすでに、スペイン、ベルギー、フランス、ルーマニア、イタリア、ギリシャ、中国、ブラジルで行われていますが、日本での開催はコロナ禍ゆえにしばらく見送られてきました。その後、2022年11月にオーストリア文化フォーラム東京、2023年3月には奈良県立図書情報館にて開催されました。そして今回、福岡での開催となりました。

主催:本のあるところ ajiro 
共催:オーストリア文化フォーラム東京、オーストリア共和国大使館
パネル制作:オーストリア共和国外務省(日本語翻訳:真道杉)

イルゼ・アイヒンガー

イルゼ・アイヒンガ―
1921年、ウィーンに生まれる。第二次世界大戦後、大学で
医学を学び始めるものの、執筆に専念するために中退。唯一の
長編小説『より大きな希望』(1948/60年)は、異彩を放
つ戦後文学として広く読み継がれている。短編「鏡物語」(『縛
られた男』所収)に与えられたグルッペ47賞(52年)を皮
切りに、ネリー・ザックス賞(71年)、ペトラルカ賞(82年)、
偉大なるオーストリア国家賞(95年)他、数々の文学賞を受賞。
80年代以降は執筆活動を休止していたかのようであったが、
今世紀に入り、自伝的エッセー集を発表している。2016年、
ウィーンに没する。

【関連書籍】

イルゼ・アイヒンガー『より大きな希望』(東宣出版)
https://ajirobooks.stores.jp/items/644dde4fb8d72e0029e172c5

イルゼ・アイヒンガー『映画と災厄』(東宣出版)
https://ajirobooks.stores.jp/items/644ddf1c155f2d00808b7919


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?