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【本のあるところajiro】「フーリエを笑いものにするとき、われわれは何を犠牲にしているのか?」『フーリエの新世界』(水声社、二〇二四年)刊行記念 福島知己×小澤京子×逆卷しとねトーク(7/15)

『フーリエの新世界』(水声社、二〇二四年)刊行記念トーク
「フーリエを笑いものにするとき、われわれは何を犠牲にしているのか?」
福島知己×小澤京子×逆卷しとね

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猫と花を愛し、狭いアパートで生涯を孤独に過ごした独居老人。海水がレモネードに変わり、五つの月によって夜の闇が照らされ、敏捷かつしなやかに動いて生活の利便を増進させる第五の肢が臀部に生えてくると予言した超絶奇人。教えを乞う弟子たちに決して心を許さず、自分の計画を実現してくれる篤志家をただひたすらに待ちながら無為に生涯を終えた頑迷固陋の人。ありあまる才気をもちながら、現実的な改革手段を何ひとつ提案できなかった空想的社会主義者。——シャルル・フーリエのイメージには、われわれが「世間並み」に生きようとすれば隠し通したい悪評が詰め込まれている。けれどもそれは、悪評であることだけが共通している、否定的イメージでしかない。結局フーリエとは誰なのだろうか。フーリエの統一的イメージは、どうすれば形成できるだろうか。逆に考えてみよう。なぜフーリエはバルザックやボードレールに賞賛され、シュルレアリストから先駆者と崇められ、クロソウスキーによって資本主義を乗り越える方途と目されたのか。彼の思想は、どのようにわれわれの想像力を刺激し、人間と社会についてのわれわれの理解を深化させるのだろうか。近刊『シャルル・フーリエの新世界』の執筆者二人が、フーリエを縦横無尽に論じる。

(概要文:福島知己さんより)


日時:7月15日(月・祝) 15:00~17:00
出演:
福島知己さん 小澤京子さん
司会:逆卷しとねさん
会場:本のあるところajiro(福岡市天神3-6-8-1B)
参加方法:会場参加/ライブ配信
チケット:会場1650円(学割1100円) オンライン1100円 
配信方法:YouTube(1か月アーカイブ付)
お申込:①会場参加チケット(1か月アーカイブ付) ※学割はこちらから
    ②配信視聴チケット(1か月アーカイブ付)
主催:本のあるところajiro
お問い合わせ:ajirobooks@gmail.com(担当:田中)


【登壇者プロフィール】
福島知己(ふくしま・ともみ)
現在、帝京大学経済学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科修了、博士(社会学)。専門は社会思想史。訳書に、ジョナサン・ビーチャー『シャルル・フーリエ伝』(作品社、2001年)、シャルル・フーリエ『愛の新世界』(作品社、2006年、増補新版、2013年)、『産業の新世界』(品社、2022年)。編者を務める共同論文集『シャルル・フーリエの新世界』(水声社)がまもなく出版される。

小澤京子(おざわ・きょうこ)
現在、和洋女子大学教授。東京大学大学院総合文化研究科修了、博士(学術)。東京大学グローバルCOE特任研究員、埼玉大学等非常勤講師を経て現職。専門は表象文化論。著書に『都市の解剖学:建築/身体の剥離・斬首・腐爛 』(ありな書房、2011年)、『ユートピア都市の書法:クロード=ニコラ・ルドゥの建築思想』(法政大学出版局、2017年)。共著に『クリティカル・ワード ファッションスタディーズ』(フィルムアート社、2022年)、『ストローブ=ユイレ:シネマの絶対に向けて』(森話社、2018年)など。論文に「空隙のリベルタン:都市と身体の法-外の場」(講談社「攻殻機動隊」グローバルサイト内「攻殻機動隊 M.M.A. - Messed Mesh Ambitions」 2024年)、「建築巡りの異界の旅」(『現代思想(総特集=宮﨑駿『君たちはどう生きるか』をどう観たか)』、2023年10月臨時増刊号)など。身体とそれを取り囲むもの、場所と記憶とその想起、テクストとイメージの相互関係といったものに関心がある。

逆卷しとね(さかまき・しとね)
学術運動家/野良研究者。最近の仕事にZINE『サイボーグ魔女宣言』(2024)の共同企画・編集・執筆(& 円香、https://twitter.com/MIDORIUSHI666/status/1783803960786333864)、『攻殻機動隊グローバルサイト』M.M.A. 特集「アウトロー」(2024)の共同監修・執筆(& 辻陽介、https://theghostintheshell.jp/mma/issue-02)


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