織物

つるつるひらひらしてる いかにも シルクっていう感じのサテンて、原料や加工の仕方ではなくて、織り方のことでした。そのほかにもいろんな織物にまつわることばが見つかったので織物についてまとめてみました。

織物は、糸を縦横に組み合わせて作った布地である。英語でtextilesなのでテキスタイルまたはテクスタイルと呼ばれることもある。

経糸にたいする緯糸(よこいと)の通し方(織り方)、糸の素材や太さ等によって、布地の基本的な性格が決まる。
平織、綾織、繻子織の3種類の織り方が基本形的な織り方で三原組織と呼ばれている。
https://kimono-akinai.com/category/kimono-orimono-monyou/page/3/

https://apec.aichi-c.ed.jp/kyouka/ka_kan_huku/shiryo/2018/kiru/sangensosiki.htm

 「サテン」は,糸の種類や加工の仕方とは関係なく「繻子織り」事を指しています。織物の表面にたて糸またはよこ糸を長く浮かせた織りかたです。糸を浮かせている本数によって、「5枚しゅす」「8枚しゅす」「12枚しゅす」と分類されます。交差している点を少なくするほど光沢が増し、高級感のある生地ができあがります。また糸が交差している点が少ないので、糸密度を高くして、厚地の生地を織ることもできます。
 しかし、平織りや綾織りと比べると糸の浮いている部分が多いので、引っ張りや摩擦などに対する強度が弱く、ひっかきキズがつきやすく、折り目やしわがつくと目立ちやすいという弱点があります。

繻子織りで織られた生地はたくさんの種類があり、
 「バックサテン」…裏地がサテンになっている織物。
 「サテンストライプ」…サテンをストライプ状に配列した織物。
 「紋朱子」…サテンにドビーやジャカードで柄を織り込んだ織物。
 「パンサテン」…固い風合いを出した織物。
 「ベネシャン」…急角度の斜めの線が密にある織物。
などがあります。https://fujikake21.co.jp/material/syusuori/

本しゅす(=サテン)のほかにも、ドスキン、綿朱子、緞子、綸子なども繻子織りで織られています

本繻子(サテン)は、絹やナイロン、ポリウレタン、アセテート、ポリエステル、綿などの糸を使って作った繻子織りの織物。
 非常に光沢があり、豪華な雰囲気を持つ布のためドレス、裏地、帯地、ハンドバッグ等に使われる。帯地に使われるものは特に太い糸を使って厚く編み上げる。主に衣装生地として使用されることが多く、特に女性の衣服に使用されることが多い。 男性の衣服ではスカジャンの生地として多用されている。

緞子(どんす)とは、繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した織物。
 多くの場合、経糸と緯糸にそれぞれ色の違う練り糸を使って、五枚繻子で地と模様を織り出すもので、厚地で光沢があり、どっしりとした高級感がある。金箔や金糸を用いて模様を織り出す金襴と並んで、高級織物の代名詞とされる。ダマスク織

 綸子(りんず)とは、繻子織地に繻子織の裏組織で模様を織り出した絹織物の一種。
緞子と似るが、練り糸を使う緞子と異なり、生糸を用いて織り上げた後に精練作業を行う。薄手で地紋が目立ちにくく、緞子に比べると柔らかい質感がある。艶があり滑らかな生地で、女子の着物、特に訪問着などの礼服のほか、長襦袢、伊達衿などにもよく用いられる。

ねり‐いと【練糸】
生糸を灰汁(あく)・石鹸やソーダ溶液で処理して膠質のセリシンを除去した、柔らかく光沢のある絹糸。
練り:元々は 絹の織物などを お湯で煮て、表面のセリシンを落として 中のフィブロインだけにする工程の事を指してました。(セリシンを落とすと 絹独特の光沢が出て 絹鳴りと言う絹がこすれ合う音が出るようになります。この周波数は 人間に心地よい刺激を与えるようです)

縮緬は、絹を平織りして作られた織物である。たて糸にはほとんど撚らない糸が使われ、よこ糸には右や左に撚られた糸を使います。洋服地ではクレープと呼ぶ。

ダマスク織 (英語: Damask アラビア語: دمسق‎)とは、裏地のある絹、綿、リンネル、羊毛の合成繊維の衣服・織物で、 織り方にパターン化された模様を伴うものである。一本の経糸と緯糸から織られ、通常は経糸で模様を織り、緯糸で素地を織る。ツイル・ダマスクは綾織りで織られた模様と素地を含む。絹のダマスク織は日本において緞子と呼ばれる。
ダマスク織は、中世初期においてビザンティンの絹の五つの基本的な織物技術(ダマスク織, 平織り, 綾織り, ランパス織 と タペストリー)のひとつで、イスラームの織物の根幹を成していた。

タペストリー(英語: tapestry)は、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種。タペストリーは英語で、中期英語ではtapisseryといい、仏語のタピスリ(tapisserie)からきている。製織の技術では日本の綴織(平織の一種で、太い横糸で縦糸を包み込むことで、縦糸を見えなくして横糸だけで絵柄を表現する織物)に相当するものである。
ゴブラン織とはフランスのゴブラン工場で製作されたタペストリーである。 ゴブラン工場(Manufacture des Gobelins)はフランス、パリ市、13区、地下鉄レ・ゴブラン駅の近くavenue des Gobelins42にある工場である。 ルイ14世以来、王立工場として王室向けにタペストリーなど織物を生産していたことでよく知られる。

綾織(英: twill: ツイル)もしくは斜文織(しゃもんおり)とは、織組織の一つで、タテ糸が2本もしく3本のヨコ糸の上を通過した後、1本のヨコ糸の下を通過することを繰り返して織られもの。糸の交差する組織点が、斜紋線(しゃもんせん)または綾目(あやめ)と呼ばれる線を斜めに表し、できあがった模様は左右非対称になる。織組織の関係上、生地の表面はタテ糸の割合が多い。平織に比べると摩擦に弱く強度に欠けるが、地合は密で柔らかく、伸縮性に優れ、シワがよりにくい等の利点がある。
 2本交差の場合を「三つ綾(2/1)」、3本交差の場合を「四つ綾(3/1)」と呼び、それぞれ斜線の角度は異なる。四つ綾(3/1)の織物を一般的に「ツイル」と呼んでいる。また(2/2)組織の綾織物もあり、これも四つ綾と呼ぶ。これはタテ糸とヨコ糸の割合が生地の表裏ともに同一で、斜線の角度が45°なのが特徴(生地の裏表は綾目の向きで判別する)。代表的な織物に「サージ」がある。

代表的な綾織の織物
綿ネル - 正式には「フランネル」という。生地の両面に起毛加工が施されている。
デニム - タテ糸にインディゴの先染め糸を使用した綾織物。3/1綾が主流だが、2/1綾のものもある。
ダンガリー - タテ糸に未晒し糸、ヨコ糸に染め糸を使った綾織物。名称はムンバイのダングリが由来。
サージ (serge) - クリア加工という表面の毛羽をなくす仕上げを施した綾織りの洋服生地。羊毛製(ウールサージ)の外、木綿、絹、ナイロン、混紡製などがある。生地表面が滑らかで肌触りがよく、学校の制服やスーツなどに利用される。和服ではセルジ(セル地)と呼ばれる。背広や外套に使われる。アイロンを掛けるとテカリが出やすい。
ツイード - 杉綾織りにしたものを特に「ヘリンボーン」(herring bone)と呼ぶ。ジャケットに利用される。

ラシャ(ポルトガル語:raxa)とは、毛織物の一種。織物組織は平織、綾織、繻子織などで、密に織ったものを十分縮絨させたのち、毛羽の先端を剪毛して仕上げる。このため表地からは組織の織目は見えない。

 

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