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マゼンタ

色料の三原色のひとつであるマゼンタはなかなかやっかいである。
まず、マゼンダではないのである。「ダ」じゃないこと初めて知りました。

光源色としては、光の三原色である赤 (#FF0000) と青 (#0000FF) を一対一の割合で混合した色に該当する。

色料のマゼンタは、1852年にイタリアでナタンソンがアニリンと塩化エチレンを原料に赤色の物質を基として1859年に商品化されたカルボニウム系に属する染料である。1859年のマジェンタの戦い (La Battaglia di Magenta) においてイタリア(サルデーニャ王国)とフランスの連合軍がオーストリア=ハンガリー帝国軍に勝利をおさめた。そのため、この戦勝とほぼ同じ時期に発見されたこの染料は、戦勝地マジェンタ(Magenta)にちなんでマゼンタと名づけられた。
物質としてはローズアニリンやパラローズアニリンの混合物らしい。
これに唐紅(とうべに)という言葉があてられている。

唐紅(とうべに)はフクシンといわれることもある。との記載がある。フクシンは化学式C20H19N3·HClで表されるローズアニリン塩酸塩で、紅紫色染料である。実際には類似する化合物の混合物で、その構成物質は様々な名で呼ばれる。1858年、アウグスト・ヴィルヘルム・フォン・ホフマンによってアニリンと四塩化炭素から合成された。"フクシン"という名は、植物フクシア(花の色が似る)に因んでつけられたともいわれている。フクシアは、アカバナ科の低木である。花が美しいので鉢植えなどでよく栽培される。

唐紅をからくれないと呼ぶと色が変わってくる。
唐紅、韓紅(からくれない)とは、濃い紅色のことで、深紅の色を指す。一説に紅花で染めた濃い紅赤色のことで『韓紅 』の別表記で『深紅 』は同色。
この色はマゼンダとは異なっている。

このように、唐紅はマゼンダ、フクシン、深紅などの色につかわれている。

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