しとね

 寝床っていう意味かなと思ってましたが、使おうとして調べてみてびっくりしました。検索すると「褥」の文字が出てきました。褥婦、産褥、褥瘡、の褥。

褥は訓よみで にく
毛の敷物。しとね。
 「—と思ひし苔にも」〈梁塵秘抄・二〉
 《皮が敷物に適するところから》カモシカの別名。〈文明本節用集〉

「茵」の文字も使われていました。
茵:と座ったり寝たりするときの敷物の古風な呼称。
通常、畳の上に敷かれた真綿入りの座具であり、座布団の一種といえる。四方の縁を錦などで囲った正方形の敷物で、その成立は平安時代のことであるという。寝るときの敷物は「褥」という文字を使う。

 語源は「下」に「延べる」という「下延べ」が変化したものといわれるが、「ね」は「寝る」で「伏(ふ)し処(と)寝(ね)」という説もあり、だとすると「寝具」「寝る所」という使い方が最初にあったということになる。

ところで、
褥瘡(床ずれ)は、寝たきりなどによって体のある部位が長時間圧迫されたことにより、その部位の血流がなくなった結果、組織が損傷されることです。

産褥は、分娩の終了から妊娠前の状態に戻るまでの期間のこと

褥ってじゅくじゅくしたイメージだったけど、横になっているっていう意味だったんだね。

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