年齢と共にトリテは面白くなる

こんばんは。黒澤です。

今日は「トリックテイキング」について話たいと思います。

トリックテイキングゲームは根強い人気を誇るゲームです。

ボク自身が、ボードゲームをたくさんいろんな種類をやるようになったのは、2016年くらいからなんですが、その当時の「トリックテイキングゲーム」の印象は「専門用語が多くてとっつきにくいし、昔からあるスタイルのゲームで派手さに欠けるし、何が面白いのかピンと来ない。」でした。

トリック/フォロー/マストフォロー/切札/リード、さらにフォローできなかった時の出せる札のパターン、点数の付け方、等々、はっきり言って、ルール過多です。トリックテイキングゲームに親しみの無い人間にとってトリテは正直敷居が高い、というのは事実でしょう。さらには、プレイもザ・地味ですし、選択肢も「マストフォローっつったらこれしか出せないじゃねぇかこんちくしょう!」と極めて理不尽に感じ、ゲームとしての印象は「トリテ=難解、かつ、地味」というかなり悪い印象でした。

しかしながら、何度も新しいトリテに触れた後のボクは、いつのころからかトリテが好きになっていました。

なぜトリテに対する気持ちがだんだんと良くなっていったのでしょうか?

これは個人的な内面の変化に関する記述というよりは、トリテの持つ構造とトリテを取り巻く環境に理由を見出す記述です。ざっくりいうと「年齢と共にトリテは面白くなる」というのが、ボクの結論です。

「そんなことってある?」

眉唾してご覧ください。

目次
1. トリテは基本構造がすでに面白い
2. トリテはバリエーションが多く、プレイ感も多彩
3. 新しいトリテは差分ルールを覚えるだけで済む
結論:「年齢と共にトリテは面白くなる」

1.トリテは基本構造が既に面白い

トリテは基本、面白いです。

極めてオーソドックスなトリテの例として「4スート、マストフォロー、切札アリ、配り切り、取ったトリックの数が点数、で複数ラウンドやる」っという何の変哲もない、ゴリゴリオーソドックスなルールのトリテがあるとします。

こちらのトリテは、新規性こそなく、プレイも極めて地味ながら、考えられる点と、程よい選択肢のある、そこそこ楽しめるゲームのはずです。

配り切りなので、自分以外に出される可能性のあるカードが予想できますし、マストフォローなのである程度相手の出すであろうカードも予想できます。マストフォローできなかった時に、どのカードを捨て札にするか、によって、その後のトリックのゲーム運びも変わってきます。そうやって「このトリックは勝てる。このトリックは負ける。」等々を頭の中で組み立てて、ラウンドを通した戦略を立てることができ、その戦略を立てながらも、他のプレイヤーの手札の偏りによって、戦略が崩れる(かもしれない)若干の不安定要素、というのが、トリックテイキングゲームの基本的な面白さでしょう。

もちろん、上記のような楽しさは、ある程度トリックテイキングゲームを繰り返し遊ばないと、まったく見えてきません。

「手なりで適当にカードを出していったら、勝ったり負けたりした。あれ運ゲーかな?」というのが、トリテを人生で初めてプレイした人の率直な感想ではないでしょうか?

繰り返しプレイすることによるトリテならではの面白さの発見。プレイする度に、このトリテの堅牢な面白さの気づきが増えていくことでしょう。そこが第1の「基本的な面白さの増加」です。

2. トリテはバリエーションが多く、プレイ感も多彩

トリテはたくさん数があり、そのバリエーションも様々です。そしてプレイ感も様々です。

そしてそれぞれのトリテにはそのトリテならではの良さが(まれに悪さも)あり、一言でトリテといっても「こういう所があのトリテと違って面白い!」というような面が見えて、そのそれぞれが魅力を持っています。

「このトリテ面白い。このトリテも面白い。このトリテも好き。あ、ワタシはトリテ好きかも!」とこうなるわけです。

多様な種類のトリテが存在することによって、その集合としての「トリックテイキング」というカテゴリー全体のボトムアップになっているわけですね。そして、そのトリテカテゴリー全体の面白さの発見により人は「トリテ、面白い」という認識に変わっていくわけです。そこが第2の「バリエーションによる守備範囲の広さの認識」です。

3. 新しいトリテは差分ルールを覚えるだけで済む

トリテの深さ(第1)、及びトリテの広さ(第2)の面白さの拡大を見てきましたが、第3はプレイのハードルが低くなる、ということです。

最初にも述べましたが、初心者が初めてトリテをプレイする際には、その専門用語の多さに辟易して「え~むずかしいぃ。もっと簡単なゲーム、あ、そうだ!ナンジャモンジャしようよ、ナンジャモンジャぁ」と言いかねないほどにプレイのハードルは高いです。

ところがどうでしょう。トリテをいくつも経験してきたプレイヤーにとって、新しいトリテのルールを聞いたときに覚えるべき点は、カード構成、マストフォローか否か、切札の決まり方、点数の付け方、そのゲームならでは変則事項、とかなり要点が絞られてきます。つまり、半分以上のルールは既に知っているのです。こんなにプレイへのハードルが低いことがあるでしょうか?そこが第3の「プレイのハードルが下がり続け、コスパがよくなる」です。

結論:「年齢と共にトリテは面白くなる」

見てきた通り、トリテは繰り返し遊ぶことにより深く面白くなり(第1)、いろいろなトリテを遊ぶことにより広く面白くなり(第2)、いろんなタイプのトリテのルールを知ることによりハードルが下がり(第3)、結果として「ルールを理解するの簡単だし、基本面白いし、新規性も感じられる」という境地に達するわけですね。

これが黒澤が考える「どうして自分の中でトリテが好きになってきたのか」という問いに対する答えであり、これはトリテの持つ内部構造と外部要因に端を発する普遍的な命題「年齢と共にトリテは面白くなる」という結論です。

結論:「年齢と共にトリテは面白くなる」
トリテは回数やって、いろんなゲームをする度に、トリテの深さを知り、広さを知り、かつルールを覚える苦労が減るので、結果的に「少ない労力で面白くて、新しいゲームをプレイできるのがトリテ」という認識が出来上がる。

以上です。

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