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わたしの転換点

ふつうの社会人。平成元年に小学校へ入学し、大学入学と同時に性生活と避妊をスタートしたアラフォーです。
妊娠は希望せず、避妊についてトライ&エラーを繰り返したのち、2020年の春にIUS(子宮内避妊器具/ミレーナ)を装着しました。そこに至った経緯とIUSレポートを書いていきます。


◆わたしを変えた3人

性感染症も妊娠も、運のみで切り抜けてきた20代前半。
それを変えたのはやはり、出会った相手でした。

20代前半から後半にかけて、わたしの意識を大きく変えた出会いは3回ありました。
避妊は大事だなと思えた人。
性感染症は他人事ではないと思えた人。
そして、外に出しても避妊にならないと痛感した人。

どの出会いも、今の自分を作るうえで大切な出会いだったと思います。


◆コンドーム? 着けるでしょ普通。

そのときパートナーになった彼は非常に堅実な人で、貯金額を聞いて驚いた記憶があります。
取引先の社員だったので失礼ながら収入はだいたい予想がつくため、その収入でその貯金額!?という驚き。

性行為についてもきちんと慎重で、初めからかならずコンドームを着けていたし、常に在庫を把握し、なければ買いに行く人でした。
当時のわたしは、いいじゃんたまには、と言いました。愚かなり。
それでもきちんと、先に部屋入ってちょっと待ってて、とわたしに鍵を渡してコンビニに行く。とても立派な人に見えました。

そしてわたしは単純に感化され、着けるの当然ですよねそうですよね、という気持ちになりました。

20代後半、だんだん周りに結婚して出産して子育てする友人が増えてきます。
妊娠が遠いどこかの誰かの話ではなくなり、かかるお金や、仕事を休むか/辞めるかという現実的な話が耳に入ってくるようになりました。
実際、いま妊娠したら困るよな。
その実感がわいてきます。

性行為は恋愛の延長線上にあるのではなく、生殖行為である。
その基本的事実に眼を開かされた出会いでした。

◆ わたしは加害者になりうる

またあるときパートナーになった人は、HIVそのほか感染症患者の多い国の出身でした。
この時ばかりはわたしも厳密にコンドーム装着を希望します。

ところが相手は、そもそもわたしとの性行為に及び腰。
彼は性行為の経験がなく、HIVは性行為で感染すると聞くから怖いのだと。
立場が逆転した瞬間でした。

それまでわたしは自分が誰かからうつされる心配しかしていなかった。
つまり、自分が感染してもいいや、という覚悟さえすればいいと思っていた。
しかし彼にとっては、性行為経験のある人という理由で私は加害者として恐れられていたのです。

過去の自分の行動に胸をはれるか。
目の前の彼に対して責任を持てるか。
リスクの高い行動をとることが、未来のパートナーを傷つけるかもしれない。そう思うと無鉄砲なことはしちゃいけないんだなと思いました。

◆3児の父 その実態は……

自分の考えをアップデートされる出会いを経て、避妊や感染症と性行為が切っても切れない関係であることは実感しつつある頃。
恋愛や性的なパートナーとしてではなく、親しく話ができる男性と仕事関係で出会いました。

結婚し3児の父である彼から、どういう流れか、性欲が有り余ってるけど奥様は応えられないため奥様公認で性風俗を利用しているという話を聞きました。
それはそれで、互いがOKならいいのではないか、というのがわたしの意見です。そう思って聞いていたところ、また話が派生し、曰く。

「いままで外出ししかしたことないんだよ。奥さんと。中で出したことない。」

ちなみにお子様たちも会ったことがあります。
両親それぞれに似ています。
奥様の名誉に義理立てする理由も特にありませんが、おそらく不義の結果ではないのではないかと。

やばい、外出しってマジで避妊にはならないんだな。
20代後半にして痛感しました。

どんなデータや統計で「膣外射精は避妊成功率が低い」と言われるよりも、目の前の男性の言うことのほうが、わたしには説得力がありました。
今まで自分が膣外射精で妊娠しなかったのは、確率のこちら側にいただけにすぎない。
あちら側にいくのは本当に紙一重なんだと、痛感しました。

性行為はコンドームありき。
そう考えを改めたわたしが、30代半ばで、コンドームをどうしても着けたがらない人と出会いました。
わたしが避妊や性教育について調べ、発信するようになったきっかけについては、次の記事で。


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