むずむず脚症候群 私の脚の中の虫

デスノートのLのような座り方で勉強をする。それが一番落ち着くからだ。持病のADHDは姿勢にまで影響を与えるらしいと最近までずっと考えていた

電撃が走ったのは約一ヶ月前。Yahooニュースか何かでむずむず脚症候群について取り上げられていた。過去に治療したことがあったのだが、留学もあって治療を中止していた。私はこの病気について、すっかり「寛解」したものだと思い込み、脚の裏側に虫を飼っていることに最近まで気づかなかった。

そう、虫。この感覚を伝えるのは容易ではない。脚の骨を虫が這っている。それが一番表現として近い。しびれや、筋肉痛とは違う違和感。やがて、その違和感は脚から座骨にまで伝わり、体全体に行き渡って、今度は疼痛となって支配する。

Yahooニュースの記事は、私が医師に、この症状を伝えるきっかけを与えてくれた。ただちにリボトリールが処方され、数時間。私の脚の中の虫はすべて駆除された。私は「L」をやめ、足裏を床につけて座ることができるようになった。抗ADHD薬を飲み忘れるほどに集中力は改善され、なぜに、医師に相談しなかったのかを後悔する。

病とは、慣れ親しんでしまうと気づかないのだ。寄生虫のように共存し、私の脚の中の虫は着実に、私の集中力を餌にして肥大化していった。やがて、限界に達するか、何らかのニュースに刺激され、はじめて病に、気づく。人間ドッグは受けるべきだ。人は病に気づかない。いや、気づかないのではない。気づくときには、あまりにも時間が経過しているのである。

むずむず脚症候群は薬がよく効くらしい。私は、様々な病を経験してきたが、はっきりと、「効果」なるものを感じたのは、このリボトリールと、コンサータだけである。治るということが、輪郭をもつ病、それがむずむず脚症候群である。

もし、私の記事を読んでいて、同じような症状に苦しんでいる方がいれば、すぐに医師に相談してほしい。人生が変わるだろう。

#むずむず脚症候群

#レストレスレッグス症候群

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