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酒場は人生の交換をする場所である

「飲食店はこの一年ずっと厳しい」

呪文のように言い続けられており、その飲食店に卸をする業者も厳しい。厳しいところの負の連鎖は続くように出来ている。
集まって何の対策も無しに騒ぐことは確かにいけないのだが、何も考えずに言われたままあれはだめこれはだめというのは、根拠無しに指示している側と対して変わらない。

結局自分で情報を探すことが自分や周りを守ることにつながる。

自分の劇団でやっているコミュニティ酒場「SAIBAR」は、BARと名乗ってはいるがいわゆるBARとはかなり違う。
お客様を招き入れて営業が出来なくなってからは「オンライン飲み」を通じた飲みニケーションを積極的に続けてきた。

先日の5/5でオンライン飲みをはじめて丸1年以上が経過した。
(周年記念も含めて10時間生配信を敢行した)

酒場は人が集まり様々なものを交換する場所。
交換といったって、お金と酒の交換という話ではないです。それならば酒屋さんで良い。

主にここでの取引は「人生の交換」

酒を通じて、まったく出会うことの無い人生を歩む人たちがひとつ所に集い、お互いに話をしあう・・・記憶や思い出の交換もあれば、お仕事によっては愚痴などもそう。

〝酒の席だから〟と、家でも職場でもないまた別の場所で別の顔で、そこにやってきた人たちが自分の人生をほんの少しだけ交換するのです。

「わたしが選ばなかった生き方」
「わたしと違う生き方」

いろいろあるでしょう。
それに触れることで、自分の価値観や考え方が刺激され、広がったり深くなったりするのです。
それが「人生の交換」
自分の時間を使って、他者に触れていくのです。

劇場に行くのも、似たような意味や効果があるかもしれません。

消費と交換は根本的には違いますが、自分の時間を使って他者の人生に触れる=交換という点ではかなり近づいてくる。そうすると酒場は時間とお金を対価にして、特別な体験を手に入れているように見えて、実際は取り替えっこしているようなところがあるのではないかという、ひとつの考えなのです。

さてさて。
これからしばらくは今までやってこなかった「お酒の紹介」動画もやっていきます。
これは単純に、自宅でお酒を飲むことが増えた人が多いから、せっかくなら色々試してみて欲しいなという気持ちと

あとは緊急事態宣言が解除されたら酒場に遊びに行ってみてねという気持ちです。変わったお酒は生産数が少なかったりして、手に入れること自体困難ですが、BARにはあったりするのです。
酒場から酒場へ渡り歩く楽しみもあるわけで、何か少しでも「お酒」とそれにまつわる人々が幸せになったり楽しくなれることが出来たらなと考えてこの企画をやっていこうと思います。

というわけで今日公開の動画は早速パンチのあるものを。

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