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「生きる」か「死ぬか」の問題。


昨年2月から本格化した新型肺炎の世界的流行から1年以上が経った。
その時想定していた「1年後からワクチン投与がはじまり、夏にはある程度通常の世界になる」という想定は、日本以外では達成しつつあるように感じる。残念ながら日本では年内でさえ全国民に到達の可能性が高い。(本数は確保との話がある。)
ワクチンの確保はかなりの速さで進んでいるがそれを提供するための場所・人員が不足している。
医療機関に問題があるというより緊急事態と銘打っても変わらない御役所仕事(土日祝はお休みします)というところで、各所連携がうまく行かずに進んでいるのが根本的な原因なのではないか

政治や都の政策・対応に不満を抱かない人はいないだろう。

実際多くの人が営業継続が出来ない事態に追い込まれている。
私のまわりでも飲食店経営者で苦しんでいる人は多く、その中でも出来ることを探して前向きに進もうとしている人ばかりだ。

兵糧攻めという戦法があるが、国内は消費が冷え込み体力が無いところは事業・経営破綻するケースが増えている。
ミニマムな生活に慣れてくると人々が消費行動を活性化させるまでにすごく時間がかかる。
小麦と酒は人々の消費をシンプルに促すものだが令和の禁酒法到来で一体どのような結果が出てくるのかは不謹慎ながら興味がある。
1年以上の兵糧攻めの結果、飢えに耐性がつくとここからはお金をバラ撒いても簡単には使ってくれない。

国外ではワクチン進展もあり2021年後半は世界的には消費活動の上昇が期待されている。
実際にウィズコロナ思考の経営戦略にシフトし、準備をはじめているところは多い。
そうすると国の今の目的は中小企業のやせ細りによる、外資のM&Aなのではないか。かつての中国のような現象が日本で増えてくるのではないかと考えられる。

「日本」の演劇はそういった流れとは切り離されている。
よりドメスティックで、地域密着的な展開をしていくことが、生き残りの道になるのではないだろうか。
新劇の老舗が国内の巡業をメインとしていたものの、巡業自体が難しくなり、どこの老舗劇団も存続のための方法を考えることに必死になっている。
私の劇団だって例外ではない。
今、全ての人々に迫られているのは「続けるか」「やめるか」で、これはまるで「生きるか」「死ぬか」のようだ。極論だがそのように感じる。

「生きる」選択肢を選びたい。
「死について」をよく取り扱う作家だが、それは生きることについてを強く考えているからだ。今を生きる人々がどう生きていくのかについて、今は一番興味がある。

今後もnoteでは今感じていることをまとめて行こうと思う。

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