【義妹生活】9話感想
原作者様の感想
綾瀬さんの日記と今日の話
今日はプールの日
過去を記す日記でありながら視聴者も知らないプールの日まで書き綴られている
となると水着回は回想で終わりか?なんということを
…と思ったらちゃんとありました水着回
文字に記すことで自分感情と向き合う
自分を読み直すことができる
日記を読みながらの今日の出来事のふりかえり
綾瀬さんの本音を語りながらのプールでの1日がはじまる構成なわけですね
読売先輩が綾瀬さんの中で名前を呼んではいけない人状態になっているのがいいな
直接他人への嫉妬感情をぶつけたくないから名前を書いてディスりたくない
でも見ると嫉妬し憧れる「浅村くんの彼女」に最も近い存在だと綾瀬さんだけが認識している読売先輩
過剰評価すぎる
存在しない過去の記憶
浅村くんと一緒に海に行った記憶
お母さんと一緒に海に行ったら、たまたま同い年の男の子と友達になった記憶
これ、捏造記憶ですよね?と思って原作者様の解説をチェック
正解でした
さらっと視聴者を惑わす魔性の女
こーゆー「実は過去に出会ってました」というのは物語でよくあるパターン
運命とかデスティニーとか感じるやつ
だからホントに会ってましたが正解なこともある
でも綾瀬さんはそういう女じゃないはずだ
綾瀬さんは存在しない記憶をさらっと見せてくれるやつのはずだ
解釈一致
テープの子供時代の浅村くん海イベントを聴いて、自分がダイブした捏造記憶
おそらく子供綾瀬さんは初めて出会った男の子とすぐに打ち解けるような子じゃなかったと思う
けど浅村くんと昔から知り合えていたらいいなという願望が都合の良い形に作らせた捏造記憶
今の綾瀬さんが浅村くんと作りたい距離感があらわれているわけだな
バスの中の光
バスの外に張ってある広告とかのカッティングシート
それについた傷跡の穴から届いた光の粒
お気に入りのカバのぬいぐるみに落ちた光を手の中に入れる
手の中でキラキラと輝いた宝石のような粒
楽しかった思い出の日にお母さんに教えてあげた大切な宝石の記憶
うつくしきおもひで
水着回というプール
子供の頃に手にした光の宝石がまた手の中に落ちる
でも握りしめることはできない
キラキラと輝いて自分のものにしたくなるけど、手に入れようとしても手に入らない幻の宝石
子供の頃は手に出来た大好きなカバのぬいぐるみ
子供じゃなくなった今の綾瀬さんは大好きなナニカを手に入れることができないと知っているかのように握りしめる
プールに向かうテンションの高いクラスメイトの声と正反対な淋しげな綾瀬さん
浅村くんへの恋心
手にいれたいけど、手に入らないのは子供じゃなくなったから分かっている
そんな諦めの気持ちが伝わる
思ったよりプールの参加者多いな
5対5
リア充すぎて陰のモノには眩しいねえ
浅村くんのモノローグ
やっと出てきた浅村くんの気持ち
フィルム映写みたいなシーンは綾瀬さんの気持ちターンで、天然色のシーンは浅村君の気持ちターンだな
浅村くんの心境を考える
今日の綾瀬さんは素直だ
妙に素直
プールに行くと決めた日までは自分の心に蓋をしていたように見えたが、いきなりデレモードと言ってもいいくらいにグイグイくる
浅村くんの情緒は大変だろうな
プールに行きたいはずだと思って過剰なくらい干渉した
その時は拒否されていると言っていいくらい塩対応された
それがいざプールの日になるとデレデレに接してくる
男女同数のプール
誰もが誰とペアになるか気になってしかたない状況
そんな状況であえて目立たないようにする浅村くん
モブに徹するかのような行動
それなのに綾瀬さんがグイグイくる
他のクラスメイトから「あの2人がペアだ」とわからせる距離感で綾瀬さんがグイグイくる
「かっこいい」
裏方という浅村くんがあろうとしている距離感を理解してくれる
綾瀬さんは浅村くんを見てくれる
浅村くん視点の、浅村君の記憶の綾瀬さんはいつも笑顔でキラキラと輝いていて…
「好きだ」
まあそうだよな
「女性が苦手だった」
「親父と母親の姿を見ていたから」
浅村くんは女性不信かと思ってたけどちょっと違ったようだ
恋愛への恐怖感か
浮気した母親への嫌悪感だけじゃない
父親と母親との関係が悪化しているのを肌で感じ取って、愛というものが壊れるものだと認識したからこそ、男女関係恋愛というものへ冷めた目で見ていたわけか
それでも芽生えてしまった恋愛感情
初恋
「真綾と仲良くなったね」
「すごいよね奈良坂さんって」
好きな相手、綾瀬さんから他の女と仲良くしているのを指摘されて、つい過剰なほど意識していないことをアピールする浅村くん
まるで他の女を見ていたことを彼女に指摘されて取り繕ってるような挙動
好きな子に誤解されて嫌われないようにしたい男子ムーブ
それに対して思いがけない反応
「ほめてくれて嬉しい」
あれ?嫉妬もされてない?
戸惑う浅村くん
プールで泳げてたのしかった
浅村くんに言われたとおりにしてよかった
すごく素直な綾瀬さん
「綾瀬さん…」
何か言おうとした浅村くんの声を打ち消す打ち上げ花火
綺麗な大きな光を2人で見つめる
あんなに綺麗で大きい光なのに、
手に入らない、すぐに消えてしまう光
綾瀬さんには手に入らない光
「浅村くん本当に人のことをよく見てる
尊敬しちゃうな」
「かっこいいと思う
いいなって思うよ」
綾瀬さんの好きが溢れた気持ち
浅村くんも「これは絶対俺のこと好きだよな」と思う思ってる
次の言葉は告白だろ!
というところまで高めまくって
「にいさん」
距離をとる回答
好きなくせして好きと言わないフラットな距離を保つ高い壁の言葉を浅村くんに送る
綾瀬さん魔性の女すぎる
浅村くんのメンタルはガタガタだね
関係ないけど勾配16%ってエグくない?
義兄さんとなった浅村くん
すっげえ罪悪感と羞恥心だろうな
自分の中で芽生えた恋心の元、綾瀬さんの自分への態度は「義兄」に向けてのものだと言われたように感じた浅村くん
自分は綾瀬さんに「義妹」ではなく「女」としての気持ちを持ってしまっていた
恥ずかしくて情けなくて自己嫌悪でたまらない
合わせる顔がない
つらいねえ
ホントは誤解で、綾瀬さんは普通に「男」として浅村くんに惚れていて、それでも壊したくないから「にいさん」と呼んだのに
すれ違うというか、振り回される浅村くんの心
いやーかわいそう
綾瀬さんは自分の中で整理して納得して言葉を選んでいる
けど、他人を観察して心を理解できているつもりの浅村くんは、想像と真逆の反応をされて自分自身の考えが正しいのか間違っているのかわからなくなって振り回される
綾瀬さんという魔性の女にぶんぶん振り回されてぐちゃぐちゃに心を乱される浅村くん
かわいそうでいいですね
それがいいですね
どうして好き同士なのに恋愛関係にならないのか
ぶっちゃけ綾瀬さんが「にいさん」って言わないで、「好きです」って言ってたら確実に付き合ったよねこの2人
なにを取り繕ったところで言葉にして溢れてしまった気持ちは止まらなくなる
義理の兄弟とか、浅村パパや綾瀬ママの気持ちとかそういうのを飛び越えて、2人の気持ちが通じ合ってるとわかったらもう止まらないよね
勾配16%の下り坂を突き進むよね
パパママに内緒にする背徳感もあって盛り上がるところまで盛り上がりまくるだろうな
そんなえっちなifがすぐとなりの世界線にあったはずなのに
んじゃなんで「にいさん」なのか
綾瀬さんにとって「浅村くん」はかけがえのない存在になった
それを手放したくない
もしも「好きです」と伝えて、もしも浅村くんにその気持ちがなければ、もう兄妹の関係でもなくなってしまう
大事な浅村くんが離れてしまう
それだけは避けたいから「にいさん」の距離感で妥協したんだろうな
でもここまで浅村くんの気持ちが盛り上がっていることを知らないからできる対応
浅村くんも好きだった場合、「にいさん」と言われたことで浅村くんがどう思うかなんてこれっぽっちも考えていないから言える言葉
綾瀬さんは自分の心に向き合うのが精一杯で純粋なのはわかるんだけど、それに振り回される浅村くんの心が不憫でかわいそうでとてもいいですね
日記の鍵
日記を閉まった引き出しの鍵
綾瀬さんの心が記された日記の鍵
それを捨てようとした
恋心を捨てようとした
でも捨てられなかった
水槽の中に落とした日記の鍵
川に投げ捨てようとしてできなかった
心の中では遠くの海に投げたつもりで、水槽の中に沈めて封印した心
取り出せそうで、取り出せない水の底
ただね
アクアリウムやってる人はわかるけど、水槽の水って入れ替えが必要なんだ
全部じゃないけど水を取り替えたり、底床のメンテナンスもする
鍵、簡単に手に触れる機会があるよ
でも綾瀬さんは水槽のメンテしてなさそうだしな
日に当たるところに置いてるから緑色になりそうだし水温上がるし
メダカ大丈夫かな
「ただいまにいさん」
「おかえりなさい綾瀬さん」
妹だったら名前呼びしなきゃいけないはずなのに、綾瀬さんと呼んでしまう浅村くん抵抗がいい
浅村くんが寝坊したのは、前回綾瀬さんが寝坊したのと同じ理由
綾瀬さんのことを考えすぎて寝れなかった
浅村くんがいまだに「綾瀬さん」と呼ぶのは、建前ではフラットな距離感を保つためだけど、本当は妹と確定させたくないからだろうな
綾瀬ママの言葉も、髪を切ったことも妹だと言ってくる
まるで浅村くんに芽生えた恋心が罪であるかのように責めているように思える
勝手に一人で苦しんでいる浅村くんがいいですね
それにしても綾瀬ママの言葉「悠太くんがお兄ちゃんで本当によかった」はいいですね
最高ですね
義妹を女として見てしまっている浅村くんの心にグサグサと刺さる言葉
「お前の気持ちはわかってるぞ」と言わんばかりの言葉
そんな気持ちはまったくないのに、心の奥底を見透かすような言葉をさらっと言ってしまう綾瀬ママ
さすが魔性の女のママ ママ魔性
「この義妹生活に、もう日記はいらない」
原作者様は寂しさを感じさせるように意識していたけど、監督は「ここのお芝居は悲しくなりすぎないように、もうすこし明るめに」という方向性のディレクションをした部分
わかります
綾瀬さんは恋心を封印したことに対して後ろめたい思いや後悔を「今は」見せてほしくない
浅村くんの義妹になるという選択がこの時点の綾瀬さんにとって最善だと心底信じているはず
だから明るくなるべきと思います
綾瀬さんが葛藤して選択したのは恋心より浅村くんの自身のはずです
「これで浅村くんという『にいさん』が手に入った」と心底思っているはず
自分の選択には間違いがないと思っているから本当の笑顔でいられると思います
ここで綾瀬さんが義妹でいることに不安さを出して暗くなってしまうと、浅村君にとっては救いになってしまうんですよ
「もしかして義妹の関係より別の関係を求めているのでは?」と感じさせてしまいます
それでは浅村くんがこの時点で救いを感じてしまう
それはまだ早いと思うわけです
綾瀬さんが晴れやかな笑顔でいればいるほど浅村くんは苦しむわけですから、ここの綾瀬さんは明るくないと困ります
まあそのうち綾瀬さんが義妹では満足できなくなったり、浅村くんのメンタルが限界になって「にいさん」でいられなくなったりするのでしょう
曇るのはそのときです
義妹を選んだ選択が間違っていたのかと思い悩む機会がきたら全力で曇ってほしいと願います
義妹生活
義理の妹というより偽装の妹
偽妹生活に改名しちゃえ
終わりに
綾瀬さんのもどかしい恋心もいいのですが、やっぱりこの作品の魅力は魔性の女に振り回される浅村くんですね
今回は浅村くんの心がぐちゃぐちゃにかき乱されているのが伝わってとても良かったです
こう書くと浅村くんが苦しんでいるのを喜んでいる変態だと思われるかもしれませんが、違います
私は無駄に思い悩み空回りするくらいに考えてしまうという人の心の揺れ動きが好きな変態なだけで、苦しんでいる「だけ」を喜んでいるわけではないのです
苦しむのも悲しむのも楽しむのも喜ぶのも全て素敵です
だから浅村くんと綾瀬さんは幸せになってほしいと願ってます
こんな変態な駄文にここまで付き合ってくれてありがとうございます
変態に餌をあげたい人は「スキ」を押してください
ではまた次の感想で
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