【ユーフォ】黒江真由という悪魔について 響け!ユーフォニアム3 11話感想

原作未読
ゆえに好きに語る

黒江真由は悪魔である

これだと誤解を生むので書き足す
黒江真由は久美子にとっての悪魔である

彼女は久美子の心を察して久美子に語りかける
「私やっぱりソリ辞退するね」
「それは本心じゃないよ」

真由が久美子に何度も何度も伝えている話の意味
「久美子より真由のほうが実力が上だよ」
「北宇治の実力主義には意味がないよ」
これを認めろと言ってくる

「麗奈と一緒にソリをやりたいでしょ?」
「そのためなら全国金を捨てていいでしょ?」
理想を理念を捨てて自分の欲望に正直になれと誘ってくる
まさしく悪魔の誘い

悪魔は人を悪に堕落に誘う存在
その意味で真由は久美子にとっての悪魔

真由の気持ち

真由は俯瞰でモノをみている
それゆえに滝先生の望む演奏を理解できる
合奏をすることが好き
だから麗奈に合わせることができる
でもソリに価値を感じていない

真由は北宇治との集合写真を残さない
おそらく北宇治の中で自分という存在を薄くしたいと思っている
清良女子のときに今回と同じような過去があったと思わせる反応をしている
清良女子の部長からソリを勝ち取ったことで居場所がなくなったのだとすると腑に落ちる

失いたくないからこそ失ったときに悲しくなりたくないから混ざらない
合奏はしたいから自分が原因で合奏を壊したくない
久美子のためと言っているが自分が加害者になりたくないだけ
真由のわがまま

久美子の本心は実力でソリを取って全国金を取ること
本当に久美子を見ているならそれがわかるはず
久美子と真由は実力は近い
真由が久美子にアドバイスしたら久美子が実力でソリを勝ち取れる可能性はある
でもアドバイスしない
自分のほうが上であることは譲る気がない
真由のわがまま

真由が過去に実力でソリを取ったのに清良女子での吹奏楽が崩壊したとしたら
仮に真由がソリのままで北宇治が崩壊しなかったら清良女子が間違っていたことになる
そこは認めたくない
自分は間違っていない
間違っているのは「実力で選ぶ」というルールのはず
久美子から「私が間違っていた」と言わせることで自分が間違っていないことを証明したい
真由のわがまま

真由は久美子に対する悪意はない
というより見ていない
真由が見ているのは自分の過去だけ
久美子を過去に傷つけた相手と重ねているだけ
久美子に対して断言するように話す言葉は全て過去への言葉
結末を知っているからこそ断言して放てる言葉の刃
本当に久美子を思っているなら自分の言葉で久美子のメンタルに影響を与えていることを察してやめるはず

真由は過去に縛られていて間違ってしまったと思っている選択肢をやり直したいだけ
何度も何度も久美子を説得するのは過去に選んでしまった選択とは別のルートに進みたいだけ
真由は自分のことしか考えていない
自分の後悔を引きずっているだけ

そんなことを知らない久美子には真由が全てを見通した悪魔に見える
虚構の悪魔
久美子は存在しないものに怯えてる
久美子の中だけの悪魔

奏は正しい
真由は自分の都合だけで久美子を惑わしている
本当は無視したらいいだけ

真由には弱点がある
自分がないこと
麗奈を支えることは出来ても並ぶことはできない
真由には意思がない
合奏のためのパーツ
賽の河原に積み上げる石
後に繋がらないし他の人に影響を与えない石

久美子は人
石じゃない人だよ
情熱を出せば石になんて負けない

久美子の気持ち

真由は久美子の心を読んでいるかのように話す
真由が過去に向けて放つ言葉が未来予知のような預言者のような重みを持つ
真由の言葉に真実味をもたせる
真由の言葉がグサグサと久美子に刺さる
久美子を狙ってないはずの刃がまっすぐに久美子に刺さる
久美子は自分の実力で劣っているのではと不安に思う

真由が何度も同じことを言ってるように
久美子も何度も同じことを言っている
進路が決まっていないこと
本心が決まっているなら何度も言わない

大好きハグから始まりみぞれ先輩と希美先輩の登場
そして麗奈という青い鳥を籠から放つ「音大に行かない」発言
一見リズと青い鳥で希美がみぞれにしたことと同じに見える

久美子は本当は音大に行きたい
というより麗奈と一緒に音楽を続けたい気持ちがあるはず
だからこそ進路に悩む
麗奈という青い鳥と一緒にずっと飛んでいたい
でも自分に羽が才能があるか疑問に思ってる
みぞれ先輩に聞く
「なんとも思わない 想像つかない」
才能あることを言ってほしかった
麗奈に音大にいかないと宣言したとき止めてほしかった
音楽の才能があることを示してほしかった

でもみぞれが側にいてほしいと思うのは希美だけ
久美子の側にいるのは麗奈 だから想像できない
麗奈は久美子が自分で選択したことを受け入れる

言ってほしい言葉は誰も言ってくれない
久美子の才能について言ってくるのは真由だけ
久美子だけに見える悪魔が才能がないとささやく

この悪魔は真由が生み出したものではない
久美子の心の弱さから生まれた悪魔
自分の才能を信じることができず才能がないと音楽の道に進めないと思うコンプレックスが生み出した悪魔

真由は久美子に過去の幻想を重ねる
久美子は真由に悪魔の幻想を重ねる
二人共本当の二人を見ていない
ちゃんと会話しろと言いたい

3期のキービジュアル
映像表現として左は未来、右は過去を示すそうな
未来に進む北宇治3年の4人と過去に進む清良女子の真由
久美子が真由に目を奪われている
このまんま
すれ違う青春 ずっとすれ違ってる二人
交わる音楽 音楽で交流しろ

久美子は青い鳥ではないかもしれない
でも青い鳥じゃなくても茶色い鳥でも飛べるはず
飛ぶための意思は自分の中からしか生まれない

全国大会終わったとき
久美子は飛べる意思をもってほしいと願う
真由はみんなと一緒に集合写真を撮れ
お前がいるのは過去の清良女子じゃない
今の北宇治だ


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