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実家にいて何のメリットが?

どうもカニです。

それは5年位前のお話。

社会人1年目、全国展開している大手企業に就職し、初期配属は縁もゆかりもない土地に武者修行に行かせる弊社。だったのだが…周りが一人暮らしをする中、私だけが実家通いという謎の武者修行を強いてきた。(どこでも行きます、どこでも飛ばしてくださいと伝えたあの配属面談は何だったのか。)

大学の頃からいつか一人暮らしをしたいとは思っていたが、経済的にも難しく時が来たら、と待ちわびた社会人。社会人になってやりたいことランキング1位が一人暮らしだったのに、儚くも崩れ去った。

ちなみに今は念願叶って一人暮らしにありついた。もう君を手放さない。

一人暮らしをどうしてもしたかった。何故か。

『実家にいて何のメリットが?』

勘違いしてほしくないのは、実家暮らしを否定するわけではないということ。私の家族は強烈な一人暮らしアレルギーだった。ただの過保護だったのかもしれないが、社会人目前の私に最初に放った一言は「実家から通えるところを希望しなさい」だった。

『何故?』

一人暮らしに夢見たカニ少女はもちろん問う。女性の一人暮らしは危ない、お金が貯まる、等々あまり納得感の無い理由を並べられた挙句、結婚してから実家を離れても遅くない。と。いやめちゃくちゃ遅いわ!今のご時世どこにでも危ない要素は含んでいるし、お金に関する知識ZE-RO-♪でカニが実家にいるからといった謎の理由で貯金する保証はどこにもなかった。

大学の頃から感じていた実家への違和感。もちろん学生の間は十二分に親のすねかじりの恩恵を受けてきた。でも、家族間のコミュニケーションが良好ではないカニ家に居座る理由が見つからない。

親から学ぶことはもうないと思っていたし、何より距離を一刻も早く作らないと私の親への感情がすり減ってなくなってしまいそうだった。ある種恋愛の終わりのような感覚だったのかもしれない。

カニの社会人1年目は割と絶望も交えながらスタートした。

もちろん、実家暮らしを否定するつもりは昔も今もこれからもない。

カニは社会人2年目で一人暮らしをするまでは、ずっと実家暮らしだった。予定がない休日は家にいて何をするでもなく寝腐って、悪戯に時間を弄んだ。そんな自分の時間の使い方に嫌気がさすことも多かった。一人暮らしをしている周りの友人たちが、炊事洗濯家事をしながら色々なことをやってのけているというのに。もちろん実家で家事手伝えば?って話。

ただただ、家族なのに一緒に過ごすのが億劫で、息苦しい実家でそんな行動に出ようと思えなかった。大学時は(先にも書いたように親のすねかじり虫させてもろてたんで)実家暮らしは至極当然だった。でも、社会人で一人暮らしをする経済力が手に入った。なのに…以下省略。

結果、1年後に地方に飛ばしてくれた弊社。一人暮らしアレルギーの親をふる無視して物件探しまでこじつけたりしながら、なんとかそれ以降一人暮らしを続けている。実家を離れる時に私は親にこう伝えた。

『もう実家に戻ってくることはない』

ショックだったろうか?私なりに一人で生きていく責任を受け入れた言葉だった。ここまで生かせてもらって本当に感謝している。でも、私はもっと生きている実感が欲しかったし、生活力を養いたかった。親の意見が正しいとも限らない。それを判断できるようになってきたからこそ、

『実家にいて何のメリットが?』疑問に思えた自分よく頑張った。

今は一人暮らし、お仕事をしながら炊事洗濯家事を1日に組み込む大変さを実感しながらも楽しく生活している。生きるって難しい。1番学びたかったことだ。ちなみに緊急事態宣言で自炊力は格段に上がった。実家と距離ができたことで、親とのコミュニケーションも上手くとれるようになってきた。親孝行だと思って年末年始は必ず実家に帰る。親があと25年位生きたとして年に1回の帰省だと、あと25回しか顔を合わせないと思うと身が引き締まる。当たり前を手放して得たものがここでは書ききれないくらい沢山ある。

ちなみにここまで書いてカニは全くもって高収入ではない。手取り15万くらいで、家賃実費で諸々固定費もある中でやりくりしている。貯金は知らない。金銭面マジかつかつ死にそう。お金の話はまたの機会に。最後に、一人暮らしに踏み出したい踏み出せないを繰り返している人に言いたい。

『一人暮らしめっちゃ楽しいデ』

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