見出し画像

状態価格の計算

ミクロ経済の状態価格関連問題をまとめる。

以下のような状況を考える。

状態価格問題①

Q:このとき、時点1の状態価格1はいくらか。

時点1の状態価格1をSP1、時点2の状態価格2をSP2とする。
ある証券の時点1における利得が、状態1が発生すればx円となり、状態2が発生すればy円となるとき、以下ように表すことができる。

状態価格式②

つまり、
52円=SP1×70単位+SP2×42単位
という式が成立する。

また、以下の関係も成立する。

状態価格式

つまり、
SP1+SP2=1/1.05
という式が成立する。

連立することで状態1の状態価格と状態2の状態価格が求めることができる。


Q:この株式とむリスク資産を用いて、状態1で30円、状態2で23円の利得をもたらすポートフォリオを構築するために時点0において保有すべき株式の単位数はいくらか。

時点0において株式をx単位、無リスク資産をy単位購入するとする。
すると以下の式が導き出せる。

状態価格③

上記の式を連結させると、株式と無リスク資産の保有すべき単位が求められる。

Q:状態1で30円、状態2で23円の利得を持つ資産の時点0にける価格はいくらか。

求められた状態価格(SP)を使用する。
状態価格の式

状態価格式②

を使用する。
つまり求め方は、

状態価格④

まとめ

■■状態価格を求める場合

状態価格⑤

■■保有すべき株式の単位を求める場合

状態価格⑥

■■時点0の無裁定価格を求める場合

状態価格⑦


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?